お電車ぷれー

力尽きてえろくなくなったの巻(∫°ਊ°)∫公共の電車の中での不埒な行いはイケませんよ。
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「なのは、大丈夫?」


普段あまり使うことのない公共の交通機関。その日なのはは珍しく「たまには電車とか使おうよ」なんてそんなことを言った。諸事情によりはやてに所謂お使いというものを頼まれて。車を出すつもりだったフェイトは電車で行こうと提案したなのはに「大変じゃない?」なんて言うのだが、結局「電車でデートした事ないでしょ?」なんて言うなのはの一言に陥落。それも悪くない、と頷いた。

……のだが。普段あまり使う事がない故に、あまり知識がなかった。否、ある程度の事は知っていたが、これ程とは知らなかった。


「うん、フェイトちゃん、大丈夫?」
「私は大丈夫。もっとこっちにおいで。」
「ん…」


予想以上の混雑。なのはとフェイトが乗った電車は、初めは余裕があったものの徐々に乗客が増え、遂にはこれ以上の乗車は不可能なほどの満員状態。ドア側の端に追いやられるようにして、何とか立っているのがやっとの場所で、フェイトがなのはを庇うように壁際に立たせ、落ち着いた。


「次は車にしようか…」


にゃはは、と笑うなのはにフェイトが苦笑する。


「そうだね。…電車も悪くないけど。」


ちょっと新鮮だし、と言うと同時に、カーブに差し掛かったのか電車の車体が僅かに揺れた。車内に立つ大勢の人々が体を傾かせて、その揺れに耐え、耐え切れなかった数人が隣の人に少しだけもたれるようなありふれた光景。それはフェイトも例外ではなく。──正確には、逆の立場だったのだが。


「す、すいません。」
「いえ、大丈夫ですよ。」


フェイトの背後、ヒールを履いた女性がフェイトにもたれかかるように触れた。なのはの知る限り、わざとその様にしてフェイトに触れたがる女性は決して少なくはなかったが、心底申し訳なさそうに謝罪したその女性はどうやらその類ではなかった様で、なのはは小さく息を吐く。


「なのは?」
「ん、何でもない。…フェイトちゃん、場所交換する?」


疲れない?なんて。庇う様に立つフェイトにそう言った。なのはに負担がかからぬ様、なのはに誰かが触れぬ様に守る様立つフェイトは少しだけ瞳を瞬いて、それから小さく笑った。


「だめ。」
「フェイトちゃん?」
「…痴漢にでもあったらどうするの。」
「な、あるわけないでしょ。」


突然真顔でそんな事を言い出したフェイトに少しだけ羞恥で頬が染まる。突然何を言い出すのかと。何故羞恥を感じたかは自分でも分からなかったが、或いは照れなのかも知れない。なのははごまかす様に眉尻を上げた。


「これだけ狭いし密着した場所だもん分からないよ?」


そんな輩がいるかもしれないよ。と身体を密着させて耳元で囁くフェイトの声。そんな事を言うのならフェイトだってその危険があるのではないか、そう軽く抗議をしようとして、なんとなく口を閉じた。目の前に立つフェイトの瞳がほんの少しだけ、熱っぽかったから。


「ふぇ、フェイトちゃん?」
「うん?」


にこり、微笑を浮かべたフェイトの身体が少しだけ密着した。何となく嫌な予感がして、なのはは身体を逸らす。フェイトと向かい合って立つ姿勢から身体を半分反転させて、フェイトに向かって横を向く様に。──が、あまり大した意味はなかった。


「フェイトちゃん、ちょっ…ねぇ。」
「ん。」
「どこ触ってるの。」


周囲に人がいるため小声で、なのはは叫ぶ。小声の叫びはフェイトの耳にだけ届いたようで、だけどフェイトはあまり気にしていないようだった。何処でどうスイッチが入ったのか。彼女に限ってまず珍しい不埒な行い。なのはの太腿に、フェイトの手が触れていた。撫でるような仕草に、なのはが小さく身を捩る。


「こ、…ここ電車だよ?」
「分かってる。」


そう言いながらもフェイトの愛撫は止まることなく、スカートとニーソの間の柔肌をゆるゆると撫でていた。怪しい手つきになのはがフェイトの手を抑える。


「見られたらどうするの、もうっ」
「…コートに隠れて見えないよ。それになのはの目の前は壁だし、他からは私の身体で見えないし。」


だから大丈夫、なんて綺麗に微笑む。何がどう大丈夫なのか、なのはにはさっぱり分からなかった。どうやらこの恋人はもはや止まる気が無いらしい。理性の強いフェイトには珍しい行動で、同じく理性が強い方だと自負している自分にもその行動の原理は理解は出来なかった。が、どうあっても、なのはにはフェイトが拒めなかった。こんな時こんな場所でも、フェイトに触れられては抗えない。僅かに力が抜けたなのはの抵抗の手に、フェイトが優しく微笑する。そんな笑みを見せられるだけで、なのはは蕩けそうになった。

その笑顔はずるい、と。

でもやっぱり此処は公共の場。もしも誰かに見られたら、とギリギリでなけなしの理性が働いた。フェイトのことは拒めない、が、せめて場所を変えよう、と切り出そうとして咄嗟に口を指先で触れるようにして抑えた。


「…ふぇ、フェイト…ちゃ」


ヒソヒソ声の抗議。背後からはコートで見えない。横からも、フェイトの身体で見えない。何処からも、恐らくは死角。太腿を撫でていた手が、布越しになのはの敏感な場所に触れた。それだけで、膝の、腰の力が抜けそうになり咄嗟にフェイトの服に捕まる。

ゆっくりと撫でるようになぞるようにその箇所に触れられて、なのはは声の代わりに熱の籠った吐息を漏らした。公共の場でこんな不埒な事をしている自分に、抗えない快感を感じる自分に対する嫌悪より先に、身を粟立たせる背徳感。指先で弄ぶように撫でられるその箇所で熱が揺れた。じわりと滲むその熱に、けれど声は出せず、代わりに呼気を漏らす。


「なのは」
「……っ…」


濡れてる、と唇の動きだけで言われて、背筋がゾクゾクした。誰かに見られているのではないかと視線を向けてもこちらを気にしている人なんて何処にもいない。皆各々新聞を読んでいたり、端末機器を弄っていたり。ごく普通の景色。


擦るように、フェイトの指がゆっくり動く。時折強く押されるように触れられて、その度になのはは音にならない呼気の悲鳴を漏らした。


「フェイトちゃ…これ以上は…、」


充分に潤ったその箇所からフェイトの手を離すように力を入れて抵抗を見せるなのはに、フェイトは従順に従って、手の力を抜いた。


「も…何でこんな……ぁ、」


油断、と言っていいだろう。手の力を抜いたフェイトに油断した。なのはは「何でこんなことするの」と言いかけて、声を飲む。なのはの手を振りほどいて、今一度、なのはの敏感な箇所にフェイトの指が触れた。びくりと揺れたなのはの身体を抑えるように、自身の身体を預けて。


「や、…ふぇいとちゃ、…ぁっ待って…」


声にならない声で、声を抑えて。懇願するように小さく叫ぶ。が、フェイトの指は動きを止めず、しつこくなのはの敏感な場所を弄んだ。時折聞こえる車内アナウンスが、なんとも自身の背徳心を煽る。フェイトの指が奥深くまで弄ってこない事が、まだ幸いだった。燻る熱に焦れるように、背中がむずむずして、熱と一緒に吐息を漏らす。どうにかなってしまいそうな自分と、ギリギリ理性を保つ自分。周囲の視線が気になって盗みみるけれど、やはり自分達を気にしている人間など居なかった。


「フェイトちゃん…つ、次で降り…よ…?」


そう言えば、やけに電車の駅の距離が長い気がする。そもそも預かった書類は何処にやっただろう?熱に浮かされる中でぼんやり、本来の目的を思い出した。なのはの手元には何もない。フェイトの手元にも然り、片手は壁につきもう片手はなのはの下着を厭らしく撫でている。


「あ、れ…?」




書類、どうしたんだっけ!と叫ぶと同時に、目が合う。先程までいたぎゅうぎゅう詰めの狭い車内ではなく、割と広めのダブルベッドの上、シャツに袖を通すフェイトと。


「お、おはよう。…なのは。」


どんな夢みてたの?と瞬きながら、少しだけ可笑しそうに目を細めて笑うフェイトは、着替えを済ませて「今日は私が朝食用意するね」なんて言って呆然とするなのはの髪を撫でる。成る程どうやら夢だったらしい、なのはは心底大きな溜息をつく。あんな夢を見るなんて、と項垂れて、次いで夢の中の抗えない快感を思い出しかけて、頭を振った。公共の交通機関内、それも人が大勢乗っている電車内であんな事するはずがない。夢でよかった、と。とてもじゃないがおおよそ人に話せる夢の内容の範疇を超えている。「夢は自分の願望を表す」などと聞いた事があるが、そんな事絶対にないとなのはは着替えながら、言語道断、とぶつぶつ呻く。そうこうしていつも通りの支度を終えて。頬を叩いて朝食に向かう。夢は夢。早く忘れようと息を吐いて、食卓へ。フェイトは「今日は珍しいね」なんて寝起きが悪いなのはに微笑を浮かべた。


「なのは、そう言えば」
「なぁに?」
「これ、はやてに頼まれたんだけど…」


そう言ってフェイトは手元の封筒をなのはに見せた。どうやら何か仕事を頼まれたらしい。聞けば封筒を届けて欲しいとの事だった。なのはは今日は非番で、フェイトもやる事はそれだけ。なら一緒に行こうという事になり、その書類届けが済んだら所謂デートというわけで。夢の事なんて忘れて、なのはは一気に浮き足立つ。エースオブエースと称されても恋する女であるわけで、恋人と出掛けられるのはやはり嬉しかった。のだが。


「折角だからたまには電車でも使う?」


次のフェイトの一言に、なのはは飲みかけのコーヒーを吹き出しそうになった。恋人の手前、そんな事はしないのだが、こぼしそうになったコーヒーをテーブルに置いて、口元を拭って。


「だ、大丈夫…?」


心配そうにそう問うフェイトに。


「電車は絶対に駄目。」
「え、あ…うん。じゃあ、車にしよう。」


有無を言わさぬ圧倒的な空気を纏い、そう言ったなのはに、フェイトは訳も分からぬまま頷いたのだった。









テーマ : 魔法少女リリカルなのはStrikerS
ジャンル : アニメ・コミック

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なのフェイ信者ですw
初心者ですが宜しくお願いしますorz
あと、一応リンクフリーです(^^);

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