書き途中ぽいの見つけました

なんか書き途中だったぽいけど、お焚き上げさせてください_(:3」∠)_多分、原稿に入れようかなとか考えて放置されたようなやつ。

なので、最後の方書き途中…かも。
オチがいまいち。



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「フェイトちゃんが良い。」


そんなことを、他愛もない話の合間に、ぽつりとなのはが言った。目伏せて穏やかに。ほんの少し笑って、確かに。カチャカチャと静かに音を立ててコーヒーを混ぜながら、一瞬、言われた言葉に頭が追いつかなくて、瞬きをしてなのはの青い瞳と目が合う。なのはは少しだけ穏やかに笑って、「だからね」と続けた。


「そういう人をいつか選ばなければいけないなら、その相手は、フェイトちゃんが良い。」


そう言ったの、と。何の躊躇いもなく、少しだけ笑って。つい先ほどまで、私となのはは他愛もない話をして、今日1日の仕事の話をしていて、そんな中だった。何の前触れもなく、なのはが言ったのは。きっかけは、たぶん私が言った一言だ。「なのはが結婚とかしたら──…」なんて。何の気なしに言った言葉。いつか来る将来の話。そんな話の続きに、なのはが言った。


「えっと…それは」
「冗談じゃなくて。」


クスッと笑って、私が言う前にそれを否定をしたなのはは、コーヒーカップを口元へ運んで、それからゆっくりと口を開く。なんだか子供に教えるみたいな、そんな感じで。


「そのままの意味だよ。」
「そ、そのままって……」


そういう相手を選ぶなら。そういう、とはつまり、話の流れから汲めば、結婚するなら…という意味で概ね間違いはないだろう。だけど。


「な…なんで?」


そう、言ってる意味は分かったけれど、理由が分からなかった。結婚というものは友達の延長線上にあるものでは決してない、と思う。どちらかと言えば恋人の延長線。そして私となのはの関係性を言葉にするなら、ただの友達だ。あ、でも「ただの」という表現は少し違うかも知れない。私となのはは幼馴染で親友で、家族にも近い間柄。…だから、結婚したらあんまり会えなくなりそうだね、とか、そういった旨の話をしていたんだけど。…そんな拍子になのはが言った。

理由を聞いた私に、なのはは少しだけ苦笑を漏らす。なのはにしては珍しい、苦笑いだった。


「だって、結婚って…どういう相手とするか分かってる?…よね?…さすがに。」


どうやら失言だったかも知れない。言った後で、なのはが眉根を寄せた。


「知ってるよ、そんなの。もう。」
「そ、そうだよね。」
「……知らないで言ってるはずないでしょ。」
「う、うん。」


まぁ、私もなのはも成人済み。さすがにそれはないか、と胸をなで下ろす。それならば。


「じゃあ、他の人とするなら私の方がまし…って事?」


それとも結婚したくないってこと?まぁ、確かに私ならなのはのことは大体なんでも知っているし、考えも理解出来る。癖だとか、そういったものも、他の人よりはずっと良く知っている…と思うんだけど。…と考えた処で、それ以上の思考を止めた。なのはがほんの少し呆れたような、冷めた目で私を見ていたから。


「え、と。」


怒ってるんだろうか。慌てて何か言おうとして、先になのはが口を開く。ちょっと怒ってる顔で。


「そうじゃなくて。…人生で誰かパートナーを選ぶなら、それはフェイトちゃんがいいの。うぅん、フェイトちゃんじゃないと嫌なの。」


そう言って、視線をこちらに向けて。


「分かんないかな?」
「え、ぁ…」


それはつまり、なのはは私を……?思考が錯綜して、混濁する。なのはの事をそんな風に見たことがなかった。そもそも私は恋愛だとかそういう類の話が得意ではない。もとより経験がない。


「えーと…ま、まさか私の事が好き…とか?…なんて」


なんてまさかね。そう言いかけてやめた。なのはが「よく出来ました」みたいな先生みたいな顔をしていたから。そんなこと、思いもしなかった。


「そういう事です。」


両手で頬杖をついて「あーあ」なんて言って溜息。


「こんな風に言うつもり、無かったのになぁ。」
「えっ…えと、本当…に?」
「私がこんな嘘つくと思う?」


思わない。即答した私になのはは満足そうに笑った。


「別に付き合って欲しいとかじゃ、ないからね?」
「う、うん……え?そうなの?」
「うん。…今の所フェイトちゃん以上の人は居ないから、誰ともそういう関係になるつもりはないっていう話。」


そう言って、コーヒーを飲み干して。


「誰ともお付き合いとか、そういうの考えてないから。」
「……そう、なんだ。」
「そういう事だから、フェイトちゃんはあんまりこの話、気にしなくていいよ。」


言っておいてなんなんだけど、と続けてなのはは頬杖ついて私に笑いかけた。何だか、全然そんな事考えてなくて、でもそれを知って、嬉しかった。同時に少しだけ気恥ずかしい気もした。


「あぁ、でも。訂正。」
「え?」
「いつかフェイトちゃんに誰か素敵な人が出来たら」


私以外に、と付け足して。


「その時は潔く諦めて誰か他の人を見つける、かな。」
「だ、誰もいないよ。…私は。」


思わず声が大きくなって、何なら急に立ち上がったせいで、目の前のなのはは驚いた顔をしていた。それから、可笑しそうに笑う。何となく、そんな未来を想像してとても嫌な気分になった、なんて。子供っぽいかもしれないけれど。なのはは両手で頬杖を付いたまま、私を見上げた。


「フェイトちゃん、…変な顔。」


可笑しそうにくすくす笑って、「座ったら?」なんて。なのはに言われてそのまま椅子に腰掛けた。


「な、なのはが変なこと言うから…」
「だって本当のことだもの。私はフェイトちゃんのことが、そういう意味で好きで、駄目だった時は諦める。」


普通のことでしょ?なんて笑って言うわけで。確かにそうなんだけど。何でこんなにもやもやするんだろう。どうしてなのはは楽しそうなんだろう。


「てゆーか、フェイトちゃんタイ曲がってる。」


もやもやしている私をよそに、なのははそう言っていつもみたいに私の制服を正す。それから目が合うと少しだけ微笑を浮かべて口を開いた。


「私にしておいたほうが良いんじゃない?」
「え?」
「なんて。」


小さく舌を出して笑ったなのはは、とても楽しそうで。きっかけを与えられた私が自分の気持ちに気付くのは、もうすぐそこだった。








のちに、はやてに「どうせするならもっとこう、ロマンチックに告白したかった」なんて事をなのはがぼやいていたと聞いたのはもう少し先のこと。










テーマ : 魔法少女リリカルなのはStrikerS
ジャンル : アニメ・コミック

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初心者ですが宜しくお願いしますorz
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