なのふぇ

やまもないしおちもないしなのフェイがうだうだもだもだしてるだけの話。
シリアスかと思ったがどうやら違うような。

あああ、コメントありがとうございます!お返事遅くなってますが読んでいます嬉しいです!
痕明日リリマジですね!私は仕事になっちゃったんだけど…ね……(涙目

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「……ぅ。」


何だか昨晩は寝苦しかった気がする。それも恐らくは昨夜観た夢の所為だと思うんだけど。あぁ、そういう日ってたいてい…芳しくなかった気がする。


重たい頭を抑えるようにして、おぼつかない足取りでベッドを出る。夢見が悪かったせいか、体には汗がじっとり滲んでいて、頭痛が酷かった。昨日急な雨に降られて、ちゃんと拭かなかったせいかな、なんて。

体温計を手に取って、誰にでもなく自分に苦笑を一つ。

昨夜は仕事で疲れていた上に、雨に降られて。着替えもまともにしないまま布団に倒れこんでしまった。その結果が恐らくは。体温計を挟んだまま、冷蔵庫のミネラルウォーターを一口喉に流し込んで、体の芯から寒くなるのを感じた。あぁ、本格的な風邪だなぁ、なんて。思ったのも束の間で計測完了を告げるその電子音にやっぱり息を吐く。


平常時の体温を2度ほど上回るそれに、首をもたげて体調管理をおろそかにした昨夜の自分にもう一度溜息。きっとこのまま仕事に行ったところで満足な業務もこなせないだろうと思って、仕方なく今日は大人しくしていることにした。すぐ後に補佐官であるシャーリーに連絡したら「当たり前です。1日と言わず熱が完全になくなるまで休んでください!」なんて言葉が返ってきた。


「…情けない、な。」


ベッドにそのまま倒れこんで、寒さに身を震わせながら。静かに息を吐く。また嫌な夢を見たらどうしようかと眉を寄せた。滅多に見ることのないあの人の夢。子供の頃の夢に出てくるあの人は、いつも笑ってはくれなくて。もう終わった、とっくの昔に乗り越えたことなのに、風邪で弱った気持ちではどうしても胸のざわめきが消えなくて。


「なのは、仕事中…だよね。」


何となく。思い浮かべたのは、私を救ってくれた、大切な親友。大事な幼馴染の事だった。最近会っていないから、余計に恋しいというのだろうか。思い出したら、沸いたのはそんな気持ち。なのはと一緒に居れば自然といつだって嫌な気持ちなんてどこかに行ってしまう。なのはの存在にいつも救われている自分が居る。


「……、…。」


そう言えばなのはに、お祝いをあげてないなと思い出す。戦技教導官として活躍するなのはにささやかなお祝いをあげたいねって話した少し前の事を思い出して。その時のなのはは少しだけ照れたように「いいってば」なんて言ってたけど…。


熱の所為か、瞼が重い。できればこのまま夢の中でなのはと会えたらいいなって、思ったのはそんな子供染みた事。幼馴染で親友で。私は少しなのはに依存しすぎているのかも知れないなって、薄れていく意識の中で少しだけ苦笑して、そのまま眠りについたのだった。
























「…え、と」


その日、珍しく、訓練を終えた私の所に通信が入った。相手はリンディさんで、滅多に私の所に私用の通信なんて入らないからちょっとだけ驚きながら通話をオンにした。


『ごめんなさいね、忙しいのに。』
「いえいえ、もう今日は仕事も終わったので、…えっと、」
『実はなのはさんに、ちょっとだけお願いがあって──…』
「……お願い?」


多分立場上も忙しいリンディさんは、挨拶もそこそこに、単刀直入に話を切り出した。リンディさんからのお願いなんて、容易に想像ができる内容。それっていつも。大体はフェイトちゃん絡みの事だから。フェイトちゃんに関係する話だったら、私はいつだって即座に反応してしまう。


「風邪……?」
『そうなのよ。あの子ったら私にも何にも連絡くれなくて─…』


フェイトちゃんの補佐官であるシャーリーからの連絡で知ったんだけどね、なんて。もっと言うならシャーリーからクロノ君に連絡がいって、そこからリンディさんにいったという流れが妥当なところだと思うんだけど。


『それで悪いんだけど、なのはさんにフェイトの事お願いできないかしらって思って。』


許されるなら私が駆けていきたいんだけど、なんて。まんざら冗談でもない、たぶん監視の目がなければ本当に仕事を放棄してフェイトちゃんのマンションに駆け出しそうなリンディさんにそんなお願い事をされた。


「分かりました。えと、とりあえずこれからすぐフェイトちゃんの所に行ってみますね。」
『じゃあ、フェイトの部屋の合鍵、なのはさんに渡すわね。』
「あ、はい。」


なんて、そんなやり取りがあって。リンディさんからくれぐれもフェイトちゃんの事をよろしくとお願いされて、私はフェイトちゃんの住むマンションの鍵を預かって彼女のもとへと向かうことに。

フェイトちゃんに会うの、ずいぶん久しぶりな気がする。もう1か月くらいあってないんじゃないかな。なんて風邪で臥せっているフェイトちゃんの看病のために向かっているのに、不謹慎なことにちょっとだけ浮き足立って。簡単に買い物を済ませて、それからフェイトちゃんのマンションにやって来た。

彼女がここに引っ越してから何度か来たことがあるこの場所。何だか勝手に借りた合鍵を使って入るのはちょっとだけ、落ち着かないんだけど。でもきっと寝ているだろうから、出来ればフェイトちゃんを起こしたくないし、仕方ない。


そっと鍵を差し入れて、静かに施錠を解除してドアを開ける。


物音ひとつしないのできっと寝てるんだろう、フェイトちゃんの様子を見に、部屋へと足を踏み入れる。相変わらず綺麗にされた部屋。というよりは、あんまり生活感がないので殆ど就寝の為の、なのかな。

ソファーに脱ぎっぱなしのシャツを拾い上げて、胸元にきゅっと抱く。


いつからだったか、正直覚えてない。初めて会ったその時かもしれないし、一緒に過ごすことが多かったその中で…なのかもしれない。気が付いたら彼女の事だけ特別に見ている自分が居た。親友という枠を超えて、募るのは愛しさとかそういう気持ちだった。


「……ふぇいと、ちゃん?」


寝室の扉を開けて、ベッドの上で膨らんだ布団。そっと覗き込むと静かに寝息を立てているフェイトちゃんが居た。少しだけ眉が苦しそうに潜められていて、胸がきゅっとなる。

リンディさんに、彼女の事を任されたのが私でよかった。幼いころからの関係もあるし、今でも親友だし、だからなんだと思うけど。でも、いつまでそれが続くのかなんて、分からない。

ひょっとしたら近い将来、フェイトちゃんに私よりも大切な人が出来てしまったら?本当はもう居るのだとしたら?私が知らないだけで。考えるだけでとても、心がざわついた。


「…ぅ」


少しだけ苦しそうな寝息。はっとして、そんなこと考えてる場合じゃないとタオルを濡らして、フェイトちゃんの額に当てた。額に滲む汗をぬぐうようにして触れると少しだけ、瞳が開く。


「起こしちゃった…?」
「…ん……ぇ、なの…は?」


ぼんやりと熱に浮かされた紅い瞳で私を確認して、少しだけ驚いた声。


「リンディさんに頼まれたの。ごめんね、勝手に入っちゃって。」
「え、いや…大丈夫…だけど……」


私の方こそごめん、なんて。少しだけ苦笑して困ったような表情。


「迷惑…かけちゃったよね。」
「ぜーんぜん。不謹慎だけど久々にフェイトちゃんに会えたし。」


元気してた?と口にして、彼女の恰好を見て「そんなはずないよね」と笑う。フェイトちゃんは少しだけ苦笑して「面目ない」なんて。


「熱は?」
「……分からない。少しは良くなったと思うけど…。」
「んー、じゃあ、私お粥作ってくるから、熱測ってて?」
「な、なのはがそんなことしなくてもだいじょ──…ぅ」


慌てて「大丈夫」なんて起き上がろうとするフェイトちゃんを布団へと縫い付けて「だめ」と一言。


「全然私の力にかなわないんだから、今日は大人しく寝てて。」
「う…。ご、ごめん…。」
「役得役得。……ちょっと待っててね。」
「ありがとう。」


ちょっとだけ子供っぽく笑ったフェイトちゃんを布団に寝かせて、キッチンへ向かって。簡単にだけど買ってきた材料でお粥を作る準備。そんな中で、小さな箱を見つけた。大切にしてあるわけではない、とは思うけどぞんざいにもされてない。どうしていいかわからないって置き方。それは彼女への、多分誰かからの贈り物。添えてあったカードには感謝の一文が添えて会って、女の人の字だった。

フェイトちゃん、モテるもんね。なんて息を吐く。きっと彼女の事だから、本当にどうしていいかわからないんだろう。そういう所が純朴で、まぁフェイトちゃんらしい。


そんな箱の存在を忘れるように体を反転させて、とりあえずお粥を作る。本当に簡単に。多分朝から何も食べてなさそうだし、あんまり多くても良くないかなって少しだけ少量で。


「フェイトちゃん、出来たけど、食べられ…る?」


寝てるかと思ったフェイトちゃんは少しだけ暗い顔をして、ちょっとだけ額を抑えていた。困ったような顔で、私の顔を見て少しだけ笑う。


「具合、あんまりよくない?」


病院に行った方がいいのでは、と思ってお粥をサイドテーブルに置いて、フェイトちゃんの額に手を伸ばす。けど、その手は額には触れず、フェイトちゃんの手に捕まった。


「フェイトちゃん?」
「……たまに」
「うん。」


フェイトちゃんの暗い顔は、あんまり見たくない。でも他の人には見せないでほしい。見せるなら私に。小さく感情が渦巻く中で、フェイトちゃんの話に耳を傾ける。


「こういう日って、母さんの夢を見るんだ…」


その「母さん」が差す人物に、少しだけ言葉に詰まる。それはきっとリンディさんではない、別の女性。プレシアさんのことだった。


「体が弱ると心も弱るっていうか。…情けなんだけど、夢に見て、気持ちが沈む時がある。……もちろん一時的にで、次の日にはあんまり覚えてなかったりが多いんだけど。」


そう言って私の方を見て「情けないよね」なんて笑う。


「そんなこと──…」
「だから。」


手に取ったままの私の手を頬擦りするように慈しんで。


「なのはが側に居るとほっとする。」
「ふ、ぇ…」
「いつまで経っても、なのは離れできないね。私。」


苦笑してそう言うフェイトちゃんはちょっとだけ恥ずかしそうに笑った。普段本局で女の事かに黄色い声を送られるような「フェイト執務官」ではない、ちょっと弱気なフェイトちゃん。熱の所為もあるのか、ずいぶん子供っぽい。


「いいよ、私もフェイトちゃん離れできてないもん。」


するつもりもない、とは口にしなかった。


「ほら、お粥食べよ。」
「ん…」
「ちょっと待っててね?」
「え。」


起き上がったフェイトちゃんの近くに腰かけて。さっき作って来たお粥をレンゲで少しだけ掬う。少しだけ冷ました方が良いかな、なんて思うわけで。ふぅ、と息を吹きかけてそれからフェイトちゃんの方を見た。


「はい、あーん。」
「こ、子供じゃないから…いいよ…。」
「いいから。ほらぁ。」
「えぇ…」


熱と恥ずかしさとで頬を染めるフェイトちゃんの口元にレンゲを持って行って、少しだけためらいがちに開いたフェイトちゃんの口に、お粥を流し込む。


「熱くない?」
「……ん、うん。美味しい、よ。」


きっと他の人とはこういうこと絶対しないだとうなっていう、少しだけ優越感めいた気持ちになった。本当、不謹慎なんだけど。







「──…ん。」


そうしてお粥を食べ終えて、薬を飲んで。フェイトちゃんが思い出したように私を見て口を開いた。


「なぁに?」
「そういえば、なのは何か欲しいものないの…?」
「え?」


少しだけ眠そうにしながら、微睡みながら。切り出した話は少し前にしていた「お祝いしよう」という内容。まだそんな事言ってるのかと少しだけ苦笑して、「いいの」と言う。これと言ってほしいものなんて、特にない。あ、でもフェイトちゃんがくれたものなら何でも嬉しいんだけど。


「……困ったなぁ。」
「お祝いなんて別にいいよ。私だってフェイトちゃんの執務官試験合格の時何もしてないもの。」
「……ケーキ作ってくれたよ。」


むすっとしてそう言ったフェイトちゃんに「覚えてたんだ」と笑う。このままだとなんだか拗ねた子供のようになってしまうそうなフェイトちゃんに。


「じゃあ…」
「うん?」
「……フェイトちゃんの部屋の合鍵、欲しい。」
「え?」


悪戯に、思ったのはそんな事。口にして、きょとんとしたフェイトちゃんの顔を見て失敗したかな、と苦笑した。フェイトちゃんの事は好きだけど、いざ想いを告げられるかと言ったらそんなことはなくて。だから、きっと朴念仁で鈍いフェイトちゃんは私の気持ちには全く気が付いてなくて。それよりも「合鍵が欲しい」と言った私に、彼女がどんな反応をするのかが気になった。

ちらりと見ると、フェイトちゃんは少しだけまぬけな顔をして、それから笑う。


「そんなので良いの?」
「え?」
「いいよ。本当にそれでいいなら、あげる。」


子供みたいに無邪気に笑ってそう言って、サイドテーブルにある鍵束の中から一本だけ鍵を取って、私へと手を伸ばす。


「え、と…」
「あれ、冗談だった?」
「えっ、いや…冗談じゃないよっ」


ひっこめかけたフェイトちゃんの手を取って。鍵を少しだけ強引に受け取る。フェイトちゃんってガードが緩いというか…。他の人が「合鍵ちょうだい」って言ってもあげちゃうんじゃないかって不安になった。


「……言っておくけど誰にも他にはあげないよ?」


まぁ、私の顔を見て、多分私の考えていることが分かったのであろう。フェイトちゃんは少しだけ心外そうな顔をして。


「なのはは特別。」


それからまたしても子供っぽくそう言った。あぁ、この人は。


「……あ、ありがと。」
「ふふっ、なんか恋人みたいだね。」
「……。」


無邪気にそんな風に言うフェイトちゃんはやっぱり私の気持ちにはおおよそ気が付いてないみたい。べつに、良いんだけど。もうちょっと…こう。あぁ、もう。


「じゃあ、いっそ恋人になっちゃう?」


自棄になって冗談半分で少しだけ乗り出して。近づいて耳元でそう言った。これはこれで、返答いかんによっては私へのダメージもかなりのものなんだけど。


「……、う…ぁ」


どうしてか、顔を真っ赤にしたまま。フェイトちゃんはしばし硬直していて。なんだか見るに堪えかねる可哀想な感じになってしまって。


「じょ、冗談…だよ?」


あまりにも可哀想なので、フォローの一言を添えた。もっとも、耳に届いたか分からないけど。今の反応を見るに、意外とかなり可能性あるかな、なんて。布団にもぐっても耳まで赤くしたフェイトちゃんを見て思ったのはそんな事だった。





















FIN.




この日を境に急になのはさんを性的に意識してしまった純朴ピュアだったフェイトさん。
どうしてか急に性的に(略)

性的になのはさんの身体を見



テーマ : 魔法少女リリカルなのはStrikerS
ジャンル : アニメ・コミック

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なのフェイ信者ですw
初心者ですが宜しくお願いしますorz
あと、一応リンクフリーです(^^);

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