つづき

久々に更新しま。
この間の続きです。

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「ねぇ、シャーリー。」
「なんですか?」


今朝なのはの家で目が覚めて、昨夜の記憶がなくて。結局今朝はなのはの家から出社したのだけど、そうなってしまった経緯を聞くべく、何となくシャーリーに話し掛けた。シャーリーは、書類を整理しながらいつも通り視線だけ向けて、続きを促す。


「私…昨日そんなに飲んでたかな…?」


あまり記憶が無いのだけど。と、恥ずかしくも苦笑してそう聞くと、シャーリーはほんの少し呆れた顔を向ける。どうやら何か失態でもあったのだろうか。…そもそも記憶が無いことが既に失態なんだけど。


「フェイトさん、ちょっとガード緩いんじゃないですか?」
「え?」
「すすめられる分、全部飲んじゃうし」
「……。」
「飲んでて様子も全然変わらないから、酔ってないのかなって思ってたんですけど…」


タクシー乗ったらすぐ寝ちゃうし。顔に出ないタイプなんですね、なんて。続けられる言葉に頭を抱えた。面目ないことこの上ない。確かに同僚達にすすめられて、甘くて飲み口が良かったものだからついつい飲んでしまった。…甘いし、飲み口も軽くて、だから強いお酒だとは気付かなかった。というのは言い訳なんだけど。


「気をつけて下さいね? フェイトさん狙ってる人いっぱいいるんですから。」
「…えと、すすめてきたのは女の子だよ?」
「あー、もう、この人は。」


フェイトさんは女性にも人気があるんですよ。なんてシャーリーは頭を抱えてそんな事を言った。そもそも、私にはなのはが居るし、それは皆も知ってるはずだし、狙うも何もないと思うんだけど。なんて言うとまたシャーリーが頭を抑えそうなのでそれは黙っておいた。


「なのはさんも大変だなぁ」
「う。」
「でもなのはさん、結構あれでいてしっかり構えてるから、案外余裕なんでしょうか?」
「わ、私に聞く?」


そんなの分からないよ、と慌てて首を横に降る私。実際、なのははあんまりそういうのを表に出さないから、本当にあまり分からない。というかなのはの場合、ヤキモチとかそういうの、滅多にないんじゃないかと思う。


「フェイトさんとなのはさんって、どれくらいお付き合いされてるんでしたっけ?」
「……5年くらい。」
「もう夫婦みたいな感じですもんね。」
「そう…かな。」


そうだったら良いなと思う。まぁ、近い将来…そうなる事も勿論、考えてない訳ではないんだけど。なんて。そんな事考えてたらちょっと恥ずかしくなって、ほんの少し頬が熱を持った。それから、赤くなったところをシャーリーにからかわれて、何となく今日は早めに仕事を切り上げることにしたのだった。




















「フェイトちゃん、二日酔いとか大丈夫だったの?」
「ん、あんまり残らなかったみたいで…大丈夫だったよ。昨日は本当にごめんね。」
「 もう、気にしなくていいってば。…家寄っていく?」


仕事を終えて切り上げる頃、なのはが執務室へやって来た。どうやら私の二日酔いというか、体調を心配してくれたみたいで、シャーリーとなのはには暫く頭が上がらなそう。


「えと、…良いの?」
「なに遠慮してるの。…夕飯一緒に食べようよ。」
「うん。じゃあ、お邪魔しようかな。」


それから夕飯に誘われて、私はまたなのはの家へとやってきた。昨日のシャツをついでに受け取ろうかななんて言ったら、「着替えに置いておいたら?」なんて言われて。何から何まで甘えてしまったりして。

それから、それを目にしたのは、なのはの手作りの夕飯を終えて、「泊まってく?」というなのはの誘いに苦笑して。さすがにそう何日も泊まるのは申し訳ないよ、と遠慮した後のことだった。多分、私が悪いんだと思う。


「なのは、私そろそろお暇させて貰うね。なのは明日早いんでしょう?」


それは、洗い物をして袖が濡れたから着替えるね、なんて言って「ちょっと待ってて」と言い残して寝室に向かったなのはを追って、向かった時のこと。

素直にちゃんと待っていれば良かったのに、そうしなかった私が悪い。恋人といっても扉をノックするのは当たり前で、その時そうしなかった私が悪い。時計を見たら結構遅い時間で、確かなのはは明日早朝訓練があったはずと思い出して慌てたせいもある。扉を開けたら、半裸状態のなのはが居た。


「ふぇ?」
「う、わっ…ご、ごめんね!」


着替えてたなんて思わなかったから、と慌てて付け足して、すぐに部屋の扉を閉めた。ちょっと勢いよく閉めてしまったせいで、部屋が揺れたような錯覚がするくらい。


「ほ、本当にごめ…」


部屋の中でほんの少し苦笑交じりの「そんなに謝らなくて良いのに」という声を聞きながら、呼吸を整えた。なるべく見ないようにしたし一瞬だったから、正直言えばあんまり見てない。若干、露出した肌と下着の色が目に付いたくらいで。……けど、一番見てはいけないものだけはしっかりと見てしまった気がした。


「フェイトちゃんが思いっきり閉めるから扉壊れちゃうかと思った。」
「ご、ごめん。」


冗談交じりに笑うなのはの顔を、あんまり良く見れなかった。


「えと、今日はもう…帰るね。なのはもゆっくり休んで。」
「え、…うん。」


少し困ったような笑い方をしたせいか、なのはが少しだけ怪訝な顔をした。そのままずるずると玄関の方へ向かって、靴を履く。考え事をしていたせいで、なのはの話に何て受け答えをしたかもあまり覚えてない。


それからなのはに「またね」と言って、玄関の扉を閉めた後で、深く息を吐く。






着替え途中の暗がりの部屋で、どうしてあんなに小さいものを見つけてしまったのか。見つけて良かったのか。悪かったのか。どちらなのか。


なのはの胸元に赤く残る、その痕を。


思い出して、くしゃりと前髪を掻く。
本人に問う勇気もなく、ただ逃げて有耶無耶にしてしまおうとした自分に心底嫌気がして、私は少し冷えた夜道を歩きながら、ぐるぐると思考していた。



















「……。」


しまった、と。彼女が帰ってから思った。うっかりしてたと思う。もしかしたら、見てないかも知れない。でももしかしたら、うぅん、多分、見られたと思う。


「うーん、失敗。」


自分の胸元についた、鬱血の痕。自然にできるわけではないそれは、彼女につけられたもの。……なのだけど、覚えてないフェイトちゃんにしたら、不信に陥るかも知れない。違う。…私のこれを、疑う自分を責めるかも。


フェイトちゃんが出ていった部屋の中。フェイトちゃんが忘れて行った上着。…上着を忘れて行くって事は、やっぱり、余程上の空だったんだろうな。


「明日ちょっと、様子見てみよ。」


フェイトちゃんの上着がしわにならないように綺麗に伸ばして畳んで、少しだけ思案しながら、私は小さく息を吐いた。












fin



この後ちょっとすれ違い気味のふたり。

しかしフェイトさんは実は勘違いはしてなくて(略)
最終的にフェイトさんが考え事しながら任務行って大怪我してなのはさん大激怒みたいな( ◔ д ◔ )


テーマ : 魔法少女リリカルなのはStrikerS
ジャンル : アニメ・コミック

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初心者ですが宜しくお願いしますorz
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