ある日のなのフェイのはなし

こねたのつもりで書いたら思ったよりも長くなってしまったの巻( ◔ д ◔ )

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まぁまぁ遅い時間。リビングで、テレビをつけっぱなしでうとうとしていたら、玄関で鍵が開く音がした。その音に目が覚めて、立ち上がって、玄関へ向かう。


「お帰りなさい、フェイトちゃん。」


帰宅したフェイトちゃんは、玄関で出迎えた私に一瞬きょとんとして。


「ただいま、なのは。」


それからふわりと笑った。


「ご飯は食べてきたんだよね?」
「うん、連絡した通り、出先で食べてきたよ。」
「お風呂?」
「んと、ちょっと休んでからにしようかな。」


珍しくお疲れモードなのか、フェイトちゃんは上着を脱いで荷物を降ろして、それからソファーに腰掛けた。なので、私はいそいそとコーヒーを入れて、フェイトちゃんの隣にそのまま腰掛ける。「ありがとう」と笑って、それからフェイトちゃんはぼんやりとテレビを見ていた。


「なのは、映画見てたの?」
「にゃはは、ちょっと寝ながら。」
「遅くなってごめんね。」
「いいの。お疲れ様。」


ちょうどテレビの中では、映画の主人公が見知らぬ世界にやってきた所で、所謂SF映画というものなのだろう。知らない世界で孤独に悩まされるようなそんなヘビーな内容だった。……一人で観てなくて良かった。そう思ったら何故か笑みが漏れた。


「ふふ。」
「どうしたの? なのは。」
「ううん。もし、フェイトちゃんがこの映画の主人公だったらどうする?」
「この映画の?」


他愛ない話。もしも、知らない世界に突然投げ出されたら。


「そ。…私だったら、多分この人よりひどく取り乱して、魔法もなければもしかしたら発狂しちゃうかも。」


知らない世界で感じる孤独は凄く怖そうで。なのに、どうしてだろう。想像の中でも、その先を妄想して安心してしまうのは。


「でも、なんか、フェイトちゃんが迎えに来そうだよね。」


どこにでも。なんて、自分で言って。数秒後になんだか恥ずかしくなった。年甲斐もなくメルヘンな事を言ってしまったことを誤魔化そうと、「なんちゃって」などと言おうとして。


「何処にでも行くよ。」
「ふぇ」


クスッと笑う。


「なのはが居るところなら、何処にでも行く。」


紅い瞳を薄っすらと細めて、綺麗な微笑で。


「なのはが居るところなら何処も怖くないし。」
「え、ちょっ…」


何言ってるの? と言いかけて。フェイトちゃんの台詞が恥ずかしくてこそばゆくて目を逸らす、その瞬間に気が付いた。


「フェイトちゃん、お酒飲んで来たでしょ!」
「……どうだったかな…?」
「てゆーか、なんで迫ってくるの?」
「なのは。」
「や、…ちょっ…フェイトちゃん?」
「覚えておいて。」
「な、なにを?」


ソファーに押し倒される形で、それから囁く甘い声。


「なのはが呼ぶところ、どんな所でも──」


絶対に迎えに行ってあげるから。

なんて歯の浮く台詞。きっとフェイトちゃんだから格好良くて、素敵な響きで。…でもちょっと恥ずかしい台詞をサラリと言ってのけて。それから私の首筋に唇を添える。


「だっ、ダメだってば…! てゆーかお酒くさい。」


変なスイッチが入ったフェイトちゃんはこうなるとちょっと止められないというか止まらないというか。一緒にお酒飲んだ中に女の子とか居なかったでしょうね? なんて、何故か変な怒りも湧いて。


「なのは…」


でも、結局私はフェイトちゃんを拒めないわけで。もう、こんな所でするの? なんて言いたい事は沢山あったけどここまで来たら私も止まれない。


「ぁ、痕は残しちゃダメだからね…?」


観念して身体の力を抜いた。


「………?」


けれど。力を抜いたと同時に、今度はフェイトちゃんの体重が私にかかる。重力にしたがって。


「フェイト…ちゃん?」


首筋に触れる温もり。けれど返事はない。疑問符を浮かべたまま、少しだけ身体をずらしてフェイトちゃんの方を覗き見て。


「え、寝てる?」


すぅすぅと、聞こえるのは心地好さそうな寝息。どうやら疲れてるというよりはお酒で少し酔っていたと言うのが正しかったみたいで、ひとまず安堵した。仕方ないからお風呂は明日だね、なんて息を吐いて、落ち着いた後には沸々と怒りが湧いて来たりなんてして。少しだけはだけた自分の胸元を直しながら。


「…フェイトちゃんのばか。すけべ。格好つけ。」


思いつく限りの悪態を吐いて、フェイトちゃんの前髪を撫でる。言ってくれた事は嬉しかったけど、よく考えたら酔ってたりしなければあんな事そうそう言わないよね。


「次にお酒飲んで来て私のこと押し倒したら、レイジングハートで殴るからね?」


小さく囁いて、笑みが漏れた。きっとレイジングハートが聞いていたなら「私は鈍器ではありませんよ、マスター」なんて言いそうなものだけどそれはさておき。皺になってしまうので、爆睡しているフェイトちゃんの服を脱がせて、そのままフェイトちゃんを引きずって。私はフェイトちゃんをやっとの事でベッドに運んだのでした。








その翌日、「私なんで服着てないの?!」とかいう半狂乱のフェイトちゃんに手を焼いたりして。

昨日中途半端に押し倒された怒りがまだ残っていて、フェイトちゃんに「なんだか怒ってる?」なんて聞かれたりして。外での飲酒は禁止と約束したのはそれから間も無くの事だった。









「えと…なのは、怒ってる?」
「怒ってないよ?」
「じゃ、じゃあどうして私の目玉焼きにケチャップで馬鹿って書いてあるの…?」
「…なんでだと思う?」
「………。」
「うそ。本当にもう怒ってないったら。」


私が怒ってると知って慌てているフェイトちゃんがあまりにも可愛くて面白かったので、朝ごはんを軽く修羅場にしたのは余談なのでした。















(ノシ ◔ д ◔ )ノシ

テーマ : 魔法少女リリカルなのはStrikerS
ジャンル : アニメ・コミック

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なのフェイ信者ですw
初心者ですが宜しくお願いしますorz
あと、一応リンクフリーです(^^);

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