こねた


なのふぇい。
ほぼこねたです。本当はもうちょい続いたんですけどカットしたのでちょい最後尻切れです_(:3」∠)_
今週末あたりにdoubt一気に更新したいです。できるかわかんないけども!←

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「な、なのは…」
「んー?」


肩と首筋に寄りかかるような、伸し掛るような。それとも絡まるような、そんな恋人に声を掛ける。

ここは私の執務室で、つまり今は仕事中で、仕事が進まないなんてことはないけれどそれよりも。私が誰かが部屋にやって来た時の体裁を考えていた。


「なのは、誰か来たらどうするの。」


首筋に絡まる腕。耳元に擦り寄る唇。香り。どれをとっても心地が良いもので、出来ることならばいつまでもこうしていたいというか、それ以上が欲しくなるというか。

だけれども今は仕事中。「見られたら困るでしょ」なんて言いながら私は首筋に絡まるその腕へと手を伸ばす。


「だめ?」
「だ、…だめだよ。まだ仕事中でしょ?」


可愛く「だめ?」なんて聞かれて一瞬理性が揺らいだけれど、心を鬼にしてなのはの腕を静かに掴んで退ける。


「やだ離れたくない。」
「えっ、あ…こら、なのは。」


けど、なのはは私から離れるどころか余計に身体が密着させてきた。瞬間、背中に触れる膨らみを気にしないように、意識を逸らす。なのになのははそんな私に構わず私の耳を撫でたりなんてするわけで。


「ど、どうしたの?」


よく考えたら様子がおかしくも思う。だってなのはは普段仕事中こんな風に触れて来ないし、そもそも仕事中にこんな事してくる事なんてあまり無い。むしろ皆無と言って良いくらいだ。仕事とプライベート、そういうのはしっかりしてるから。だからおかしく思ってそう聞いたんだけど。


「別に?」


なんでも無いよ?と笑ってそのまま唇を寄せて。なのはは私にキスを落とす。最終的には私もそのまま甘んじてなのはの為すがままに受け入れた、のだけど。




「………君、誰?」


その瞬間、気が付いた。この目の前の彼女が、なのはでは無いことに。見た目、香り、話し方何をとっても確かになのはなのに、だけど違う。思わず体を反らして唇を離す。

目の前のなのはは、私の言葉に驚いた顔をして、だけどそのままにこりと笑みを浮かべた。…その笑顔をとっても、やはりなのはそのものなのだけど。






「フェイトちゃん、無事?!」


なんて、そんなすぐ後。


ガタン、と少し乱暴に扉が開いて。今度は血相を変えたなのはとはやてがやって来た。たぶん、こっちのなのはが本物だろう。なんとなくそう思う。


「なのは?!はやても…?!」


一体何がどうなってるの?なんて声にする間もなく。


「フェイトちゃん、伏せて!」
「ぅ、えっ」


言われた瞬間反射的に伏せれば、はやてが手に持って操作した機械から光が発生して、部屋が震えた。……気がした。たぶん、それはロストロギアとかそういうものか、人知を超えたような代物なんだろうけど、その機械が原因でなのはの偽物が現れたらしい。詳しくは聞いてないんだけど。









「一体どうなってるの…?」


一通りの騒動が収まった後。はやてが操作した機械の影響で、執務室の中が少しだけ滅茶苦茶になった部屋の中で、二人に問いかける。さっきまで私の目の前に居たなのはの偽物は居なくなって、書類は散乱して机の上なんて見る影も無い、ついでに言えば衝撃で本棚の本が数冊落ちている。そんな中。

やや苦笑気味のはやてと、少し怒った顔をしたなのはが口を開いた。なんでもその話によると「人間のコピー」のようなものができるらしい。それは前述の通りロストロギアの力が作用して、はやてが手にした機械の力によってなのだけど。


「そ、そんなこと出来るんだ。」
「1時間くらいしか使えないんやけどね。」


1時間でもそこに物質のコピーなんてものを作れるならばそれはとても凄いし、怖いことだ。


「コピーされた人間に影響は無いんだよね?」


なのはの身が心配になって聞いたけど、どうやらその辺は心配無いらしい。それを聞いて、安堵の息を漏らす。どうやら手違いでなのはのコピーなるものができて、その偽物が逃げ出して私の部屋に来たんだとか。



「はぁ。…おかしいと思ったんだ。」


思い返せば何もかも。なのはがこんな時間に理由もなくふらりと私の部屋に来るのも珍しいし、何も言わずにあんなに触れてくることも珍しいし。それに。


「フェイトちゃん、偽物だって気付いてたの?」
「流石フェイトちゃんやな。」
「いや、気が付いたのは2人が来る少し前だよ。」


ちょっと苦笑して言うと、はやてが「どこで気が付いたん?」なんて言うわけで。次いで、なのはと目が合う。


「あ、いや。」


目が合ってなんとなく、逸らしてしまった。まさかキスした時の触れ方が違ったなんてこと言えるはずがない。けど、私の態度を怪しく思ったのかなのはの視線がちょっとだけ鋭くなった。疑うような、そんな視線。


「……何で気が付いたの?」


ちょっと低い声のなのはに、思わず背が冷やりとした。


「な、なにって言うか…なんとなく?」


あの時間になのはが来るなんて珍しいなって、なんて苦笑気味に言うけれどそんな私の言葉になのはは表情を崩さないわけで。


「あ、じゃ、私はそろそろお暇させてもらおかな。」
「えっ?」


そんな空気を察したはやてが素早く立ち上がる。「無事になのはちゃんの偽物も消せたし。」なんて付け加えて、逃げ足の速いこと、はやては「じゃあ」なんて言ってあっという間に部屋を出て行った。止める間もなく。

…そんなわけで部屋に残されたのは私となのはの二人だけ。


「…フェイトちゃん?」
「え、あ、うん。」
「そろそろ話してくれてもいいんじゃない?」


残されたのは私となのは。なのははにこりと笑ってソファーに座る私の目の前、腕を組んで仁王立ち。あ、これは逃げられないなと早々に観念して、私は肩を落とした。


「怒らない?」
「怒るようなことしたの?」
「えっ」


顔は笑ったままなのに、目が笑ってない。それがとても恐ろしいわけで。

その後レイジングハートに手を伸ばしたなのはに、視界が潤んだのは言うまでもない。











「なのはって浮気とか絶対許さないタイプだよね。」
「……そんな事ないよ?するの?」
「いや、しないけど。」













fin



テーマ : 魔法少女リリカルなのはStrikerS
ジャンル : アニメ・コミック

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なのフェイ信者ですw
初心者ですが宜しくお願いしますorz
あと、一応リンクフリーです(^^);

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