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おひさし

ぱろデス(ノ)°ω°(ヾ)
お返事遅れちゃってますがコメント読んでます!!!ありがとうございます!

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「……う。」


ズキンという痛みにぼんやりと意識が浮上して、それから息を吸った。鉄の味がする口の中で舌を滑らせて、歯が抜けていないことを確認して安堵して、少しだけ目を開ける。鈍い痛みに顔を顰めながら、今自分が置かれている現状の把握に努めた。


「あ、目が覚めた?」
「…え?」


目を開けて、最初に見えたのは人の顔だった。とても綺麗な女の人。一瞬驚いて、でも体が思うように動かなくて。周りを見渡して、どうやら私はその人に膝枕をされているのだと気が付く。それから、冷やされたタオルを顔に当てられて、痛みと冷たさに身を捩った。


「ごめんね、こんな事になって。」
「なん、」


どうやら怪我の手当てをされているらしい。手で顔に触れようとして。


「あ、れ?」


今度は手錠をされていることに気付いた。一瞬きょとんとして、そういえばどうしてこんな状態になったのかと今一度思案して思い出す。そう言えば、私は確か、捜査の途中で裏路地に迷い込んで。それで確か。どこかのマフィアの、なんというか巣穴にうっかり入り込んでしまったのだ。そこで何故か袋叩きにされた。


「痛かったでしょ? 大丈夫?」
「あ、あの…手錠を…外して、くれる?」
「…暴れない?」


なんて話をしている間に、はっとして。体の痛みも忘れて勢いよく起き上がって立ち上がった。見れば私の手当てをしてくれていたその彼女は、黒いスーツに身を包んで、見るからに立場が上位そうな、そんな存在感。そんな雰囲気。


「こ、ここは何処?」
「何処って、貴女が迷い込んできたんじゃない。」


やだなぁ、なんて冗談めかして言うその女性。私は手錠されたままの状態で、自分の所持品を確認した。───案の定、持っていたものが、ほとんど無い。


「わ、私の手帳と、銃は…?」
「ん。危ないから預かってる。」
「返して!」


ソファーに腰かけたまま、両手で肘に頬杖ついて少し笑うその彼女は、私よりも少し年上そうだけど、貫禄というか、空気が違う。


「返してほしい?」
「……私を、どうするつもり? てゆーか君、誰?」


蒼い綺麗な瞳で、じっと私を見つめたまま。その女性は少しだけおかしそうに笑った。


「別に何もしないったら。」
「え?」
「はい、手錠外してあげるからこっちおいで。」


部屋には私と、その女性だけでなく。部屋の隅に屈強そうな男の人が何人か居た。多分一対一なら勝てるけど、そう何人もいたら無理。なので、大人しく様子を見ることに。


「刑事さんだったんだね。…へぇ、まだ新米なの?」
「……。」


何となく、返事はしなかった。彼女は私の警察手帳を見て、吟味しながら。


「フェイトちゃんかー。わぁ、キャリア組、凄いねー。」
「……いや、だから君…誰?」
「うん? 知ってて入って来たわけじゃないんだね。」


くすっと笑って自己紹介。


「私、高町なのは。」


その名前を聞いて、理解した。彼女は、高町組と呼ばれるマフィアのボス。おおよそそんな風には見えないが、雰囲気でそう理解した。華奢な体に、綺麗な髪と瞳。だけど、雰囲気が違う。そういえば聞いたことがあったかと思い出す。

自己紹介を終えて、彼女は私の所持品一式を返してくれた。


「ごめんね? 何だか勘違いして、うちの人たちがその…危害を加えちゃったみたいで。…叱っておいたから。」
「べ、別に……良い、けど。」


本音を言えば決して良くはないし、公務執行妨害的な理由を付けたりして逮捕してやりたいけど。なんとなく、本能というか直感で多分この人にはかなわないと感じた。だから、なかったことに。不本意だけどこんなところでつまらない問題を起こすつもりはない。

申し遅れたが、私フェイト・T・ハラオウンは新米警官。所謂キャリア組というもので、出世街道まっしぐら。警察官の家に生まれ育ったので、実は出世意識がとても高かったりする。これは余談だけど。そんなわけで、今日起きたこの出来事に、私は目を瞑るつもりだった。──のだが。


「ね、フェイトちゃん。」


何故かそのマフィアのボス、高町なのはと名乗った彼女は妙にフレンドリーというか妙に馴れ馴れしい。高町といえば悪名は全然高くない。むしろ街の治安に貢献している方だ。だけど正直これ以上お近づきにはなりたくないというのが本音で。名前を呼ばれて視線を向けると彼女はにっこり微笑んだ。


「うちに来ない?」
「──は?」


それからちょっと、…いや、かなり。意味の分からない事を言い出したわけで。


「警察なんて勿体ないなーって。」
「いや、全然意味がわからな──…」
「君が欲しくなっちゃった。」
「…………。」


何の前触れもなく、マフィアのボスにスカウトされた…というか。何かのジョークかと思い、なんとなく、頭痛がして目頭を押さえた。


「ちょっと冗談でしょなのは。」
「あ、お帰り。アリサちゃん。」


そんな所で、今度は私の背後から別の女の人の声が聞こえた。振り向いて目が合うとどうしてか睨まれて。いつの間にか現れたそんな女性になんとなく、萎縮してしまう。


「ったく。もうさっさと解放してあげなさいよ。可哀想でしょ。」
「あ、どうも。」


アリサと呼ばれたその人にひと睨みされて。けど、乱暴な言葉とは裏腹に、とても親切だった。態度も乱暴だったけど。彼女が来てすぐ、突然襲い掛かった災難こと、そのマフィアの巣窟…というか、恐らくは彼女の家を、私はすんなり出してもらえたのだった。きっここの人が来なければしばらく捕まっていた気がする。


「気が向いたらまた来てねー。」
「……もう来ない。」


なんて、そんなやりとりがあったりして。とにかく、そうこうして、私は最悪な一日を無事に終えたのだった。

──が、もっと最悪な事に気が付いたのは、その翌日の朝だった。







「…………ッ、あの人……」


その朝、私は違和感に気が付いた。自分の警察手帳の中を見て、IDカードが抜かれていることに。絶対に、100パーセントの自信を持って落とすことはまずないと思うそれ。ともすれば、犯人は彼女以外に居ないだろう。

マフィアのボスという割には子供っぽいことをするものだと大きく息を吐いた。最初に見た雰囲気と、纏う雰囲気はおおよそ常人のそれとは違うものなのに。最も私も昨日彼女に会ったばかりで、それも巻き込み事故のような出会い方。まだ彼女のことは本当になにも知らないし、きっとこれからも知ることは無いだろう。正直言ってあんまりお近づきにはなりたくない。が、IDカードは絶対に返してもらわないとまずい。

そんなわけで、昨日の怪我の具合も大したことはなく、私は渋々今一度彼女の家、もといマフィアの巣窟に向かったのだった。









「あれ? また会いに来てくれたの?」
「………カード。」
「ん?」
「とったでしょ。私のIDカード。警察手帳から。」


やってきて早々彼女が迎えてくれて、彼女は黒い上質そうなスーツに身を包んで、ソファーで足を組む。どういうわけか、今日は部屋に屈強そうな男の人は居なかった。…だからこんな口が利けるんだけど。

足を組んだタイトスカートから覗く太ももに、なんとなく視線を逸らして、少し眉を寄せた。



「カード。返して。」
「つまんないの。」


冗談が通じない、なんて。そんな私に、唇を尖らせてそう一言だけ言って、彼女はソファーの後ろのデスクに手を伸ばす。ソファーの背面にデスクが置いてあるような配置なので、ソファーに膝立ちになって、私に背を向けて。背もたれに手を着いて、手を伸ばして、デスクの上に置いてあるであろうそのカードを取ろうとするのだけど。


「ちょっ、ちょっと……」
「え?」


わざとなのか、何なのか。


「う、後ろ。……見えそう、だから」


タイトスカートでそんな格好すれば当然、中が見えそうになるわけで。慌てて顔を背けて視界に入らないようにした。……この人相手にこんな反応したらまたからかわれるのではないかと、そう思ったのだけど。


「………。」


予想に反して、彼女は目の前でスカートを押さえて耳まで真っ赤にしていた。


「見た?」
「…え?いや、見てない…」


意外も意外。だってまさかそんな初心な反応というか、マフィアのボスの癖に、そんな女の子みたいな反応するとは。…いや、もちろん彼女も女の子、なんだけど。

なんだか思わず笑ってしまった。


「……なに笑ってるの。」
「いや…ちょっと可愛かったから。」
「なっ……」


つい。思わず本当にそう思ったことを言ってしまった。多少なり聞いたことがあったマフィアのボスがまさか女性で、悪戯っぽくて。…まぁ、確かに最初に見たときなかなか雰囲気はあったけど。なのに意外と可愛い。なんて。

思わず言った本音にますます顔を赤くしたそのマフィアのボスは。無言で銃を取り出して、こっちに向けて。顔を赤くしたまま少し涙目で「出てって」と言ったのだった。














みたいな。それが出会いであった。的な。


なんかマフィアのボス的ななのはさんと新米エリート警官フェイトさんの交錯を書きたかったんだけど思ってたのと違う(´・ω・`)。マフィアといったらフェイトさんなイメージなんだけど、あえて逆パターンで女マフィアなのはさんと、そのギャップをもっと細かく書きたかったのですが、ちょっと無理だった!!!

この後ちょっと2人に交流ができて、ある日フェイトさんがよそのマッフィーア的なのに捕まったりして怪我したりしてなのはさんが本気出す的な_(:3」∠)_

「私のところに来たら私がずっと守ってあげるけど?」ってにこやかに言うなのはさんなんだけどたまに発生するフェイトさんのラッキースケベに赤面したりするギャップがすき。あと結局フェイトさんが守ってたりして、まぁ、続きはwebで!!!!



テーマ : 魔法少女リリカルなのはStrikerS
ジャンル : アニメ・コミック

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なのフェイ信者ですw
初心者ですが宜しくお願いしますorz
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