ごーすと的な

腹痛マックス過ぎてやばい・・・!
追記からよくわかんないぱろ。

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「なのは、今日帰りどうするの?」
「え?」


声を掛けられたのは、講義が終わって、皆が一斉に席を立つそんな喧騒の中だった。声を掛けてきたのは幼馴染のアリサちゃん。振り向いた私に向けるアリサちゃんの顔はちょっとからかいの混じった顔。


「帰りって…?」
「ん?あんた何か誘われてたでしょ?」
「あー…今日は、帰ろうかな。なんて。」
「だと思ったわ。じゃあちょっと待ってて。すずか呼んでくる。」
「うん。」


「今日は帰る」なんて、そう答えた私の名前は高町なのは。大学2年。

講義が終わって、帰り支度をしている所にやって来たアリサちゃんの「だと思った」なんて言葉に苦笑をひとつ浮かべて帰り支度。この後誘われていた、いわゆる合コンというものを断って、いつも通り帰宅の途につくことにしたのだった。






「今日何だか救急車多いね。」
「そう?」


帰り道が何だか騒がしい気がして、ぽつりと口を開いた私の顔を見て。


「なのはちゃん行かなくて皆残念がってるんじゃない?」
「え?なんで?」
「なんでってどう考えても今日の合コンなんてなのは狙いばっかだったじゃない。」
「そんなことないよ。」



すずかちゃんがそんな風に言って、私は首を振る。そもそも合コンというものが苦手というか、どちらかといえば嫌い。だから毎回誘われては断るのがいつものことで、だけど建て前的にそう何度も誘ってくるんだと思っていたんだけど。


「ったく。モテるのに勿体ない。」
「にゃはは…でも、ちょっとそう言うの苦手だし。」
「なのはちゃん、どういう人がタイプなの?」
「ふぇ?タイプ…っていうか…うーん…」


予想外の質問に、ちょっとだけ変な声が出た。夕暮れ時の帰り道は人が少ないから良かった、なんて思いながら「うーん」なんて唸る私をよそに、となりからちょっとからかうような笑い声。声の主はアリサちゃんで、アリサちゃんは私を見て、それからすずかちゃんに面白いことを教えるようなそんな言い方をして口を開く。


「なのはってばこう見えて乙女趣味だから、運命の相手待ってるのよ。」
「ちょっ!ちょっと!それもう昔の話じゃん!」
「そうなの?」
「ち、違くて…、子供の頃の話だもん!」


なんて。何を言い出すかと思えばアリサちゃんは昔の恥ずかしい話を引っ張り出す始末。それって確か中学生の頃の話だよね?なんて慌てて離しをやめさせようとして、だけどアリサちゃんは止まらなくて。確か、それを言ったのは中学生くらいの頃の事だと思うんだけど。


「中学生の頃だっけ?告白されて迷ってるのかと思えば──…」
「わー、もう本当やめて!」


確か今でも覚えてるけど。確か言ったセリフは──…


「運命の相手とか、そういうのと違う気がする。…だっけ?わっ!」


アリサちゃんが避けたせいで、振り回したカバンが空振りした。


「もー。忘れてよその話。」
「なのはちゃん可愛いね。」


なんて。そんな他愛ない昔の(黒歴史的な)話を蒸し返されて、その日は何処に寄り道するわけでもなく、家へと帰ったのでした。









「はぁ、疲れた。」


のんびり歩いていたせいか、気が付いたらもう結構な夕方。どうせなら帰り道で買い物でもしてくればよかった、なんて思って鞄をおろした拍子に目が合った。紅く、綺麗な瞳と。


そこに居たのは女の子で、私と同じ年くらい。彼女も、私と目が合って驚いた顔をしている。それもそのはず。だってここは私の家で、私は一人暮らし。つまり彼女は不法侵入者ということになるわけで、思わず身を引いた。


「だっ、だれ!?」
「あ、ご、ごめん…!なんか、気が付いたらここに居て…。」
「…は?」


部屋の中に居たその人は少しだけ苦笑を浮かべて「ごめん」なんて言って、それから訳の分からない事を言った。綺麗な金髪の女の子。その人は、「えーと」なんて言葉を選ぶ仕草をして、それから。


「それより君、私が見えるの…?」


なんて、そんな風に首を傾げた。


「……え?」


見えるの?なんて、意味の解らない質問。一体どういう意味?なんて聞こうとして、気が付いた。光が当たると、少しだけ透ける、色素の薄い肌。──というよりは。


「ふぇっ、ふぇえっ!?」


半透明よりは少し、色味がある。けど…明らかに、透けている体全体。ついでに着ている服までも。つまりそれって。


「お、お化け!?」
「その言われ方はなんだか傷つくね…。」
「な、なんっ…なんでここに?!」


へたり、と。腰が抜けて後ずさり。そんな様子の私に彼女?は苦笑して「大丈夫?」なんて。まるで普通の人間のように会話が出来て、ついで表情からその心情までもが汲み取れる。ただ透けている以外は普通の人…なんだけど。


「さっきも言った通り、どうしてかここに居てね。困ってたところなんだ。」
「え、ででで…でも…」
「待って、よし、落ち着こう。」


少しだけ笑って両手を上げて降参ポーズ。


「私は別に君に危害を加えるつもりもないし、別にこの世に恨みとかあってここに来たわけじゃないんだよ。そもそも自分の事も良く分からないくらいだ。」


オーケー?なんて。どうしてお化けに「落ち着いて」とか言われてるんだろう。なんて考えたら可笑しくなってきちゃって。


「……えっと。触ってみてもいい?」
「勿論。触れるか分からないけど。」
「………。」


手を伸ばして、触れてみて。腕の部分に触れようとして、やっぱり、案の定。私の手は彼女の腕を通り抜けた。まったく違和感なく。それでようやく「やっぱり幽霊なんだ」なんてしみじみ思ったんだけど…。


「な、なに…?」
「うん?いや、怖がらなくて良かったって思って。」


ちょっとだけ微笑んでこっちを見ているその人はそんな風に言って「もう怖くない?」なんて子供に聞くような聞き方。よく見れば、とても綺麗な人だった。整ってるっていうのかな、格好良い、っていうのかな。綺麗な瞳は紅い色。私より少しだけ高い身長。


「こ、怖く…ないけど……」
「そう。良かった。」


ふふ、なんて小さく笑って、彼女は頬をひと搔き。


「私も正直、今目が覚めたっていうか、気が付いたらついさっきここに居て──…さっきも言ったけど自分の事すらよく分からない状態で。あぁ、名前だけは覚えてるよ。私の名前はフェイト。宜しくね……っていうのは、少し違うのかな…?」


苦笑交じりにそう言って、フェイトと名乗った彼女は「驚かせてごめん」と謝罪した。


「えと、高町なのはです…。その、驚いてごめん…。」
「私もなんでここに居るのかよく分からなくてね?それで、帰ってくる前に出ていこうって思って何度か挑戦したんだけど…」


どうやらこの部屋から出れなかったらしく、少しだけ残念そうに眉を潜める。そんな顔も綺麗だった。ただし透けてるけど。


「つまり地縛霊…的な…?」
「……そう、なのかな。」


ごめんね、なんて小さく謝罪。仕方ないといえば仕方ないし、かえって彼女の方が不憫でなんだか可哀想な気がしてきた。


「えーと、フェイトちゃんは……あ、ごめん、なんて呼んだらいいのか──…」
「いいよ、フェイトちゃんで。」


フェイトちゃん、と呼んだ拍子に少し驚いた顔をして、それから少しだけ子供っぽく「いいよ」と微笑む彼女はテーブルの対面に腰かけて、続きを促した。


「フェイトちゃんは、自分の事、名前しか分からないの?」
「そうだね…あとは……死んでるって事くらいかな…。」


苦笑交じりにそんな風に言って「私、別に未練とかないと思うんだけど」なんて続ける。見れば私とそう年も変わらない感じで、やっぱりなんだか不憫に思う。


「えーと、とりあえず何か飲む?」


インスタントで悪いけど。なんて。言って立ち上がって簡単にココアを入れた。自分でも順応性の高さに驚くけど。そんな私に後ろで「私、多分飲めないよ」なんて慌てた声。


「こういうのは気持ちでしょ。」


そう言って、彼女の目の前と、自分の目の前にカップを2つ。目の前に出されたカップを目にして、フェイトちゃんは少しだけ嬉しそうに微笑んだ。


「ありがとう、なのは。」


「飲めなくてごめんね、でも嬉しいよ」なんて。そんな彼女に、どうしてか胸がぎゅっとなった。名前を呼ばれたからかも知れないし、違うかもしれない。何だか少し「恥ずかしい」に似た気持ち。


「…う、うん。」
「ところで、私…ここから出れないんだけど、その…」


どうしたら良いかな?なんて。ちょっとだけ申し訳なさそうな顔。出られないなら、しょうがないというか。そんなに悪い人(幽霊?)でもなさそうだし、なんていうか。


「とりあえず、ここに居たら良いんじゃないかな…?」
「……えと…。」
「着替えとかは覗かないでね?」
「う、うん。勿論。」
「じゃあ、良いよ。話し相手にもなるし。」


なんて、普通に考えたらおかしいかもしれないけど、追い出すのもかわいそうだし、そもそも出られないんじゃしょうがない。それに自分の事もよく分からないって不安を隠して苦笑するような人を追い出すような意地悪はできないし。


「……ありがとう。なのは。」


なんて。そんな風に考えている私に、フェイトちゃんはもう一度「ありがとう」と微笑んだのだった。「なるべく早めに成仏するね」なんて冗談めかして笑って。

そんな彼女にまた胸がぎゅってなった。こそばゆいような、恥ずかしいようなそんな気持ち。



それが、幽霊の彼女と私の奇妙な出会いだって。















fin






続くか続かないか分かんないけど2話はもう書き終わってるからそのうち更新するかも('ω')


テーマ : 魔法少女リリカルなのはStrikerS
ジャンル : アニメ・コミック

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なのフェイ信者ですw
初心者ですが宜しくお願いしますorz
あと、一応リンクフリーです(^^);

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