なのふぇい

だだだだって書いたやーつ(˘ω˘≡˘ω˘)
見直しも何もしてないので誤字脱字は基本です←



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「───ねぇ、本当に大丈夫なの?」
「うん。ちょっと風邪引いただけだし、大丈夫だよ。」


大きなマスクで顔半分を隠したフェイトに、なのはは少しだけ恨めしそうに、本日何度目かの「本当?」という言葉を投げかけた。風邪による熱の所為か、ほんの少しいつもより赤い頬。少しだけ汗ばんだ額。「寝てていいよ」と言うなのはの言葉を聞かずに、仕事に行くなのはを「玄関まで見送るよ」なんて言って無理矢理玄関先ついてきたフェイトに、なのはは玄関で小さく息を吐いた。


「なるべく早めに帰るから大人しくしててよね?」
「うん。私の事は心配しないで。」


なのははお仕事頑張って。なんて子供に諭す様に言うフェイト。なのはは玄関で靴を履いて、このまま家に残りたい気持ちを抑えて渋々ドアノブに手を掛けた。

普段滅多に風邪なんて引かないフェイトが珍しく熱を出して昨日の夜から寝込んでいる。出来る事なら1日中側にいてあげたいけれど、生憎と立場の問題もあって仕事が多くてそれは出来なくて。玄関先で見送るフェイトを傍目に、なのはは「大人しく寝てなきゃだめだよ?」なんて言って、後ろ髪引かれる思いを抑えて仕事へと向かったのだった。



「……お昼で帰ろ。」


家を出て、腕の時計に目をやって。次いで親友で同僚でもあるはやてに連絡を入れた。短いコールの内に返事をしたはやてに「お願いがあるんだけど」なんて。


「──うん。ちょっと熱が出てるみたい。……大丈夫かな?うん。私もお昼には戻るようにするから。」


端末片手にそんなやり取り。なのはがはやてに頼んだのは、シャマルにフェイトを診て貰う事だった。多少なりとも専門の人間に診て貰えば良くなるだろうし、彼女も少しは自分の事を大事にしてくれるのではないかと思って。そう思っての頼みを、親友であるはやては快く引き受けてくれて、同僚であるシャマルも快く引き受けてくれて。なのはが仕事をしている間にどうやらフェイトのもとへと向かってくれることになった。


そうしてなのは自身も本日の仕事を午前中だけにして午後はオフシフトに変更し、こまめにフェイトへ様子を伺うメールを入れながら午前中の仕事をこなす。そうして自身の仕事をそつなくこなし、本日の業務を早めに終えて。









「……ど、どうしたの…?」


早々に帰宅して、家の中のただならぬ様子を感じてそう口にしたのはお昼前の事だった。家に帰ると当然フェイトは寝ているのだろう、部屋は静寂に包まれていた。…のだけど。


「ふぇ、フェイトちゃん…?」


いるの?と問うても返事はない。が、気配は部屋の中にある。寝室の扉の奥に。


「フェイトちゃん?返事して?」
「………。」


帰宅すると、まず最初にテーブルの上に置きっぱなしにされた小瓶が目に入った。それからソファーに脱ぎ捨てられたカーディガンの上着。恐らく風邪の薬を飲んでそれから眠りについたのだろう。そう考えられるのだが、どうしてか。


「ど、どうして鍵しめてるの?」


なぜか、寝室の鍵が閉められていて。ノックをしてもフェイトからの返事はない。確実に気配はあるので、勿論居るのは分かるのだが、少しだけ異常事態。もしかして部屋の中で何か起きているのかと、そう不安に思ったなのはは首元のレイジングハートに手を伸ばす。が。


「だ、大丈夫…。」


扉の奥から少しだけ熱っぽく辛そうな声が聞こえて、なのはは強行突破で扉を壊すという考えをやめた。ともあれ、声に聞くフェイトの調子はやはり悪そうで、なのははもう一度扉に手を掛ける。


「フェイトちゃん、えと…開けてもらっていい、かな?」
「……、…」
「え?」


寝室には一応鍵はついているが、普段なら使うこともない施錠。どうしてか、フェイトは部屋に鍵をかけたまま開けてはくれなくて、なのはは訳も分からず部屋の中のフェイトに呼びかけることを続ける。もしかして風邪がうつらないようにだとかそういうことを考えているのかと。けれども、どうにも違うらしく。内側から鍵を開ける音が聞こえて、それから少しだけ隙間が開いた。


「…おかえり。…なのは。」
「た、ただいま。具合悪いの…?」


開いた隙間から覗くとフェイトはやはり具合が悪いのか熱っぽい顔で、少しだけ眉をしかめていた。よほど具合が悪いのかと心配になって部屋の中に入ろうとするけれど、それはフェイトによって阻止された。


「待って、なのは。」
「え?」
「……ごめん、ちょっと…」
「なに?どうしたの?」
「その…しばらく1人にして欲しいんだけど…」


苦しそうな顔で、申し訳なさそうな顔。フェイトがこんな顔をするときは、決まって何かを我慢している時で、今度はなのはが眉を寄せた。


「だめ。フェイトちゃんつらそうだもん。」
「うわっ」


少し強引に力づくで。扉を押せば、病床のフェイトの力には勝るようで難なく扉が開いた。


「ほら、ちゃんと寝て。」
「な、なのは…引っ張らないで…」


ぐい、とフェイトの手を引いてベッドへと連れて。どうやらフェイトは横になっていなかったらしく、ベッドは少しだけ冷えていて、そのことにさらになのはは眉を寄せた。


「もう。駄目じゃない、ちゃんと寝てなくちゃ。熱は?」


引っ張られて立ち尽くすフェイトの首筋に両手を伸ばして体温の熱さを測る。風邪のせいかほんの少し汗ばんだ首筋に、やや高い熱。「薬は飲んだの?」なんて聞こうとして、帰宅したときにテーブルに小瓶が置いてあったのを思い出した。恐らくシャマルが持ってきてくれたのであろう、見覚えのない小瓶。飲んだなら大丈夫かな?なんて頭の片隅で考えるのも束の間。


「きゃ」


視界が反転して、小さい悲鳴を上げた。というよりはなのはを巻き込んでフェイトがベッドに倒れこんだ、というのが近いのか、或は押し倒された、の方が正しいかもしれない。覆いかぶさるように倒れこんできたフェイトの息遣いが少しだけ荒くて、心なしか苦しそうな呼吸。


「ふぇ、フェイトちゃん…本当に、だいじょ…んぅッ!?」


なのはを押し倒すようにして倒れこむフェイトに問いかけると同時に、唇を塞がれた。フェイトにしては強引な口付け、というよりは噛みつくような貪るようなキスに、一瞬酸欠になりながらも逃れようともがく。


「ん、ふぁっ、…ふぇいと、ちゃ…」


けれど、上から覆いかぶさるような体勢の口付けに抵抗するのは難しく、角度を変えて貪るように噛みつくフェイトの為すがまま。


「んんッ…ふ、ぁッ…」


歯列を撫で、舌先を吸うような激しい口付けに翻弄されながら、フェイトのシャツの背中を掴む。口の端から唾液が垂れたところで、ようやく深く息を吸うことができ、フェイトの力が少しだけ弱まった。

力が弱まったところで、つらそうな顔をしたままのフェイトがなのはの顔の横、ベッドに顔を埋め、か細い弱い声を出した。


「……ご、めん。」
「フェイトちゃん…?」


辛そうな、切なそうな声。辛うじて出されたフェイトの声は少しだけ掠れていて、熱の所為か瞳はどこか熱っぽい。そんな瞳に何故か少し変な気になりそうになったのは、先ほどの口付けの所為かとなのはは少しだけ頭を振る。


「なんか…貰った薬、飲んだら……ちょっと、おかしくて…」


少しだけ辛そうに、なのはをベッドに押し倒して。上に覆いかぶさったまま、身体の異常を訴えるフェイト。なのははふと、テーブルの上に置いてあった小瓶の事を思い出した。曰く、それはフェイトがシャマルに処方してもらった栄養ドリンクの様なのだが。どうにもフェイトの様子がおかしくて、なのはの上からやっとの事で移動してなのはから距離を取ったフェイトの代わりになのはははやてとシャマルに通信を繋いだ。


『なのはちゃん、……それがな…』
「ふぇ?」


とりあえずフェイトを寝室に残したまま。通信をつないだはやてとシャマルはどうやら何かまずい事でもあったのか、困ったような、申し訳なさそうな顔をしていた。


「び、…やく?」


なにそれ、と。つらそうな顔をしていたフェイトの事を思い出す。曰く、どうやらシャマルがフェイトに渡す小瓶を間違えたらしく、どうしてそんなものを持っているのか、という質問は置いておくとしてなのはは小さく息を吐く。


「フェイトちゃん辛そうなんだけど、すぐ治るの?」
『12時間以内に効果は消えるはずなんだけど…』
「けど?」


言いにくそうにしているシャマルに、続きを促す。


『その、…もしかしたら体の一部にちょっと変化とか…なかったかしら?』
「体…?」


言われて思い返してみても、特別おかしなところはなかったような気がして首を捻る。が、よくよく考えてみればしっかり見たわけでもないので、一先ずフェイトの様子をもう一度見てこようとして。


「12時間ってことは、一晩眠ればよくなるのかな…」


独り言のように呟いて。


「分かった。ちょっとフェイトちゃんの事が心配だから様子見てくる。ごめんなさいシャマルさん。ごめんね、はやてちゃんも。」


画面の向こうで何度目かの謝罪を口にするシャマルとはやてに「大丈夫」と苦笑して。なのははそのまま通信を切る。そうしてもう一度寝室へと向かうのだが。


「フェイトちゃん…?」


またしても、扉が閉ざされていた。今度は施錠はしていないようだが、内側から押えているのか、扉のすぐ向こう側で声。


「……ごめん。こっちに、来ないで。」
「え?フェイトちゃん?」
「私、ちょっと…」


自分の事を抑える自信がない、と。聞こえたのは辛そうに紡がれた、掠れた声。どうやら先ほどのシャマルたちとの会話を聞いていたようで、フェイトはそう言って扉を抑えたまま。


「ちょっと…できればそっちから鍵でもかけて欲しいんだけど…」


苦笑交じりに、掠れた声。「自分を抑えられる自信がない」と言ったフェイトが案じているのは自分の事よりは、恋人であるなのはの身の事。フェイトは薬の所為で自分がなのはの事をどうにかしてしまいそうな事を案じていて、そんなフェイトだから、とても愛しくて。


「フェイトちゃん。」


なのはは何だか可笑しくなって、少しだけ笑う。扉の向こう、掠れた声で「来ないで」と紡ぐ恋人に撫でるような声音で呼びかけて。


「私は大丈夫だから。」


そう言って、少しだけ。シャツの胸元のボタンを外す。何も言わなくなった扉の向こう側のフェイトに、呼びかけて。


「辛いんでしょう?……大丈夫だから、開けて?」


コンコンと数回のノックの後。ほんの少し艶のある声。

その寝室の扉が開くまで、あまり時間はかからなかった。










FIN



実はふたなり。
続きはWEBで(∫°ਊ°)∫!!!!




テーマ : 魔法少女リリカルなのはStrikerS
ジャンル : アニメ・コミック

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なのフェイ信者ですw
初心者ですが宜しくお願いしますorz
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