今年も大変お世話になりました。

2015年最後の日ということで、みなさん、今年一年ありがとうございました。
今年は実に更新の少ない年でした。申し訳なく。
仕事と私生活がリア充(悪い意味)でしちゃいましててんやわんやな年でしたね。
引っ越しも夏に部屋を借りてから全然進んでおらず←。
引っ越したらすることもない僕はまた更新に勤しめるかなって思ってはいるのですがともあれ。

2015年お疲れ様でした。コミケ参加の皆様もお疲れ様でした。
来年もどうぞよろしくお願いいたします。
来年こそはなのは劇場版の情報がありますように!!!!!
なにとぞ!なにとぞ!!!ありますように!!!!

そんなわけで今年最後の更新をさせて頂きます。なんかちょっと暗い話で。←
ただのなのフェイで正月も何も関係ない話です。ついでに言えばヤマなしオチなし!何もなし!!!

2015年。足を運んでくださった皆様、本当にありがとうございました~!
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「喧嘩…?」


肩に巻かれた包帯をぐるぐると、器用に片手で外す私の目の前で。驚いたような声を上げたのは友人であるはやてだった。私はその言葉に少しだけ苦笑を漏らして、巻いてあった包帯を肩から取り上げる。


「正確には喧嘩とは違うんだけど…。」


どちらかというとそれは。


「怒らせちゃったっていうのかな。…なのはのこと。」


そう言って笑うとはやてが小さく溜息を吐く。


「なんや。珍しいな。…そりゃなのはちゃん怒ることもあるけど。」
「ん。…でも、今回は私が悪いよ。」


ここ数日間、なのはとは口をきいていない。それどころか顔も合わせていない。不自由な腕を四苦八苦しながら肩に新しい包帯を巻くこの場所は医務室で。言うなら私とはやてしかいない。シャマルさんがちょっとだけ席を外しているから。


「貸して。」


四苦八苦する私を見かねたはやてが新しい包帯を取り上げた。そのまま包帯を視線で追って、はやてと目が合う。


「……んで?原因はこの怪我か?確かこの間珍しく一緒やったし。」
「はやては何でもお見通しだよね…。」


また少し苦笑して、観念するように首を横に振る。


「その通り。久しぶりに一緒の空でね──…」


難なく終わるような仕事だった。途中までは。中盤辺りから多量のガジェットに襲われて、少しだけ激しいと思われる攻防戦を繰り広げたわけなのだけど。


「怪我って言うよりは─…私がしたことが、良くなかったのかな。」


そう言うとはやては怪訝な顔をして、私の肩の傷口に包帯を巻く。絞められる痛みにほんの少しだけ眉を潜めて、それから少し、懺悔でもするように自分がしたことを事細かに説明した。


「庇ったんだ。……なのはを。」


そう言うと、はやてが眉を寄せる。そう。なのはが怒ってるとすれば、怪我をしたのは勿論そうかも知れないけど、それ以上に庇うという行為が原因だと思う。


「それは庇う必要があったん…?」


そう言って、はやては私の肩に包帯をあてがった。必要があったかなかったかと言えば、答えは簡単。ノーだと思う。だって相手はなのはだ。攻撃を食らっても、彼女はきっと大丈夫だったと思う。かすり傷くらいはしたかもしれない。だけど、他の士官よりは全然大丈夫だと正直思う。でもそれを放っておかなかったのは。


「他の士官と行くときは、そうはいかないからさ…。」


一緒に組む相手が下級士官なら、私は彼らを守らなければならない。正直力不足だという感は否めないけれど、それでも一緒に出るなら、私は誰一人けがを負わせず失わずに帰還したい。だからこれは一種の癖で。

他の士官を庇って、なのはを庇わないなんてこと。


「…できるはずがないじゃない。」


口にした言葉は言い訳で、懺悔。単純に言えば、エゴだと思う。自己満足。だってそうでしょう?誰よりも守りたいのは彼女なんだから。たとえ必要がないと分かっていても、体が勝手に動いてしまった。背中を任せられる相手なのに、余計なことをしたって、怪我をした後で気が付いて。


「それでそのあとなのはに怒られた。」


苦笑して頬をひとかきして。そう言うとはやては「阿呆やなぁ」なんて笑う。


「まー、なのはちゃんからしたら、嫌やったんやろなぁ。」
「プライドとかそういうの?」
「……それ本気で思ってる?」


聞かれて首を横に振った。なのははそんなちっぽけなものに囚われたりしない。プライドなんてもの、全然。怒った原因は、単純明快だった。


「ともあれもうなのはとだいぶ顔を合わせてないし…」
「破局の危機か?」
「………いや、それは…」


無いと思う。と自信なく呟く。しっかり包帯を巻き替える処置を終えて、はやては「ちゃんと謝ったん?」なんて言った。もちろんしつこいくらいに謝った。けど、なのはは何か考えているような顔をして「もういいよ」なんて言うだけで。それっきり。


「まぁそのうちなのはちゃんの怒りも収まるやろ。」


それまでに怪我を治すように、と笑って。包帯を巻き終えた私と同時にはやては医務室を後にした。この後は残った書類仕事を片付ける予定なので私は自分の執務室に。はやても自分の仕事があるため、自分の執務室に。という形でその場を別れたのだった。



















それから執務室に戻って来て。シャーリーとティアナを帰宅させて、私も今日はいつもより早めに上がろうとして気が付いた。扉を叩く小さなノック音。何となく予感がして、目を閉じる。それから「どうぞ」と小さく口にした。


「……お疲れさま。」


扉を開けてやって来たのはなのはだった。浮かない顔ともとれる、なんとも言い難い顔をして。


「うん。なのはも…。ちょっと待ってて。」


来賓用のソファーに座らせて、インスタントのコーヒーをいれた。なのはは教導隊の制服の上に着ていたコートを脱いで、それから小さく「ありがとう」と言って、コーヒーカップを手に取る。だから、私も体面に座ろうとして。


「こっちにきて。」
「え?…う、うん。」


座る前に隣を指定された。大人しく言われた通りに隣に腰かけると久しぶりになのはを近くに感じて、懐かしく思った。高々数日なのだけど。ほんの少し香る良い香り。けど、なのははそのまま口を開かなくて。やっぱりまだ怒ってるの?と言おうと口を開きかけて、ようやくなのはが言葉を切り出した。


「ねぇ、フェイトちゃん。」
「あ、うん。」


ほんの少しだけピリつく空気をなのはから感じて、汗をかく。


「どうしてあの時──…」


そう言って顔をこちらに向けて。問い詰めるような瞳。怒っているというよりは、どこか切羽詰まったような瞳。たまらず慌てて口を開く。


「ご、ごめん。」
「違うの。謝ってほしいわけじゃないの。…本当はフェイトちゃんに怒ってるわけじゃないの。」


首を横に振って、なのはは少しだけ泣きそうな顔をした。


「……なのは?」
「フェイトちゃんが下級士官とよく一緒に任務に出てるの、知らなくて。」


下級士官の見本となるべくよく一緒に航行に行かされる執務官は私だけじゃない。それは教導官だって一緒だ。だけど任務の危険度は少し違う。


「そ、そんなに一緒じゃないよ?」
「でも。」


一拍置いて、なのはは続ける。


「誰かを庇うのが癖になってるんじゃない?」
「………。」


核心をつくなのはの言葉と瞳に、何も言えなくて。たまらず目を逸らす。良くないことだって分かってる。庇われてばかりでは誰も強くならない。それでも、誰にもけがをさせたくはない。そう思ってしまうのは、あまりよくないのだろうか。


「庇ってばかりじゃ成長しないって、分かってるんだけど──…」
「違うよ。」
「えっ」


否定の言葉強めたなのはに少しだけ息を飲む。


「違うの。そんなの、本当はどうでも良いの…。」
「…なのは?」


なのはは暫く黙ったままで、私もただなのはの言葉を待つ。それからなのはは向き直って、私の首筋にそっと手を伸ばした。私はじっとして、なのはの為すがまま。



「怪我。見せて。」
「……あんまり良いものじゃないけど。」


言われた通り、上着を緩めてシャツのボタンを外す。さっきはやてに巻いてもらったばかりの真新しい包帯がすぐに見えた。留め金に手を伸ばすなのは。


「巻くの結構大変なんだよ?」
「巻いてあげるから。」


本当に生傷が見たいのかと慌てるけど、なのはは私が止める手もお構いなしに包帯を外しだす。ので、もう本当に為すがままだった。あれよあれよという間に包帯が外れて、傷が晒される。


「あのね。フェイトちゃん。」
「うん。」
「私、別に怒ってたわけじゃないの。」
「……そ、そうなの?」


そっと指で傷口を愛おしむように撫でるなのはに、変な気持ちが沸く。そんな場合じゃないのに。


「フェイトちゃんが、誰かを庇うのが、嫌なの。」
「………。」


だんだん距離が近くなって。なのはにそのまま倒されて。だけどじっとしているしか出来なくて、なのはの次の言葉を待つ。


「こんなことを言って、幻滅とかされるかも知れないんだけどね?」


私にのしかかったなのはは、何処か悲しそうな顔で続ける。


「……誰も庇って欲しくない、なんて。」
「なのは…。」
「フェイトちゃんが誰かの代わりに怪我をするくらいなら、誰も庇って欲しくないって、思っちゃったの。」


そんな自分が少し嫌だったと笑った。


「だから、なんとなくフェイトちゃんの顔見づらくて。」
「怒ってるのかと、思った。」
「もちろん最初は怒ってたよ。…私を庇う必要なんてないのに怪我してって。」


押し倒したままの私の頬をつねってまた笑うなのは。


「だけど、それ以上にね、嫌だった。」


知らない誰かを庇って傷づくフェイトちゃんが。と続けて。


「でもそうしないとダメなことは分かってるし。仕方ないって思うんだけど。」


上官って立場だし、それができる能力があるんだから仕方ないよね。と、なのはは続けて少しだけ困ったように笑う。


「なのはが嫌なら、もう──…」
「それはダメ。」


なのはが嫌ならしないと言いかけた言葉は、なのはの指に阻まれた。どこか煽情的ななのはの表情に、自然と喉が鳴った。


「それはダメだよ。……嫌だけど。」


そう言って、なのはは愛おしむように私の傷口にキスをする。撫でるように。


「な、なのは…?」


何してるの?とは言えなかった。そんな場合じゃないのに、欲情しそうだなんてそんな自分が恥ずかしい。けど、見透かしたような顔をしてなのはが笑う。


「う、ぁっ?…な、なのは?」


傷口に這わせるような舌。耳を撫でるなのはの指。


「なぁに?」
「なにって…さ、誘ってる…の?」


しどろもどろにそう言うとなのははくすっと笑う。


「あんまりそういうことされると、その……」


触りたくなる、と声にならない声。


「だめ。」


だけど無情にもなのはは楽しそうな顔でそんな事を言った。


「フェイトちゃんが怪我をしてくるたびに、見せてもらうから。」
「な、なのは…」
「そのくらい、良いでしょ?」


もちろん構わない。けど、その度にこんな拷問がセットでついてくるのかとめまいがした気がした。


「な、なの──…」


たまらずなのはの太腿に手を伸ばす。どうにも限界で、なんていうかその気にさせたのはなのはなのだから、触れるくらいなら許してくれるはず、と。


「ダメって、言ったでしょ。」
「うぁっ?」


けど、やっぱりなのははそう言えば頑固で。やっぱり駄目だったみたいで、突然桃色の魔力光に阻まれて、気が付けばなのはの力技。バインドという魔法で私を容易く縛り上げたのだった。


「な、なのは?何で…えっ、」


ここまでするの?と顔を向ければ、なのはは楽しそうで。やっぱり怒ってるのだろう、いや、なんかちょっと楽しんでる気がする。


「フェイトちゃんは罰として私の言う事きいて。」


今夜一晩。と告げられて。




その夜、私のマンションへとやって来たなのはとの、濃厚な一夜があった。






その日のなのははどうしてか酷く、厭らしくて。あ、勿論良い意味で。なのに私からは手を出せなくて。



それ以来、庇う必要のない場合をしっかり見極めて自分でセーブできるようにもなったわけで。結果オーライと言えばそうなのだろう。私の怪我は極端に減ったのだった。




















その時、なのフェイの新しい扉が開いた。



▶なのはちゃんは、えすえむちっくなわざをおぼえた。
▶ふぇいとちゃんのかいひのうりょくがじょうしょうした。


来年もよろしくお願いします(*'ω'*)
来年こそは更新打率を上げたい所存!!(いつも言ってる)


テーマ : 魔法少女リリカルなのはStrikerS
ジャンル : アニメ・コミック

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なのフェイ信者ですw
初心者ですが宜しくお願いしますorz
あと、一応リンクフリーです(^^);

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