つづきのつづき

めっさ雷鳴ってるしめっさ暑い_(:3 」∠)_
やる気の起きないこんな暑い日には…。。。

あぁ、ケンカしまくってツンなのに戦いに出るフェイトちゃんがすごく心配でたまらないみたいな気持ちのなのはちゃん書きたい。
何言ってるか伝わらないと思うけどつまり暑さで頭がパァ

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「うーん…」


なのはが居ないこの部屋は少しだけ寂しい。というのは当たり前かもしれない。誰だって一人でいるのは寂しいとは思うから。かといって、ここから出られるわけではなくて。「いつも私が居ない時って何してるの?」なんて前に聞かれたときは答えに困ったっけ。


物に触れるように、部屋から出れるように訓練しています。なんて、言ったらなのはは笑うだろうか?触れるようになったら。出られるようになったら、私はどうしたいんだろう。考えてもその答えは出ないんだけど。


「いいね、お前たちは…」


部屋に飾られたぬいぐるみに、話しかける。もちろん返事はないのでただの独り言だ。


「なのはに触れて貰えて。…羨ましいな。」


彼女の体温すら感じられないこの身が少しだけ悲しくて。まぁ、死んでいるので仕方ないのは仕方ないんだけど。むしろ死んでいる身でなのはに出逢えたことに感謝するべきなのかも、なんて自分で少し笑う。


「せめて、物に触れられたら──…」


触れられたらいいのにな、そう言って溜息を吐こうとして。少しだけ、いつもと違う違和感を感じた。なんだか、ほんの少し。ほんの少しだけ身体が軽いような気がする。幽霊だからって今までは飛べたりとかそういうのはなかったんだけど。


「あれ?」


何が違うって、今まで感じていた重力をあまり感じなくなった。重力って言っても普通のとは少し違う。こう、この部屋から出られない重力っていうのだろうか。そういうの。……だから、もしかしてって。思ったんだけど。


一歩、二歩下がって。


恐る恐る、玄関に向かう。窓からでもよかったんだけど、やっぱり最初の一歩は玄関の方が良いかな、なんて律儀に変な考え。ドキドキしながら、一歩ずつ踏みしめて。いつもそれ以上進めないラインを、今日は容易く超えた。


「あ。」


一歩踏み出したそこは外。とてもとても、久しぶりの外だった。死んでからはもしかしたら初めてかも知れない。太陽に透ける自分の姿がとても悲しいけど。でもそれ以上に嬉しい何かがある。


“一緒にいろんなところ行けたら楽しいだろうなって。”


なのはの願いを叶えてあげられる。それだけが嬉しかった。どこまで行けるんだろう?まだ行動範囲なんていうものがあるんだろうか?ちょっと調べてみた方が良いかもしれない。道を歩いていても、やっぱり私に気が付く人は居なくて、それはそれで仕方ないとして。

知らない街を、私は散歩がてら歩くことにしたのだった。








そうして、最終的に。知らない街は、なんていうかちょっと危ないことが分かった。私としたことが少しだけ道に迷って、予定よりも戻るのが遅くなった。もうなのはは帰って来てるだろうか?なんて足早になのはの部屋に戻る。

そういえば部屋を出れるようになったのに、まだあそこに居て良いのかな?と、ちょっとだけ不安になった。


「なのは、居る?」


今度は玄関ではなく、窓から。壁を通り抜けて入った。


「フェイトちゃん!」
「うわっ」


抱き付かれそうな勢いで、座っていたなのはが立ち上がった。こんな時間なのに電気つけないの?という言葉は置いておいて、「どうしたの?」と首を傾げる。見た先のなのはは少しだけ泣きそうな顔をしていた。


「何処行ったのかと…」
「あ、そうそう、見てよ、部屋の外に出られるようになったんだ。」


どういう理由か分からないけど、なんてはしゃぐ私をよそに、なのはは浮かない顔で、少しだけ心配になって「どうしたの?」と歩み寄る。


「……居なく、なっちゃったかと。」


少しだけ震えた声。そういえばそうかも知れない。部屋から出れなかったはずの私が急にいなくなったらなのはは「成仏した」って勘違いするかもしれない。先に言っておくべきだった、と頬をひと?き。


「ごめん…えと、成仏するときはちゃんとなのはに言うから。」
「…馬鹿。」


なのはは少し怒った顔。そういえばなのはの怒った顔って初めて見るかもしれない、なんて少しだけ嬉しく思った。


「と、とりあえず外に出られるようになったんだよ。」


だから、今度は一緒にどこか行こう、と機嫌をとるような言い方。「何処でも付き合うよ」なんて言う私になのははまだ少し怒った顔のままで少しだけ私に身を寄せた。私の胸元に頭が埋まっている。透き通ってるから。


「じゃあ明日、一緒に学校来てくれる…?」
「う、うん。勿論。」


体温も感覚も感じないのに距離が近くてドキドキして。少しだけ上擦った声でそう返事をしたら次の瞬間にはなのははもう怒ってなくて。


「約束だからね?」


代わりにそう言って、楽しそうに笑ていて、だから、私も嬉しかったんだけど。



でも。






行かなきゃよかったって思ったのは、すぐ後の事だった






















「フェイトちゃん、ちゃんと居る?」
「勿論、すぐ後ろに居るよ。横に移動しようか?」


小声でなのはにそう聞かれて、私は可笑しくなって小さく笑いながら答える。なのはの後ろについて、なのはの通う大学なる所にやって来たわけなのだけど、何故か私よりなのはの方がそわそわしっぱなしだった。犬か子供を連れて歩いているような気分なんだろうか?ことあるごとに私の所在を確認している気がする。


「……。」


けれど、こうしてみていると色んな事がわかる。例えば複数の男子生徒がなのはに視線を送っている事とか。当の本人は全く気が付いていないようだったけれども。


「なのは。」
「……ん。」


私の質問に答えず、ノートに「なに?」と綴るなのは。それもそうだろう、今は抗議の最中で、私と声に出して話をしていたらただの変人になってしまう。だから、私だけが声を出してなのはは筆談。


「なのはって、モテる?」
「………。」


少しだけ眉を寄せて。「いいえ」の文字。もしかして怒らせただろうか?


「な、何で怒ってるの?いや、何かこうしてみてると男の子たちが──…」
「………。」


小さく息を吐いて「モテません」の文字。これ以上この話はしない方が良さそうだ。大学にはなのはの友達がたくさんいて、少しだけそれが眩しくて、羨ましかった。私にも生前、そんな人たちが居たんだろうか。もしかしたら恋人なんてものも、存在したりしたのだろうか?


私が死んだら、その人達は悲しんだ───…?


そんな事を考えたからか、とても、切ない気持ちになった。胸の辺りが痛いような、締め付けられるような。覚えても居ないのに。


無意識に胸のあたりを抑えていたからか、なのはから「どうしたの?」の文字。言いようのない、焦がれる気持ちが沸いて、それらは声に出来なくて。ただ、悲しい。死んでしまったことが。……少し違うかもしれない。


「…何でもないよ。」


なのはと、同じ時を生きて過ごせない事がとても、悲しかった。こうしてみればすぐわかる。友人に囲まれるなのはの姿を見るととても喜ばしくて嬉しくなるのに、何処か寂しい。なんて。


「ちょっと、その辺見てきても良い?」
「……。」


少しだけ怪訝な顔をして、なのははすらすらとノートに文字を綴る。「いいけど、あんまり遠くに行かないでね。」と。


「すぐに戻るから。」


そうして、心配そうに向けられるなのはの視線を感じながら、私は外へと出たのだった。









「……フェイトちゃん、今日はどうしたの?」
「うん?…いや、なんでも──」
「嘘。なんだか泣きそうな顔してたし。」


家に戻ってきて早々、そんな風に聞いたなのはに「学校、嫌だった?」なんてちょっと困った顔をされて苦笑をひとつ。


「そんな事ないよ。楽しかった。」
「じゃあ、どうしたの?」
「うん…。その、さ。」


一体私はいつまでここに居て良いんだろう。


「そろそろ成仏、した方が良いのかなって。」
「え?」


口をついて出たのはそんな言葉。


「なんで?」
「いや、何でって…」


本来だったら死んでる私がこんな風にうろついてていいものではない。ましてやきっと、少なからず何かしらの影響をなのはに与えてしまうだろうし。なんだか、なのはの世界を、私が閉じてしまいそうで。


「フェイトちゃんは、成仏…したいの?」
「え?……いや、よく分からないけど…私がここに居るとなのはの為にならないでしょう?」


そう言った直後に、なのはが投げたクッションが飛んできて私の頭を貫通して壁にぶつかった。痛くはないけどびっくりするからできればやめて欲しい。


「な、なのは…?」
「私は…。」


ぎゅ、と服の裾を掴んで、小さく紡がれた言葉。どうしてか、なのはは少しだけ泣きそうな顔をしていた。


「私はフェイトちゃんが居なくなったら、寂しい。」


あぁ、やっぱり少なからず影響を与えてしまったと、今になって思う。


「でもね、なのは。私はもう──…」
「知ってるよ。それでも良いの。こんなこと言われたら困るかもしれないけど、私は…居なくなってほしく、ない。」


死んでいるという言葉を阻んで、膝を抱えて座ったまま顔をうつむかせて言うなのはは泣いているみたいで。恐る恐る、なのはに向かって手を伸ばす。決して触れられることはないのだけど。


「ねぇ、なのは。」
「………私、フェイトちゃんの事好きなんだと思う。」
「えっ?」


膝を抱えてうつむいたまま。少しだけ涙声で、なのはが小さく言った。聞き間違いかと、耳を疑うような言葉を。


「おかしいと思うかもしれないけど、多分、好きなんだと思う。」
「え、でも私死んでて…」
「知ってる。」


生きてるとか死んでるとか関係なくなっちゃった、なんて。顔を上げて、少しだけ泣きそうな顔で、なのはは「変だと思う?」と苦笑した。


ちくりと、胸が痛む。「生きていたらな」って。心底そんな事を思った。生きていたら、絶対になのはを幸せにしてあげるってそう言えたのに。「喜んで」って素直に気持ちを言えたのに。困った顔をしていたからか、なのはが笑う。


「ごめん。変なこと言って。忘れて良いよ。この話。」


そう言って、笑って私に背を向けて。


「さて、と。ご飯の準備しようかな。」


向けられた背中が少しだけ震えていて、だから、かな。どうしていいか分からなくて、なのはに向かって手を伸ばした。


「ふぇ、いとちゃん?」


触れられないから、触れているような距離で、抱きしめるような仕草。なのはの後ろから手を伸ばしてなのはの髪に顔が埋まる距離。


「ねぇ、なのは。」


決して抱きしめることのできない腕で、そっと抱きしめる振り。


「私には君を抱きしめてあげる腕もないし、寒い時に身を寄せてあげることも出来ない。」


だけど。


「だけど、それでも良いと言ってくれるなら。」


居るだけで良いのなら。


「私は、側に居たい。君の。……それでも良いかな?」


そう言って、少し照れを隠すように笑うと、なのははやっぱり泣きそうな顔で。


「……良いよ。その代り、勝手に成仏したら許さないから。」
「こわいこわい。」


クスッと笑って、なのはは嬉しそうな顔。だから私も嬉しくて、この時は気付かなかった。ほんの少し現れた私の変化に。想いが通じて、天にも昇る気持ち、だったから、なんてそんな冗談みたいなことは言えないけど。


少しだけ薄れた身体。眠い、気怠い感覚。


もうすぐやってくるその時の気配に、私もなのはも、その時はまだ気が付いていなかった。





















気力があったら続けますね←



テーマ : 魔法少女リリカルなのはStrikerS
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初心者ですが宜しくお願いしますorz
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