逆っていうか別モノ…

昨日言っていた吸血鬼の逆ver書いてみました。
でもね!全然逆っていうか別モノなんですよ(´・ω`・)
設定だけ逆にしたみたいな。

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「うー…荷物重いよ…。」


こんなことならこっちの荷物も送って貰えば良かった。なんて、両手に大きな鞄を抱えて広い敷地を歩く。だいぶ前にこの学園の門をくぐったところなのに、まだ学校の建物はおろか、人の姿を1人も見ていない。結構歩いてるはずなのに、なんだかこれって迷子みたい、なんて小さく息を吐く。

私の名前は高町なのは。ちょっとした事情があって、全寮制であるこの学園に編入してきたわけなのだけど、私をこの学園に招待した割に迎えは来ないし道の案内もしてくれないし。私をこの学園に入るようにと指示した友人の事を思い出して少しだけ眉を寄せた。


さっき言った通り、私には少しだけ特殊な事情がある。


というか、この学園に少しだけ特殊な事情があって、うーん。説明をちょっとだけ省略するとこの学園は吸血鬼と人間が共存して学ぶ学園なの。吸血鬼は黒い制服、対して人間は真っ白な制服。制服の色で、区別がされている。

世の中では人と吸血鬼が共に生活をしていて、両者の種族がお互いを必要とし合って契約というものをする。人間の中では一部の限られた人たちが吸血鬼と契約をするわけで、つまりこの学園に通うのはその限られた人間の血を持つ一族の子たち。分かりやすく言えば。……私もそのうちの1人になるわけで。

だから、ほぼ強引にこの学園に招待されたんだけど。


「はやてちゃん、連絡すらくれないじゃない…。」


持たされた薄型の携帯端末には連絡なし。私から連絡しても繋がらないし。端末に表示された人物の名前睨みながら、もう一度小さく溜息を吐く。はやてちゃんというのは私の友人で、この学園の理事長という大役を担っている人物。年は私とそう変わらないんだけどね。


「んー、もう。どっちに行けば建物があるのかな…。」


とりあえず建物か、だれか人に会えればな、なんて。そう思って端末から顔を上げた時に、ふと目が合った。さっきまでそこに誰も居なかった気がしたのにいつの間にかそこに居た、大きな木の下に座るその人と。

綺麗な長い金髪を腰元に結わえて、漆黒の制服に袖を通した女の人。白い肌に、遠目にも綺麗に見える紅い瞳。───黒い服は、吸血鬼の証。けれどその人はどこか儚く見える、そんな存在だと思った。


「何処に行くの?」
「え、あの…」


急に話しかけられて、しどろもどろに視線を彷徨わせて。それからちょっとだけ観念して道を聞いてみた。なんとなく私は吸血鬼が嫌いなんだけど無視すること何てできないし。


「その、はや…えーと、理事長室に行きたいんですけど…。」
「あぁ。はやてが言ってた編入する子か。」


そう言って、ゆっくりと起き上がって。ぱたぱたと膝を叩く緩やかな動き。立ち上がったその人は私より少しだけ身長が高かった。吸血鬼は色白というけれど、ちょっとだけ顔色が悪いような気がするそんな吸血鬼。


「私はフェイト。君の名前は?」
「なのはです…。」
「そう。可愛い名前だね。……はやての部屋に行くにはこのまま真っ直ぐ行くと近い。……けれど。」


そう言って右腕を掲げて人差し指を少しだけ浮かせる。と、そこには昼間なのにも関わらず黒いコウモリが一匹飛んできた。


「この子を連れていくと良い。」
「え?」


どうしてですか?と、理由を聞く前に。


「一応この学園は国の管理する場所だけど、ここの吸血鬼だって本当に信頼できるほど安全とは限らないからね…。ここに来たばかりの人間の君にとっては。まぁ、お守り代わりだと思って。」


はやてのところまでこの子が案内してくれるから、なんて小さく苦笑して彼女はもう一度その場所に座り込む。彼女の黒い制服の胸ポケットには小さいバッジ。そのバッジで彼女が吸血鬼の中でも高位に位置する貴族の血筋だと分かる。


「ありがとうございます。えーと、フェイト…さん。」
「呼び捨てでいいよ。気を付けてね。」


ひらひらと手を振って。そのフェイトと名のった吸血鬼はすぐに手元に小さい書物を取り出して読書に勤しむ。ので、私はもう一度お辞儀をして、そのまま彼女に背を向けた。


だから、もう一度向けられた彼女の視線には気が付かなかった。


























「いや、ほんとう。堪忍…。」


ジト目で睨む私の前。少しだけたじろいだように視線を泳がせて、それから両手を合わせて謝罪のポーズ。なんとかたどり着いた理事長室。そこで責めるような視線を向けた私に理事長であり友人であるはやてちゃんが謝罪を続ける。


「もう。迎えに来てくれるって言ったのに!」
「あー…もう、本当すまん。」


聞けばどうしても外せない用事があったとか、なかったとか。まぁ、無事に辿りつけたことだしはやてちゃんだって忙しいだろうから、仕方ないと思うわけで。もう良いんだけど。


「いいよ。途中で道も教えて貰えたし。」


さっきまで私を案内するように飛んでいたあの黒いコウモリは急に霧になるように消えてしまった。というのも、多分フェイトと言う吸血鬼の彼女の魔法か何かなんだろうけど。


「へぇ、この時間に外に居るっちゅーことは授業はさぼりやな?」


どこの誰や。なんて言うはやてちゃん。


「金髪の…あ、吸血鬼の人だったんだけど…目が紅くて、綺麗で…。」
「んぇ、フェイトちゃん?」
「……うん。」


特徴を言うとすぐに分かったのか名前を言う前にはやてちゃんが先に名前を言い当てた。


「まぁ、フェイトちゃんならこの時間外に居るのも納得やわ。」
「外で本読んでたよ。」
「……あとでしばく。…って、それよりこれ。なのはちゃんの制服な。」
「ありがと。」


手渡された白い新品の制服。白い制服は人間が着るもの。世間では吸血鬼をそのまま吸血鬼と呼ぶわけではなくて、正式には「守護者」と呼ぶことが多い。これは名前の通り「守護」するから。誰を守護するのかと言えば、契約をした人間の事を。ちなみに「守護者」に対してその人間の事を「使役者」って呼ぶんだけど。

使役者が守護者に血を与えることを約束に、守護者は使役者を守るっていう、文字通りの契約。それが、世間での当たり前のような仕組み。もちろんさっき言ったように使役者は限られた血脈の人間しかなれないんだけど。

私は使役者としては少しだけ有名な家の血筋で、色んな事情があってこの学園に来た。半分は私を守るために親とかはやてちゃんが決めてくれたこと。


「あー、後から紹介しようと思ったんよ。」
「うん?」


何が?と言う前にはやてちゃんはちょっと困り顔。


「フェイトちゃん。」


続けられた名前に、さっきの彼女の事が浮かぶ。


「はやてちゃん、彼女と仲良いの?」
「ん、まぁ。……フェイトちゃんは純血の中でも始祖に近い貴族なんや。」
「え、そうなの?」


そうは見えなかった。始祖って言うとすごく強そうだもの。彼女はどちらかというと儚くて、今にも消えてしまいそうなほど繊細そうな吸血鬼。バッジもつけていたし、確かに高貴そうではあったけど。


「そ。だから魔力も高いし、そこらの吸血鬼よりは長命や。」


貴族ってこともあって他の吸血鬼を傅かせることができる。なんて続けて、何でかちょっとだけ悲しそうな顔。


「けど、フェイトちゃんは──…あー、見た感じ、どう思った?」
「どうって…綺麗だなって。」
「他には?」


見たまんまの感想ならそう思う。けど。


「ちょっと儚そうな感じはしたかな。」


悲しそうっていうか、寂しそうな瞳。なんとなく、初対面でそう思った。


「そっか。うん。」
「どうしたの?」


首を傾げる私にちょっとだけ苦笑して。


「なんていうか実はフェイトちゃん、ちょっと渇いててな。」
「え。」
「あぁ、喉がとかそういう意味ちゃうよ?血に飢えてるとかじゃなくて。血は飲むよ。いろんな子のやけど。」
「ひ、一人じゃなくて?」


吸血鬼は契約した使役者の血しか飲まない。って教わったんだけど。色んな人の血を飲むのはなんていうか、不潔だと思ってしまう。というか、世間ではそんな風に言われているのに。


「フェイトちゃんに使役者はおらん。誰とも契約してないしな。」
「……そ、そうなんだ。」
「なんていうか。心がな?」


渇いてる、なんて続けたのはそんな言葉。


「貴族の吸血鬼に血を飲んでもらいたい人間なんていくらでもおるからな。ましてや始祖に近いなら尚更。フェイトちゃんもそういうのを拒まない性格やし。」


だけど、と続けて。


「ちょっと、心がないっていうんかな…。」


人への愛着だとか、と続けて言うはやてちゃんの言葉にさっき会った彼女の事が浮かぶ。とても心がないような人(吸血鬼)には見えなかった。だって、心がなければわざわざ道案内なんてしてくれるはずがないもの。魔力を消費して。


「あ、根は優しいんよ?…ただ。」


何処か冷え切っているのだとはやてちゃんは少しだけ悲しそうに笑って言った。この時は「そんな事ないと思うけど」なんてぼんやり思っていたんだけど。



その学園で過ごすうちに、どこか冷めた彼女の一面を目にすることがあったりして。少しだけ後に、はやてちゃんの言葉の意味を理解した。



でもそれは、彼女の事をまだ何も知らないからで。


彼女の事を知って、過去を知って。
彼女の事をもっと知りたいと思うはまだまだ先の事。





それは、少しだけ孤独な吸血鬼に恋をした瞬間だった。
























FIN



みたいな。



この間のSSの逆verとかじゃなかった。設定もじっただけみたいな。全然違かったwごめんなさい(^o^≡^o^)w


他の人間にスーパードライな吸血鬼のフェイトちゃんはなのはちゃんにだけすごく優しくて。でもよく分かんないけど世界に絶望してて死にたい人みたいな。でも死ぬならなのはちゃんの為に死にたいなーとか無茶をしたりする、みたいな。

ちょうシスコンでアリシアちゃんが死んじゃったから死にたい!っていうフェイトちゃんの生き甲斐になるべく奮闘するなのはちゃんの話じゃないけど、そんなのだったら良いなって思いました。







なお、続きはありませ (*'ω'*) ん






テーマ : 魔法少女リリカルなのはStrikerS
ジャンル : アニメ・コミック

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