掘り出し

尻切れもいいとこな書き途中なSSを発見したので、お炊き上げ_(:3 」∠)_
皆さんコメントありがとうございます><明日お返事しまする!

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「偶然だね。」


ラッキー。なんてちょっと子供っぽく笑いながらそのエレベーターに乗って来た人物を見ればなのはで、偶然本局のエレベーターで一緒になったなのはは青と白の教導隊の制服を来て、手元には書類を持っているみたいだった。


「珍しいね、なのはがこっちまで来るなんて。」
「えへへ、ちょっと頼まれごと。ついでにフェイトちゃんの顔見れるかなって思ったんだけど。」


本当、偶然だね。なんて上機嫌に笑うなのはが可愛くて、私もほんの少し頬が緩む。なのはに会うのはついこの間の任務の前の日だから一週間ぶり、くらいだろうか。定期的にしょっちゅう会ってはいるけれど、それでもこうして偶然会えるのは嬉しい。


「フェイトちゃん、この後はお仕事忙しいの?」
「えっと、そんなには…」


書類仕事少しだけ片付けるくらいだからそうでもないよ。なんて返せばなのはは嬉しそうに「じゃあ一緒にご飯とかどう?」なんて言うわけで。


友達以上、恋人未満。


私となのはの関係を言葉にするなら、多分こんな感じだろう。あと一歩が踏み出せないというか。どうしても関係性をあと一歩進められない。すなわち、恋人同士という関係に。

それはただ単に私が意気地なしだから、というのが幼馴染たちの見解。曰く、なのはは「待っている」のだとか。そうは言われても、おめおめと「じゃあ付き合おう」なんて言えるほどじゃないし、なによりちゃんとしたシチュエーションというものが欲しい。……と思う、んだけど。

本局内でなのはを隣にしてエレベーター。なんだか変な気分だ。緊張するような、しないような。ほんのちょっとの時間しかないから、それが逆になんだか落ち着かなくなる。


「ねぇ、フェイトちゃん。」
「えっ…?な、」


なに?という言葉と同時にガクンと膝が折れそうになった。勿論そんなことはなく、ちゃんとバランスをとってなのはを支えるような体勢をとる。もちろんなのはもそこは現役教導官。しっかりと体制を立て直したので、私の支えは不要だったみたいだけど。


「な、なに?」
「何だろう。故障…かな?」


ちなみに、私たち二人がそんな状態に陥ったのにはわけがあって、言うなら乗っていたエレベーターが急に動きを止めたからだった。故障か何かだろうかと周囲を見渡して、いざとなったら魔法でも何でも使えば良いかなって少し冷静になって考える。とはいえ、すぐに直るとは思うので少し様子を見ようかな、と小さく息を吐いた。


「なのは、大丈夫?」
「ん。ちょっとびっくりしたけど大丈夫。」
「多分故障とかのトラブルだとは思うんだけど…」


こんな時になんとなく。自分がなのはの近くに居られて少しだけほっとした。


「すぐ直るとは思うから──…な、なのは?」


もう少し様子を見た方がいいかなって、言おうと思って腕に何か触れた。もちろん触れたのはなのはの身体で、さっきまで少しだけ開いていた距離がなくなった。なのはが私にぴったり寄り添うような形で。


「良かった。」
「ぅえっ?」


思わず上擦った声が出た。だって、なんだかなのはが可愛いから。いつも可愛いけど、密室だからかトラブルのせいか。吊り橋効果って言うんだっけ、なんて混乱した頭で考えるけど、だけどなのはに限ってそんな事ないだろう。だって「戦技」教導官だし。


「なのはも、怖かったりするの?…こういうの。」
「ふぇ?」


けど、どうやら見当違いな質問をしたらしい。そう聞いた後になのはの頬がわざとらしく膨らんだ。


「…違うよ。もう。」
「ご、ごめん。」
「フェイトちゃんがいて良かったってこと。」


あれ?やっぱり怖いんじゃ…?なんて言う前に。


「だって閉じ込められてる間は一緒に居られるでしょ?」
「あ、うん…。」


ぴったりと身体を寄り添わせて、そんな事言うなんて。色んな感情が顔に出ないようにするのが大変だった。


「えと。」


そんな中で、ふと思い出すのはどうしてか幼馴染の言葉だった。「誰かにとられてまうよ?」なんて。悪魔のような言葉。もちろんそんな事。ないって言いたいけど、だけどなのはは可愛いし、有名だし。局の中ではかなり人気があることを知ってる。


「ん?」
「知らない人とかじゃ、なくて良かったね。」
「そうだね。良かった。」


そう言って今度はこつん、と頭を寄せる。ほんの少し香る良い匂いにめまいがしそうになって、ちょっとだけ目を閉じた。なんだか今日のなのはは攻撃的、というか。決して嫌な意味とかじゃないんだけど。

私はこんな時どうすればいいのか分からなくてかなり混乱していた。と思う。


「フェイトちゃん、良い匂いする。何かつけてる?」
「え?…そうかな?特別何もつけてないんだけど…なのはの方が良い匂いだよ?」
「えっ?」
「あ…違、その。」


混乱したせいでこんなこと口走ったんだとも思うし、自分でも何言ってるかよくわからなくて慌てて誤魔化すけれどもう遅い。なのはは少しだけ恥ずかしそうにして、だけどどこか上機嫌にくすくす笑う。そんななのはを見て。


“誰かにとられてまうよ?”


そんな言葉がまたしても脳裏を過った。それは嫌だなって思って、だけど身動きが出来ない私はやっぱり意気地がないんだろう。でも、事を起こすならばやっぱりそれは私から、なんて一応そういう考えも、なくはない。


「復旧、遅いね。」
「そう?」


私はもうしばらくこのままでも良いかな、なんて冗談っぽく言うなのははなんだかずるい。そういうことを、平気でさらっと言うのが。だって私ばかりドキドキしているような気がする。というかさせられている。ような。

けど、なのははしどろもどろの私の顔を見て、ちょっとだけ眉を寄せた。怒っているというよりは呆れているようなそんな顔。


「ねぇ、フェイトちゃん。」
「な、なに?」


何か怒らせるような事をしただろうか、と一瞬思案する私に、なのはは少しだけ考えるような仕草をして、顎に指を当てて。言葉を探すような仕草の後で私を見る。ちらっと視線だけ向けて、だけどさっきの不機嫌とは一変して。


「……据え膳って意味、知ってる?」
「えっ」


口にしたのはそんな事。


【据(え)膳】
・すぐ食べられるように、食膳を整えて人の前に据えること。
・物事の準備を整えて人を待つこと。
・女のほうから情事を誘いかけること。


なのはと目が合ったまま硬直して、据え膳の意味を思案して。多分、数秒で私の顔は赤くなったと思う。なのはが笑ったから。顔は熱いし、心臓の音は煩いし、あぁなのはに聞こえちゃうんじゃないだろうか。視線を巡らせて、ようやく口に出来たのは「どういう意味…かな」なんて情けない言葉。

据え膳食わぬはなんとやら。とか考えてる余裕はなくて、この密室がちょっと恨めしくも思えた。とことん意気地のない私は、なんていうかかなり情けない。「どういう意味?」と聞いた私になのはは何も言わなくてただ微笑んでいるだけ。無言の圧力、ともいうのかも知れない。


「……えと。」
「ん?」


───…少しの沈黙。の、後。


「つ…」
「つ?」


これってほとんど誘導尋問みたいなものではないだろうか。雰囲気もなにもあったものじゃない。格好がつかないのにも程があるけど、これ以上格好がつかないのも問題で。


「つ、付き合って…ください…?」


声は上擦ってるし最後の方が声も小さいし疑問形だったのはもう許して欲しい。意を決して言えたのはそんな言い方で、こんなんじゃ良い返事はもらえないかもとか、考えてる余裕もなくて。私は多分この場を乗り切るのに必死だったわけで。なのはは「やっとか」みたいな苦笑を浮かべてすぐに悪戯っぽい瞳。


「考えておく。」
「えっ?」
「……嘘。」


考えておく、なんてそっけない返事をされて。思わず声をあげた私に可笑しそうに「嘘だよ」と笑うなのはは悪魔…というよりは小悪魔、なんだろうか。とても可笑しそうに笑う。


「私の答えなんて初めから知ってたくせに。」


ばか。なんて笑う。ついで、「フェイトちゃんの意気地なし」なんて。まさに返す言葉もない私は「ごめん」と苦笑した。


「で、でもね?なのは。」
「ん?」
「……す、据え膳なんて言い方、ちょっと危なくない?」
「なんで?」
「だ、だって──…」


襲われても文句言えない言葉だと思うよ。なんてごにょごにょ言う私に。なのはは「そうかな?」なんて考えるように顎に指を当てる仕草をしたまま。


「…別にフェイトちゃん相手なら襲われても良いけど。」
「えっ?」


さらっととんでもない事を言ってのけたのだった。


そのあとすぐにエレベーターが復旧して、その場はひとまず落ち着いた(私の頭の中は落ち着いてなかった)けれど。なのははなんだか意味深な雰囲気をわざと醸し出して「じゃあまた今夜ね」なんて語尾にハートマークでもつけそうな甘い声でそう言う始末。


…絶対私をからかって楽しんでいるに違いないと思うんだけどね。







END




すごい中途半端に終わってた_(」∠ 、ン、)_けど文字数多いしこのまま処分するのもあれかなーと思ったのでうpさせて頂きました。。。



テーマ : 日記
ジャンル : アニメ・コミック

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なのフェイ信者ですw
初心者ですが宜しくお願いしますorz
あと、一応リンクフリーです(^^);

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