つづきのつづきの次のやつ

ふぁー昨日更新できなかったごめんなさい_(:3 」∠)_

サイト始めたころずっと通っていたなのフェイSSサイトさんのSSを読み返してたらなんかもう…泣きそうになっちゃった◝(⁰⊿⁰)◜毎日更新楽しみにしてたなって…。ふあぁぁぁぁ連載再開しないかなぁ><!もっとなのフェイしたい!苦しいもしかして恋!!!

追記から続き!なんですが読み返しとかしてないのでおかしかったらごめんなさい!
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「………ん?」


何となく視線に気が付いて、少しだけ目を開ける。と、覗き込むように心配そうな青い瞳とかち合った。


「フェイトちゃん、起きた?」
「寝てた…?のかな。」


この身体になって、こんな経験はあまりない。どうやら私は寝ていたようで、なのはは私を心配そうに見ていた。身体に触れないから、ただ見ているだけなんだけど。なのはの顔を見て、そんな顔をさせてしまったことが少しだけ悲しかった。


「フェイトちゃん、ずっと寝てたから心配になっちゃった。」
「え、もうこんな時間?」


気が付いたら窓には西日が差していて、もう夕方だった。

最近ずっとこんな調子で、前よりも体が気怠くて、たまに眠りにつくことがあるようになった。いつからかとか具体的には分からないけど、恐らくあの頃だろう、なのはと想いが通じた日の頃。少しずつ、生きている体でいうなら「体調不良」と呼ぶのがふさわしいような、そんな症状。


「ふぇ、フェイトちゃん…その…」
「うん?」
「何処か具合悪いの?」
「……えと。」


なのはの真剣な質問。私の前に正座したまま真っ直ぐに私を見て、そう聞くなのはに何て答えたらいいのか分からなくて頬を掻く。


「具合が悪いっていうのと少しだけ違うんだけど──…」


よいしょ、となのはの方に体の向きを変えて。


「ちょっと怠いって、言うのかな。生きてないのに体調が悪いとかって、ちょっとおかしいんだけど。ごめんね心配かけて。」


体調が悪いってほどじゃなくて、ちょっと眠かったりするだけ。そう笑うとなのははますます心配そうな顔。


「そう…なんだ。」
「心配しなくて大丈夫だよ。もう元気だし。」
「うん…。あ、そう言えばフェイトちゃん。」
「ん?なに?」
「眠ってるとき、何か夢見てた?」
「どうして?」


可笑しそうに笑うなのはに首を傾げる。


「なんだか少しだけうなされてるみたいだったから。」


それからちょっとだけ楽しそうな表情を曇らせて、またしても心配そうな表情を浮かべたなのはに小さく苦笑する。


「んー、見た、ような気はするんだけど…」


死んでいても眠るし夢を見る、なんておかしな話。ともあれ夢の無いようなんて、実はあまりよく覚えていない。ただ。


「懐かしいような、夢だった気がする。」
「それってフェイトちゃんの思い出とかの夢?」
「んー…そう、なのかな。」


懐かしい声が聞こえたようなそんな夢だったと思う。


「それって女の人?」
「え?」


覚えている雰囲気とか、夢の事を話すとなのはは何故か少しだけ唇を尖らせる。それが何だか可笑しかった。


「どうだろ。忘れちゃった。」
「あー!絶対女の人だ。」
「そんな事ないよ。どうしてなのはが怒るの?」
「だって。」


なのはは「フェイトちゃん絶対モテたよね。」なんて唇を尖らせて、拗ねた顔。


「でも、今好きなのはなのはだし…。」
「ん。」
「機嫌直して?」
「ん。」


そう言って、触れられない手でなのはを撫でる仕草をしたとき。

なのはの前髪に手を伸ばして、気が付いた。多分なのはは気付いてないと思う、私が気が付いた事。自分の腕が、少し、前よりもさらに透明に近くなった事。


「……。ところで今日は夕飯、何作るの?」
「ふぇ?えーと…何も考えてないけど…」
「じゃあ私が決めて良い?」
「え?良いけど…もう買い物行かないから家にあるもので作れるものにしてね?」


くすっと楽しそうな笑みを浮かべてそう言ったなのはに、私も自然と笑みが漏れる。まもなく自分が居なくなるのだと、気が付いてしまったことを隠したくて、考えたくなくて誤魔化すように。まだなのはには知られたくないと、そう思ってのことだった。


なのはと想いが通じて本当に嬉しかったけど、やっぱりいつまでも一緒に居るわけにはいかなくて。そりゃそうだ、と自分で自分に言い聞かせる。やっぱり生きている人間には生きている人間が良い。至極当たり前の事に今更気が付いて視界が滲んだ気がした。

死んでいる人間でも涙は出るのかと、少しだけ笑って、キッチンへ向かうなのはの姿を、なんとなく視界に焼き付けたのだった。



















「………。」


大学の講義を聞いている途中、私はほとんど話の内容も聞かず、ずっと考え事をしていた。考えていたのはフェイトちゃんの事。ここ最近、彼女の様子がちょっとおかしい気がする。


フェイトちゃんと恋人同士(なのかな?よく分からないけど。)のような関係になってから、フェイトちゃんは大学に行くときも一緒について来てくれるようになったんだけど、ここ最近は家で待っていたり、一緒に来てもすぐどこかに行ってしまう。それは別に良いんだけど、そうじゃなくて。

何だか時々思いつめているような顔をしている時がある。それから少しだけ悲しそうに笑うようになった。それがとても心配で、どうしてか不安になる。


「……。」


ノートをとることもせず、手元でペンを転がして、ぼんやりと考え事をしていると、隣から手紙が回って来た。誰宛かと顔を上げたらどうやら私あてだったらしく、織り込んだ白いノートの切れ端には「高町様」とだけ記載があった。

気付かれないように小さく息を吐いて、仕方なく紙を開くとちょっとだけ雑な字で時間と場所の指定。なんとなくこういうのは久しぶりだなと小さくもう一度息を吐いて、そのまま紙を折りたたんだ。













「……えと、話って、なんですか?」


講義の最中に回って来た手紙に指定された空き部屋にやってくると、そこにはすでに手紙の主らしい男の人が居た。名前は知らないけれど顔は知っている。よく合コンとか、そういう企画に参加しているような人。

行くのやめたら?なんて言うアリサちゃん達の言葉に半分頷きながら、それでも後々面倒くさくなると嫌だな、なんて思って後腐れないようにとやって来た先でそう聞くと。ちょっとだけ胡散臭いような笑み。


「高町さんって、付き合ってる人とか居るの?」
「…居ます。」


少し考えて、それからそう答えた。この場合は居なくても「居る」と答えたに違いないと思う。最も、私がそう聞かれて思い浮かべたのはフェイトちゃんのことだけど。


「へぇ、だからいつも合コンとかも来ないの?」
「……はぁ。」


そうじゃなくても行くことはないと思うけど。ちょっとだけ面倒くさくなって、「そうです」と小さく答えた。こんな会話のやり取りをするなら、もう帰っても良いかと、そう思って「用事がないなら帰ります」と。そう言いかけて。


「あ、ちょっと待ってよ。」


咄嗟に腕を掴まれて、思わず弾いてしまった。なんとなく反射で。当然そんなことしたら相手は少し不機嫌そうな顔をしていて、これはしまったなと、ちょっとだけ汗をかく。


「なんだよ、その態度。」


そう言って、もう一度腕を掴まれて今度は弾けなかった。


「やめ…っ」


力を入れてもびくともしなくて少しだけ背筋が凍る。ここまでくるともう嫌な予感しかしなくて、逃げようにももう逃げようがなくて掴んだ腕を離してくれなくて。どうしようかと、ちょっとだけ混乱した頭で思案している時だった。


「なのは!!!」
「…え?」


呼ばれた声に振り返ったらそこにはフェイトちゃんが居て。とても慌てた顔で、掛けてきて。


「ふぇ、」


フェイトちゃん、と声にするより先にほんの少しだけ、冷たい風と一緒に。使われていないこの空き部屋の、蛍光灯が。


「う、わっ」


ガシャンと、音を立てて落ちてきて。ちょうど、私の腕を掴む彼と私の間に。お蔭で手を離して貰えたんだけど。これってフェイトちゃんがやったの?とか言う前に、蛍光灯の落ちた音がしたからか外が騒がしくなってきて、その隙に「逃げるよ」なんて少しだけ怒ったようなフェイトちゃんに促されてそそくさとその部屋を後にしたのでした。そうしてやって来たのは普段はあまり人が居ない屋上。というかちょうど目の前に屋上に続く階段があったからまっすぐ走って来ただけなんだけど。




「……なのは、怪我してない?」
「う、うん。さっきのってもしかして、フェイトちゃんが──…」


やったの?と言いかけて声を失った。だって、よく見たらフェイトちゃんはほとんど透明で前よりももっともっと透明で、もうほとんど透き通った影だった。


「ん?あぁ……やっぱり、時間だったのかな。」


私の顔を見て、フェイトちゃんが少しだけ苦笑した。


「ふぇいと、ちゃん…体が……」
「うん。もうそろそろかなって思ってはいたんだけど…さっきので無理したからかな?」


といっても、自分で何をしたか分かってないけど。なんて可笑しそうに笑って。


「なのはが無事でよかった。」


それから、子供みたいにそんな風に笑って言う。


「…私が初めてなのはの為に出来たこと。」
「なんで…、そんな」
「仕方ないよ…。だって私は、もう。」


死んjじゃってるる人なんだし、と言ったフェイトちゃんは何処か悲しそうに、だけど綺麗に笑う。そんな顔して欲しくなんてないのに。なんだかもう、諦めたような、そんなすっきりした顔をして、それから少しだけ申し訳なさそうに「ごめんね」と言う。


「なんで…」


なんで、そんなこと言うの?もっと足掻いて私の側に居てはくれないの?


「なのは。そんな顔しないで…?」
「……ッ」


透明な指先で、私の頬を撫でる。頬に触れた手に、自分の手を重ねてもそこには何もなくて。それが余計に悲しくて、切なくて。こんなにも好きなのに、どうしても、どうしても彼女に触れることも抱きしめてもらうことも出来ない。


「…こんな身体じゃ、なのはの涙も拭ってあげられない。」


しんとした屋上で、小さくそう言ったのはフェイトちゃんだった。少し遠くではサークル活動の音なのか、ちょっとだけ楽しそうな喧騒。フェイトちゃんは真っ直ぐ私を見て、それから少しだけ悲しそうに笑う。


「きっともうすぐ私は消えちゃうんだと思う。」
「……だ、よ。」


やだよ。いやだ。そんなの。子供みたいにそんな我儘な言葉しか浮かばない。どうしていいかわからない。きっと幽霊とか死んじゃった人にとって、それはとっても喜ばしい事のはずなのに、私はフェイトちゃんが消えちゃうことを、とてもとても喜んでなんてあげられない。だって、そしたらもう会えない。


「なのは。」
「──いや。」
「……なのは。」
「嫌だよっ!」


もうきっと、そんなに時間はない。分かってるのに分かりたくない。どんな顔をして私の名前を呼んでいるのか、そんなフェイトちゃんの顔も見たくなくて、うつむいたまま、地面を見たまま「嫌だ」なんて言葉しか出なくて私は首を振る。これじゃ、聞き分けのない子供みたいだ。


「………。」


そこまで聞き分けのない私に呆れたのか、フェイトちゃんは何も言わなくて。ほんの数分、私もフェイトちゃんも無言のまま。まさか消えちゃったのかとちらりと視線を向けたらまだフェイトちゃんの足があって、少しだけ息を吐く。その瞬間。


「…好きだよ。なのは。」
「えっ」


そう言われて思わず顔を上げた。真っ直ぐ私に向かって笑うフェイトちゃん。


「君に逢えて良かった。」


欲を言えば生きている時に会いたかったけど。なんて冗談めかして微笑んで、「でも逢えて良かった」なんて。


「ありがとう。なのは。……それから、ごめ」
「いいよ。謝らないで。」


最後の最後に真っ直ぐ笑顔を向けてくれたフェイトちゃんに、私もちゃんと応えたい。最後の最後にこんな我儘でお別れしたくない。


「私こそ、ありがとう…。大好き。」


今まで側に居てくれて。そう笑って言うと、フェイトちゃんはもう一度「ありがとう」と言って。両手を広げて、私を抱きしめるように包む。私も、応えるようにフェイトちゃんの背中に手を伸ばして──…そこにない、フェイトちゃんの体を抱きしめた。




「───…」


ほんの数分の抱擁。


ほんの少し風が吹いて、目を開けた時、そこにフェイトちゃんはもう居なかった。どこかに行っちゃったわけじゃない。もう「居ない」というのが分かる。


「……っ、ふぇ、と…ちゃん…」


屋上の地面に膝をついて、名前を呼んでももう返事はなくて。優しく私を呼んでくれる声がしなくて。気配もない。それがどうしようも悲しくて、どうしようも切ない。たとえ幽霊でも、側に居て欲しかった。それがフェイトちゃんの為にならないって分かっていても切望してしまう。

どうしようもなく、幽霊である彼女に恋をした。


「…っ、」


涙が屋上の地面に跡を残して少しだけ広がった頃。アリサちゃんとすずかちゃんが私を探しに来るまで私は1人で泣いていて、2人に理由を聞かれても何も言えなくて。2人はそれ以上何も聞かず、ただ泣き止むまで側に居てくれた。いつか2人にお話しできたらいいと思う。フェイトちゃんは確かに存在したというお話を。



笑われるかもしれないし、変な目で見られるかもしれないけどね。









































「え、高町さんって恋人居たの?」
「えと…そんなに驚くことかな。」
「そりゃ驚くよ。だって、いや…でもそれなら合コンに来ないっていうのも納得。」
「………。」


何気なく、大学の友人に話しかけられて、他愛ない話をしている時に、不意に聞かれた質問。苦笑気味に答えると何故かちょっと食い気味で。ぼんやり思い出しながら話すのは、2か月前まで一緒に居た人の事。


「っていっても、今はちょっと、その……」


濁しながらそう言うと、「あぁ」なんてちょっとだけ申し訳なさそうな顔をされた。安易に「別れた」と解釈してくれたようで、それならそれで良いんだけど。だけどどうやらまだ質問は続くみたい。早くアリサちゃん達来ないかな、なんて相手に気付かれないように小さく息を吐いた。

フェイトちゃんとお別れをして、もう2か月。彼女が居なくなってからも毎日は変わらず巡り、まだ慣れないけれど、私は彼女のいない毎日を過ごしている。正直彼女を思い出して寂しくなったり、たまらなく悲しくなったりする。


どうしようもなく、私の胸にはまだ彼女が居る。


「でも意外だなぁ。」
「…ん?なにが?」
「だって高町さんって誰に告白されてもOKした事ないじゃない?」
「そ、そんなことは……」


なくはないかも。


「だから、相手はどんな人なのかなって思ったんだけど。やっぱり好きだったんだよね?」
「……そ、そりゃあ。好きじゃなかったら付き合わない、よね?」


ストレートに聞かれて、ぼそぼそとそんな風に答えた。どうしてここまで質問に馬鹿正直に答えているのかな。こうやって答えることで「フェイトちゃんは確かに居た」っていうことを示したかっただけかもしれないけど。何だかちょっと、応えている自分が恥ずかしいような。私が答える度に、何故か相手の子は興奮気味に話に食いついてくる。もう、アリサちゃんとすずかちゃん、まだかな。


「ね、ちなみにどっちから告白したの?」
「えっ?」
「なんて言って告白したの?」
「そ、それは──…」


流石にそこまでは言いたくないんですけど。とやや引き気味に体を逸らせて、眉を寄せる。気の所為かも知れないけれど周りの皆も、何でか聞き耳を立てているような気がするし。


「えと……」


教えない、なんて言おうとして。すぐ横に人が立ったのか、影が出来る。やっとアリサちゃん達が来たのかと、そう思った時。


「───私には君を抱きしめてあげる腕もないし、寒い時に身を寄せてあげることも出来ない。」


そんな声が聞こえて、えっ?と目を見開いた。私と彼女のその台詞を知っている人なんて居るはずがない。けど、それはあの時彼女が言ったセリフと寸分違わず。


「だけど、それでも良いと言ってくれるなら。」


それにこの声を、私は知ってる。勢いよく顔を上げた先、そこにはよく知った人物の姿があった。誰よりも、恋い焦がれるその人。正面に座る、質問を続けていた友達も茫然と、彼女の姿を見たままで。


「それでも良いと言ってくれるなら、私は、側に居たい。」


だったかな?なんて笑う。よく見たらあちこちに白い包帯が目立つ、彼女。


「ふぇい、と…ちゃん?」
「ただいま。なのは。」


目の前に居る彼女は、だけどいつも見ていた時よりと全然違う。全然透けてなくて、間違いなくそこに居る。私以外の人にも見えてるみたいだし。


「な──…」
「ちょっと、なのはの事借りても良いかな?」
「ど、どうぞ。」


なんで?!と言おうとした拍子に「借りるね」なんて私の手を掴んだままフェイトちゃんは歩き始める。捕まれて初めて彼女の体温を感じた。私より少しだけ低そうな、体温。だけど温かい。連れてこられたのは、あの日フェイトちゃんが消えてしまった大学の屋上。


「……ふぇ、フェイトちゃん、あのフェイトちゃん?」
「そうだよ。ふふっ…びっくりした?」
「するよ!!当たり前でしょう!」
「私も…正直かなりびっくりなんだけど。」
「どういうことなの?」


何で成仏?したはずのフェイトちゃんが生きてる姿で、ここに居るの?しかもあちこち包帯してるし。


「ほら。」


私の手を取って、自分の頬に持っていく。


「生きてるでしょ?」
「……う、ん。」


でも、何で?なんて聞こうと顔を上げて、紅い瞳とかち合って。なんだかそんな事、もうどうでもよくなった。


「フェイトちゃん…。」
「うん。」
「生きてる人だったんだね。」
「ふふ、そうみたい。とは言ってもなのはに会いに来るの、遅くなっちゃってごめんね。」
「ほんと。遅い。」
「リハビリだとか、そういうのにだいぶ時間掛かっちゃって。」


そう言って体のあちこちに見える包帯に視線を向けて。どうやら意識不明の重体患者さんだったみたい。人を助けて自分が車にはねられるなんて、フェイトちゃんらしいけど。


「もう、他に好きな人…できちゃった?」
「そんなわけ…」


「好きな人できた?」なんて。そんな風に聞かれて「そんなわけ無いにきまってるでしょ」と言いかけて口を噤む。なんだか嬉しそうにこちらを見ているフェイトちゃんにちょっとだけ怒りが沸いた。人の気も知らないで楽しそうにして。置いて行かれて寂しかったしもう二度と会えないのだと泣いた私の気持ちも知らないで。


「だって、フェイトちゃん消えちゃうんだもん。」
「うん。」
「……寂しかったし、悲しかった。」
「うん。」


泣きそうな顔を見られたくなくてフェイトちゃんに背中を向ける。フェイトちゃんが生きていて嬉しいのに、混乱とかそう言うので素直な言葉が出てこなくて黙っていると、後ろからそっと、腕が伸びてきた。背中に感じる温かい体温。


「ごめんね。なのは。」
「……許さない。」
「どうしたら許してくれる?」


ほんの少しだけ強く抱きしめられて、身じろぎながら。ひとつだけ。


「……もう、いなくならないで。」
「勿論。」


小さく呟いた我儘に、フェイトちゃんはどうしてか嬉しそうに笑った。それが面白くなくて、フェイトちゃんの足を思いっきり踏んでやったりして。





そうして、フェイトちゃんは戻ってきた。


まぁ、実は結構体のあちこちに怪我をしていて病院に通っているみたいなんだけど。そうしたら実はフェイトちゃんは同じ大学に通っているなんて新事実を知ったり、色んな事が分かったりなんてして。


屋上でフェイトちゃんと抱き合っている姿を色んな人に目撃されたりしたのは余談だ。ちなみにフェイトちゃんって結構モテるみたいで。生きていると、これはこれで彼女を独占できないのがちょっとだけ残念に思ったのもまた余談で。


「……それって幽霊の方が良かったって事?」
「そうは言ってないでしょ。」
「だって…」
「フェイトちゃん誰にでも優しくするんだもん。」
「あ、もしかして妬いてる?」


こんな会話があったりして、フェイトちゃんは生きてる分前よりもちょっとポジティブで、たまに図に乗る。そんな事も憎たらしいけど、でもやっぱり嬉しいわけで。




それが、幽霊じゃなくなった彼女と私の新しい日常の始まりだった。








fin


テーマ : 魔法少女リリカルなのはStrikerS
ジャンル : アニメ・コミック

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初心者ですが宜しくお願いしますorz
あと、一応リンクフリーです(^^);

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