恋物語

ふぅ。どろどろ。←

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その人の事は、今でもよく覚えている。…というか正直、忘れられそうにない。もうずっと昔の事なのに、私の中に残る彼女の記憶は今でもとても鮮やかで。多分あれは、人生で一番の恋だったと思う。今までもこれからも。

きっともう二度と会う事はないと思っていた、私の初めての恋人。















「ねぇ、はやて。」
「ん?」
「なんで私の事連れてきたの…?」
「えぇやん。暇そうやったし。」


別に暇じゃないよ、とか言いながら、連れて来られたこの店。ここに来るのは初めてで。私は待っている間、とりあえず目の前に並べられたケースを手に取った。何の気なしに取ったそれは、ありふれたラブロマンス映画。


「そーゆーの好きなん?」
「いや、目の前にあったから。」


なんとなく。と返して、私は手に取ったケースをそのまま棚へと戻したのだった。

私、フェイト・T・Hは会社勤めの新人社員。慣れない仕事の毎日で疲れきってるのに、何故か同僚のはやてに連れて来られたのは映画などのDVDを借りてくるようなそんな店。明日が休みじゃなかったら来なかったけど、前々から私も気にもなっていた所なので、まぁ良しとした。


「フェイトちゃんは元々はこっちが地元なんやよね?」
「うん。そうだよ。……こっちに戻ってくるつもりは無かったんだけどね。」


なのに結局戻ってきてしまった。元々住んでいたこの海鳴市に。この街を出たのは高校卒業と同時だから、戻ってきたのは4年ぶりくらいだろうか。あまり変わらない街並。この店みたいに、ぽつりぽつり知らない店も増えてはいるけど。


「なんやっけ。失恋して出てったんやっけ?」
「……あんまり大きい声でそういう事言わないでくれる?」


恥ずかしいんだから、と眉間にシワを寄せて言うとはやては可笑しそうに笑う。


「フェイトちゃん、失恋とか無さそうなんやけどね。」


モテモテやろ?なんて言うはやてに「そんな事ないよ」と苦笑した。思い出の中にある彼女は歳上で、優しくて綺麗で。なんて言えば良いのだろうか、多分、そう。この感情を言葉にするなら、私はまだ「彼女を忘れられていない」のだろう。その後では誰と付き合っても、結局本気になんてなれなかった。───なんて浸るのはその辺にして。


「そんな事より、早く選んでよ。」


時計を見れば夜の8時を回っていた。私もせっかく来たのだから、これを機に何かの映画でも借りて帰ろうかと、そう思って。棚に並べられたタイトルを端からなぞる。気を引かれるタイトルを探して、探して。


「うわ、っと…」


足元に何か触った感触。見れば子供がうずくまっていた。ぶつかったというほどの衝動はないけど、それでも子供には大きな衝撃だったのかもしれない。慌ててしゃがみ込んで「大丈夫?」と声をかけた。


「ご、ごめんね。大丈夫?」


びっくりしたのか、その子は暫し目を瞬いて、それから瞳いっぱいに涙を浮かべた。その女の子の瞳は綺麗な赤と緑のオッドアイ。ちょっと珍しいなと思う半面、慌てて怪我がないか確認した。


「えっと──…」


ぶつかった時に落としたのか、その子が見るような、年相応のアニメのDVDケースを拾い上げて。


「ごめんね、痛かった?」


その髪を撫でた。警戒心さながら、その子はまたしても驚いたように瞳を瞬いて、それからふるふると首を横に振る。聡い子だなーと、ちょっと思って。でもあんまり知らない大人に絡まれても嫌だろうから、まぁ、はやても待ってる事だし。幸いにも怪我は無さそうなので。


「怪我がなくて良かった。じゃあ、またね。」


もう一度頭を撫でて、ちょうど近づいて来る足音を聞いて、なんとなく母親か誰かかなと思ってその場を離れようとして。


「ヴィヴィオー?」


その声を聞いて、心臓が跳ねた。ヴィヴィオと言うのは恐らくこの子の名前だろう。身体中の細胞がぞわりと蠢いた気もしたし、身体中の血管が沸騰したような気さえした。その声を、耳が、身体が。私の全てが記憶している。なんて、馬鹿な自分が少し笑えた。


「………。」


出来ればこのまま、顔を見る事なく、合わせる事なくこの場を去りたいけれどそう言う訳にもいかない状況だった。できる事なら私の事なんて覚えてなくて、顔を合わせても私だと気付かないで欲しい。


「フェイト…ちゃん?」


けど、立ち上がって目が合った瞬間。彼女は私の名を呼んだ。まぁ、忘れたりなんて事はしないであろう。彼女と私は数年前まで恋人だったんだから。


「えっと…久しぶり。」


なんとなく、名前は呼ばなかった。


「戻って…来てたの…?」
「え、うん。…まぁ。」


彼女は相変わらず綺麗で、でも驚きにその青い瞳を見開いた。ますます大人っぽくなった彼女。その足元に、さっきぶつかった女の子が駆け寄る。どうやら彼女の連れだったのか。その子は、彼女に向かって「ママ」と少し不安げな声で呼んだ。あぁ、そうか。彼女の子だったのか。じわり、何かが胸に滲む。けどそれには気付かないふりをした。


「元気そうで良かった。……えーと、君も、さっきはごめんね?」


しゃがみ込んで、今一度ヴィヴィオと呼ばれたその子にそう言って、何となく、彼女と距離を置いた。あまり関わりたくなかったから。


「あ、フェイトちゃん…えっと…」


あまり名前を呼ばないで欲しい。昔みたいに。錯覚しそうになるから。忘れた事のない想いを思い出しそうになるから。思い出すというのは少し矛盾だが。何か言いたげな彼女から視線を逸らした拍子に。


「フェイトちゃん!急に居なくなっ──…あれ?」


良いタイミングなのかどうなのか、はやてがひょっこり角から姿を表した。手には幾つかのケース。どうやら借りる物が決まったらしい。何となく、小さく安堵の息を吐いた。


「えっと、…じゃあ。」


はやてがやってきた事をこれ幸いに、私は体を反転させた。はやては「ええの?今の人。」なんて隣で言っていたけど、返事はしなかった。

もう二度と会う事ないと思っていた、元恋人。久しぶりに会った彼女は、とても綺麗で、きっと幸せなのだろう。子供がいた。怖くて、彼女の左手の薬指には目を向けられなかったけど、きっとそこにはあるのだろう。輝く指輪が。


「なぁ、フェイトちゃん。」
「……なに。」


店を出てなお、無言でいる私に。聞いたのははやてだった。


「さっきのって、例の?」


何の気なしに、さりげなく。夜空を見上げながら、はやてが言った言葉に小さく頷く。


「なのはは、4年前まで付き合ってた人。」


元は高校の先輩なんだけど、と続けて。だけど唐突に振られた話をした。そうしたらこの町には居られなくて、だから大学も遠くにした。なんて、子供っぽい話。ありふれたセンチメンタリズム。


「子供がいるとは思わなかったな……」


幸せそうで良かった。少し苦笑気味に言うと、はやてが溜息をついた。


「そんな泣きそうな顔で言われてもなぁ。」
「……そんな顔してるかな。」


そう聞いた私の問いに、はやては一度の頷きで答えたのだった。


























彼女がこの町に帰ってきていたなんて、知らなかった。偶然会ったフェイトちゃんは昔の面影を残したまま、だけどとても凛々しくて、綺麗だった。

別れを切り出したのは私だ。二人の関係を終わらせたのも私。彼女の手を離したのも私。だけど、いつまでもその想いを忘れられないのは私。


久しぶりと微笑んだ彼女は私の名前を呼んではくれなかった。忘れたわけじゃないと思うんだけど。もう二度と、昔みたいに呼んでくれることは無いんだろうな、とテーブルの上の冷めてコーヒーを飲み干した。


久々に私に会って、彼女はどう思っただろうか。どうも思わなかっただろうか。

一緒にいた女の子は誰?なんて。
もう聞くことも出来ない。


出来ればもう会わなければ良いなと思う。なのにきっと、私は街の中を歩くたびに彼女の姿を探すだろう。これからずっと。そのくらい、私はまだ彼女の事が、どうしようもなく好きだった。






















みたいな。実はお互いずっと相手の事を忘れたことが無いほど好きあってるみたいな社会人なのフェイ。別れたのには理由があって、なのはさんは人妻なのだと勘違いしていくフェイトちゃんと、別れた事を後悔しまくってるなのはさんのドロドロ社会人愛。

あ、ヴィヴィオは養子です。

そうこうして二人は色んな事情で何度か会ったりとかしちゃって、ある日新歓とかで酔っ払ったフェイトちゃんをちょうど近くにあったなのはさん家に置いて行ったはやてちゃん!そして酔ったフェイトちゃんともう一度身体の関係を結んでしまったなのはさん!もう止まらない!みたいな。

「誰と勘違いして抱いてるんだろ…勘違いでもいいや…何でもいい…」みたいに思いながら泣きながら抱かれてるなのはさんと、途中でフェイトちゃんが「なのは」って名前呼んで「えっ?」てなるなのはさんとかそーゆー……うん。…つ、続きはWEBで( ◔ д ◔ )


最後に二人は幸せなキスをして終わるに違い無い。








テーマ : 魔法少女リリカルなのはStrikerS
ジャンル : アニメ・コミック

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なのフェイ信者ですw
初心者ですが宜しくお願いしますorz
あと、一応リンクフリーです(^^);

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