なのへー

なのはさん家とか設定捏造ですけども。
一人暮らしでマンションとかそういうの住まいな設定でどうぞ。

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「───…。」


目が覚めて、温かさと柔らかさ、それから良い香りに目を瞬いた。温かくて柔らかくて気持ち良くて。それが一体何なのか分からず、数回瞬きをする。


「……ん」


それからその声を聞いて。ようやく、私はそこに居るのが何なのか理解した。状況と場所を理解して、身動きできず硬直して。それから、目が合った。ほんの少し微睡んだ青い瞳と。


「ふぇいとちゃん、起きたの…?」


おはよ、なんて彼女にしては珍しく寝惚けた声。いつもなのははどちらかと言えば朝には強い方。とは言え、時計を見ればまだだいぶ早い時間だった。硬直したままの私に、なのは首を傾げる仕草。──私はというと、未だに現状が理解できなくて。

つまるところ、朝目を覚ましたら隣になのはが寝ていたという事になる。これがただの友人だったなら、まだそんなに動揺したりしなかったと思う。が、彼女は私の恋人で、もっと言えば、まだそういう関係には及んでいない。プラトニックな関係性。…なのに、どうだろう。目の前のなのははあられもない姿で白いシャツに下着姿。しかも昨夜の記憶が私にはあまり無い。


「な、ななな…何でなのはが…?」
「ふぇ?……ここ私の家だよ?」
「あ…えっ?あ…そうか。…じゃあ、何で私がここに?」


相当おかしな質問をしている自覚はある。が、よく見たら私も下着にシャツを着たような、なのはと似たような格好だった。……ベッドの側の椅子に、私の制服が無造作に投げられているのを横目で見て、きょとんとした顔のなのはに問い掛ける。なのはは私がどうしてこんなに狼狽えているのか不思議そうにしていた。


「…覚えてないの? フェイトちゃん、昨日酔ってたみたいで、シャーリーが近くまで来たからって私のところに置いていったの。」
「そ、そうなの…?」
「ベッドまで運ぶの大変だったんだから。…二日酔いとか平気?」
「え…う、うん。…えと、迷惑かけて、ごめん。」


全然覚えてないその話。そういえば昨夜は執務官の同僚数人とお酒の席が設けられていた。……でもそんなに飲んだだろうか? これでも人前で酔い潰れたりはしない方なのだけど…。


「フェイトちゃん、強いお酒飲まされたって聞いたよ?」
「……そ、そうなの?」
「シャーリーから聞いたの。気を付けてよね? もう。」


どうやら知らぬ間に飲み口の良いお酒を勧められて飲んでいたのか、どうなのか。聞いたところによると、シャーリーとタクシーに乗ったところで急に酔いが回ったらしい。曰く、他人の前では全然そんな素振りも無かったからシャーリーが驚いてしまったとか。


「ごめんね、急に。」


大変だったでしょ、と素直に謝罪して。それから、ちょっとだけ視線を彷徨わせる。ちなみに目の前のなのはは布団を被ったままで、外はほんの少し明るかった。


「良いよ、フェイトちゃんだし。」


許してあげる。とそう言ってクスッと笑ったなのはに、ほんの少し居心地悪く、最も気になっていた事を聞く。こんなこと、聞いて良いのか分からないのだけど。


「それで、その……」
「なぁに?」


歯切れ悪く、視線を少しだけ背けて。


「その、……私、何か変なこと…しなかった?」


大丈夫だった?と。何とも情けないそんな私の質問に、相変わらずきょとんとしたままで。


「フェイトちゃん、家に来た時からぐっすり眠ってたし特に何も……」


変な事ってなに? なんて言いながら。なのはの言葉に安堵の息を吐く。良かった。酔った勢いで何かとんでも無いことをしていたらと、変な汗を拭う。


「そ、そっか。何も無かったなら、良かった…うん。」
「…? 変なの。」
「わ、私…シャワー借りても良い?」
「ふぇ? 良いけど、まだ早くない?」


もう少し寝てたら? なんていうなのはに苦笑して「朝早いから」なんて理由をつけて。私はシャワーを浴びる事にしたのだった。何というか、安心しきっていて。

だから、ベッドに横になるなのはの視線には気付かなかったのだと思う。






















「……。」


微かに聞こえるシャワーの水音を聞きながら、ゆっくりとベッドから起き上がって息を吐く。昨日突然フェイトちゃんを連れてこられた時は驚いたけど、でもまぁ、ちょっと安心した。よっぽど強いお酒を飲んで、他人の前だから耐えてたのかその反動で潰れちゃったのかは分からないけど。

それにしてもフェイトちゃんの狼狽えっぷりは何だか可笑しくて。それから何もなかったと知った時のフェイトちゃんの顔を思い出す。


「……全く。」


安心しきった顔しちゃって。


「フェイトちゃんのばーか。」


別に何かされたって構わないのに。フェイトちゃんになら。フェイトちゃんだから。付き合って一体どれほど経ってると思ってるのか。そんな、罪を犯したみたいな顔をして。


「……ほんとばか。」


ちらりと自分の胸元についた赤い痕に目を向ける。きっと覚えてないんだろうなと笑って。彼女が昨夜触れた痕に触れた。最も、突然押し倒されてキスマークをつけられただけなのだけど。

それを知ったらどんな顔をするのか。罪を犯したみたいな彼女の顔を思い出して、また苦笑して。


「普通にしてれば隠れるのかな…?」


シャツの胸元を開けたり閉めたりして確認して、最終的に、シャツを脱いで。フェイトちゃんが戻ってくる前に、着替えを済ませようと鼻歌まじりに伸びをした。


いつになったら、彼女との関係が進むのか。


「そういえばフェイトちゃんの替えのシャツあったかな。」









仕方ないから、今はまだ。
貴女の罪ごと飲み込んであげる。












( ◔ д ◔ )


テーマ : 魔法少女リリカルなのはStrikerS
ジャンル : アニメ・コミック

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なのフェイ信者ですw
初心者ですが宜しくお願いしますorz
あと、一応リンクフリーです(^^);

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