いわゆる思いつき

携帯でSSを書くのはだんだん辛くなってきたンゴヽ(;▽;)ノ
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──とても綺麗だった。


それが落ちた瞬間、待ち望んだ時、それを見つめながら、私はそんなことを思った。傷付いたそれが、全てを投げ出したその瞬間から、それは私のものになった。私だけのものに。

それがとても嬉しかった。









悪魔。聖書にも紹介されているそれは、人間界とは違う魔界という異世界に息づいている。まぁ、人間界に居て人間に紛れて生活してる悪魔も少なくはないけど、大半の悪魔たちは魔界に生活を置いている。もっと詳しく言うのなら、悪魔にも階級など社会的地位があって、王が存在して民が存在する。

ちなみに人間にとってはあまり良いイメージの存在ではなく、敬遠されがちだったりするのだけどそれは余談。




「なのは、あんた明日学校行くの?」
「ふぇ?なんで?…もちろん行くけど。」


そんな魔界で生活する私はもちろん悪魔。


「何でって…明日婚約者決めるとかどうって言ってなかった?」
「決めないよ、そんなの。もう断っちゃったし。」
「あ、そう。」


休日の昼過ぎ。
遊びに来ていた親友に聞かれたその質問に「何だそんなこと」と息をつく。私の名前は高町なのは。この魔界において王位継承権第三位の位置に居る、実は魔界の王の末娘だったりする。まぁ、魔王の娘ともなると何だか色んなしがらみがある訳で。そんな中、なんだかんだで学校に通ってたりもしている。


「なのはちゃんにはフェイトちゃんが居るもんね。」
「そうなの。フェイトちゃんが居れば特に伴侶なんていらないし。」
「フェイトはただの隷属でしょ。…しかも元人間の。」


一緒に居るのは幼馴染のアリサちゃんとすずかちゃん。二人は魔界においては高位の悪魔で、私の親友であり幼馴染。そんな気心を知れた二人は私の隷属である彼女の話を兼ね合いに出した。


「隷属だけどフェイトちゃんは特別なの。」


溜息をついたアリサちゃんに唇を尖らせると、すすかちゃんが少しだけ笑う。隷属と言うのは、いわゆる配下の事。ただし、私が言う隷属はただの配下ではない。簡単に言うと使い魔とかそういうのに近いかな。…それも、彼女は悪魔ではなく元人間。命を落とした彼女を、私が見初めて隷属にした。命を与えて。だから彼女は、私のものという事になる。


「フェイトちゃんが来てもうすぐ1年だっけ?」
「うん。」
「元人間にしては随分高位の能力よね。…それに筋も良いし、まぁ、隷属としての部も弁えてるし。」


どこかの激甘な主人と違って。と一言付け加えてちらりと私に視線を向ける。


「私の隷属だもん当たり前でしょ。」


これでも魔王の一族。力に関して言えば他の誰よりも上だ。だから当然、フェイトちゃんだって元人間にしてはその辺の悪魔なんて相手にならない程に強い。……ただし、性格は限りなく人間に近いけど。

彼女を隷属として私の側に迎えたのは1年程前のこと。その日たまたま人間界を眺めていた私は、彼女が命を落とすところに出くわした。彼女が、自ら命を捨てるところに。傷付いて擦り切れて疲れきった彼女が、とても憐れで心惹かれた。


「初めは驚いたけどね。まさかなのはちゃんが人間を自分の隷属にするって言い出すなんて。」
「本当よ。それも自殺した人間の魂だなんて。」
「良いじゃない。…気に入ったんだもん。」
「別に悪いって言ってないでしょ。」


遊びに来ている幼馴染の二人とお茶をしながら、当時のことを振り返る。彼女、フェイトちゃんを自分の隷属にした日のことは今でも鮮明に覚えていて。


「なのはちゃんが自分の隷属を作ったのってフェイトちゃんが初めてだもんね。」
「うん、てゆーか多分最初で最後だと思う。」


きっぱり言うと、アリサちゃんが茶化すように「随分と執心してるのね」なんて言った。まぁ多分、私は彼女にかなり執心してると思う。だって彼女は私にとって、とても特別な存在なのだから。


「生前のフェイトちゃんの記憶は、フェイトちゃんには無いんだけどね。消しちゃったから。フェイトちゃんを死に追いやるほど傷付けた人間たちは本当に許しがたいんだけど…」


それでも、彼女があの日死を選ばなければ、私は彼女を手に入れられなかった。生前の彼女に恋人がいたことも知ってる。それでも彼女は死を選んだ。


「私はもう二度とフェイトちゃんに傷付いて欲しく無いの。」
「あー、はいはい。」
「ふふっ。すっかり恋人みたいだね。」
「私はそうなっても良いんだけど、フェイトちゃんが全然そんな気無いっていうか…」


部を弁えてると言ったらそうなんだけど、弁えすぎてちょっとつまらない。──と、噂をしていたところに。


「なのは、お邪魔しても大丈夫?」


ひょっこりと渦中のフェイトちゃんがやって来た。フェイトちゃんは少しだけ仕事に出ていて、何となく今帰ってきたところの様子で。余談だけど、彼女も私たちと同じ学校に通っている。


「どうしたの?フェイトちゃん。」


ちょっとだけ遠慮がちに入ってきたフェイトちゃんに首を傾げる。──と、フェイトちゃんは少しだけ言いにくそうに苦笑して、書面を出した。


「うん、あのね。」


書面には研修だとかの文字。


「ん…?」
「隷属における課外授業の一貫らしいんだけど、人間界に研修授業を受けに行くらしくて─…、ほら、私は一応人間だし、なのはは王族だし、先生が許可を貰えって……」
「だめ。絶対だめ。」
「えぇっ?」


だから、許可頂戴?なんて言いかけたフェイトちゃんに即答で不可の答えを示す。と、フェイトちゃんはちょっとだけ予想外だったのか驚いた顔をした。でも、私はフェイトちゃんを人間界になんて行かせたく無いわけで。何となく、彼女が元いた世界に戻ってしまいそうで嫌。


「うーん、なのはがダメっていうなら仕方ないか。」


けど、フェイトちゃんはあっさりと「じゃあ止めよう」なんて顎に手を当ててさらっとそんな風に言った。


「なによ、行かせてやったら良いじゃない。」


そんな様子を見ていて、そう言ったのはアリサちゃんで。


「でも人間界危ないし、なのはちゃんは心配なんじゃない?」


まぁまぁ、と宥めるように言うのがすずかちゃん。フェイトちゃんは「なのはが言うなら私は行かなくても」なんてほのぼのと笑ってそんなことを言ったのだった。


「…フェイトちゃん、行きたいの?」
「え?んー、ちょっと興味はあったけど、そんなに行きたいわけじゃないから。」


ほのぼのと。頬をひと掻きして、紅い瞳を細めて穏やかに笑う。フェイトちゃんがしたいことなら何でもさせてあげたい。けど、ちょっと不安。でも、この感じは。行きたいけど、わがままを言うのを躊躇ってるような感じだと思う。

結局彼女のことに関しては私も激甘なわけで。
何となく、思い出してしまう。彼女が、その身を投げ出した日の事を。


「う……、…分かった。……じゃあ私も一緒に行く。」


フェイトちゃんの気持ちを無視する事なんて出来ないし、暫し考えて。結局、出した答えは同伴なら可、というシンプルなものだった。そう答えた私の真正面で、アリサちゃんが溜息を吐いてすずかちゃんが少しだけ笑った。


人間界に行くのは、彼女を迎えに行った時以来。
彼女に囁いた日以来だった。






逢魔が時。

あの日、限りなく空に近い場所にいた彼女に、私は囁いた。
……フェイトちゃんに記憶は無いから覚えてないだろうけれど。


疲れてるなら、こっちにおいでと。



甘く、優しく。



傷付いた彼女に、悪魔の囁き。
その囁きに身を差し出した彼女を、私は隷属にした。
嬉しかった。とても。


彼女を傷付けた人間を憎む半面、褒め称えたい気分だった。我ながら悪魔らしいとも思うけど。彼女をボロボロに傷付けた人間を恨みながら、追い詰めて容易く手に入れられるようにしてくれた事に、歓喜して狂喜した。


だけど、本当は心の何処かで懺悔していた。

彼女の生を奪った自分の囁きに。
その日、彼女に囁いたその言葉は、その事実は私以外誰も知らない。フェイトちゃん本人ですら覚えていない。
私だけが知っている、悪魔の所業。
後悔はしていないけど、懺悔はしてる。




「なのはが来てくれるなら、心強いかな。」


一緒に行くと言った私に、我儘聞いてくれてありがと。と笑ったフェイトちゃんに。
つられるように少しだけ微笑した。


「じゃあ私たちも行こうかな。」
「え?すずか?」
「ついでにはやてちゃんも誘ってみようよ。」
「はぁ?」


そうして、なんだか大人数で遠足みたいな雰囲気になり、私はその事をそれ以上深く考えることをやめた。私の雰囲気に気が付いたすずかちゃんの気遣いだったのかも知れないけど、ともあれそんな風に決まって「じゃあはやてちゃん誘って来よ」なんて言うすずかちゃんはアリサちゃんを引きずって部屋を出て行ったわけで。


「なのは、怒ってる?」


部屋には私とフェイトちゃんが残された。


「ん?怒ってないよ?…怒るはずないじゃない。」
「そっか。…なんか我儘言っちゃってごめん。」
「んーん、決めたの先生でしょ?」


そう言うとフェイトちゃんが少し苦笑した。


「私はなのはに尽くす為に生きてるから、あんまり甘やかさなくて良いんだよ?」
「フェイトちゃん。」
「うん?」
「ぎゅってして。」
「なのは、子供みたい。」


クスッて笑って、立っているフェイトちゃんの腕に包まれる。これじゃあどっちが主人が分かったものじゃないけど。フェイトちゃんの腕の中はとても心地良かった。


だから、余計に。

フェイトちゃんに、真実を知られたくないという気持ちが強くなる。私があの日、彼女に囁いた言葉を。真実を。騙してるのは気が引けるけど、それでも。


「フェイトちゃんは私のものだよね?」
「うん。そうだよ。」


当たり前じゃない、と笑うフェイトちゃんの腕の中で。当たり前と言って笑ったフェイトちゃんが誰よりも愛しくて、悲しかった。











みたいな話を思い付いたけど、書ききらない(´;ω;`)長すぎて書きたいの全部書ききらない…(´;ω;`)

これ本当は続きがあって!


実はなのはちゃんは幼い頃に人間界に迷い込んだりして、その時助けてくれた子供が人間だったフェイトちゃんで、なのはちゃんはそれ以来フェイトちゃんを想ってたみたいな設定があってだな…

でもフェイトちゃんさんはプレシアマッマーに色々と傷付けられたりしててですな、当初ギンガとかいう恋人が居たりしてたんですけどなんか色々疲れてて、実はフェイトちゃんも幼い頃に出会ったなのはちゃんに想いを寄せててでも会えなくて(そもそも彼女が悪魔だって知らないし)…みたいな。

つまり何が言いたいかと言うと、フェイトちゃんに悪魔の囁きをして自殺させたと思って少し気が病んでるなのはちゃんが書きたかったのと、なのはちゃんに出会えて狂喜乱舞したフェイトちゃん(なのはが悪魔でも何でもいい!)は喜んで命を落とした!みたいなお互いに病んでる繋がりを書きたかっ……


書きたかったけど書けなかった!
なんか永遠に終わらなそうみたいな!




エデンの園で追放されたなのフェイとかも良いよね。( ´ ▽ ` )
禁断の果実を食べて愛を知ったなのフェイのどちらかが追放されて悲恋になって生まれ変わって追放されなかった方が追放された方を探す的な。この場合あたあの頭の中では追放されたのはフェイトちゃんなんだけど。











テーマ : 魔法少女リリカルなのはStrikerS
ジャンル : アニメ・コミック

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なのフェイ信者ですw
初心者ですが宜しくお願いしますorz
あと、一応リンクフリーです(^^);

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