短編2

先日の短編1の続きです。
なんかこう、微妙な締めになってしまいましたがお許しくださいますよう…:(∩˙-˙∩):

それからコメントお返事遅くなってしまいいつも本当にすいません…いつも楽しく拝見させて頂いてます!!近日中にお返事させて頂きます\(^o^)/!

気がついたらもう2月も半ば!やばい。
ばれんたいんネタとか久しく書いてないから何か書きたいけどな〜〜ネタがな〜←


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少しだけ、足早に。歩きなれた通路を歩く。足早になってしまったのは、彼女の具合が悪そうだったと聞いて心配なのもある。それか、不摂生な日頃の彼女の生活に少し怒っているから。どの道、急いでいた。


──なんだか寝不足みたいで、顔色も悪かったんですよ。


そう言っていた彼女の補佐官に労いの言葉と、教えてくれた事への感謝の言葉を伝えて、預かった部屋の鍵を握り締めて向かう彼女の執務室。


「フェイトさんには3時から仕事再開って言ったんですけど、どうせなら帰って休ませちゃってください。」
「え?お仕事大丈夫なの?」
「今日1日休んでもらって、明日から頑張ってもらった方が良いですし。できたらなのはさん、ちょっと見てあげてもらえません?」


もし時間あるようでしたら、なんて。そう言って少し苦笑したシャーリーの言葉を受けて、彼女、フェイトちゃんを彼女の家に連れて帰るつもりで歩く。部屋に入る許可はシャーリーから得ているし、そもそもフェイトちゃんの執務室へ行くのに、遠慮する仲ではない。…と思う。そんなわけで。


「……お邪魔、します。」


鍵を開けて、少しだけ控えめに、遠慮がちにドアを開けた。寝不足な彼女を、起こして連れて帰るために来たのだけど、なるべくなら起こさないようにと思って。静かに部屋の中を見渡して、すぐソファーの上にフェイトちゃんを見つけた。


「フェイトちゃん?」


呼んでももちろん返事はない。そういえば、フェイトちゃんは眠りが結構深い方だっけ?なんて、ソファーに近付きながら思う。ソファーの上で丸まって眠るフェイトちゃんはなんだか猫みたいで。制服皺になっちゃうよ?なんて少し笑みが漏れて、けれどほんの少し眉間に皺が寄った。


「………。」


彼女にしては大胆に開けられた胸元。覗く肌色に、何となく眉根が寄った。いつもきっちり締められているそのシャツのボタン。まぁ、鍵は閉まってたし、部屋にはシャーリーくらいしか来ないんだろうけど。それにしたって少し無防備なんじゃない?

ソファーの隣にしゃがみこんで、眠っているフェイトちゃんを覗き込む。こんなに近くに寄っても、フェイトちゃんは気付く気配がない。こんな場で、何も起きないというのは分かってるけど、何かあったらどうするの?と、やっぱりそんなことも思う。


「…フェイトちゃん、綺麗だなぁ…。」


もちろん声に出したそんな独り言にも、フェイトちゃんは気付かない。間近で見て、改めて思う。髪の毛なんてさらさらで、透き通るような綺麗な肌。きっと彼女の隣を狙う局員は男女問わず多いことだろう。実際、そんな話はよく聞くし、何度かそんな光景を目にしている。けど彼女が首を縦に振ったことは無い。

なんて。

ここにいる私も、そんな局員の中の一人なのだけど。多分、彼女と出逢ったその時から、彼女に惹かれていた。彼女と長い年月を過ごしてみれば、その想いはますます強くなった。多分今は誰よりも彼女に近い存在だと思う。でも、いつまでそう居られるのか。まぁもちろん、誰にも譲るつもりは無いんだけどね。


「……フェイトちゃん。」


起きて、と。思いにふけっていた私は、時計を見て、そろそろ彼女を起こそうと彼女の頬に触れた。


「フェイトちゃーん?…あれ?」


ほんの少し、彼女にしては高い体温。薄っすらと目が開いて、微睡んだ紅い瞳と目が合う。


「ん、シャーリ…え? な、なのは?」
「おはよ。フェイトちゃん。」
「な、何でここに? いま何時?」


どうやって入ったの? なんて。矢継ぎ早にそう言うフェイトちゃんは少し焦っているのか、勢いよく身体を起き上がらせた。


「シャーリーに鍵預かったの。…フェイトちゃん、具合悪いって聞いたから。」
「えぇ?シャーリーってば…。あの、全然大したことなくて…」
「フェイトちゃん、熱は?」
「え?」


手を伸ばして、私より少しだけ背が高いフェイトちゃんの額に触れる。やっぱり、少し熱い気がした。見ればほんの少し頬も上気しているし。


「フェイトちゃん、熱、あるでしょ?」
「え?そ、そう…かな。」


計ってないけど…なんて。「でも仕事はできるから」とか言い訳するようにぶつぶつ言っているフェイトちゃんを無視して。


「シャーリーが、今日は帰って休んで下さいって。」
「えっ」
「予定が伸びたとかで、今日はもう大丈夫だって。」


だから、フェイトちゃんのことを宜しく頼まれたの。と続ければ、フェイトちゃんは困ったような顔をして笑う。


「でも…なのは、仕事は?」
「今日はもう終わったの。ほら、フェイトちゃん帰ろ。」
「え…えぇ?」


でも、とか、だけど、とか。ごにょごにょ言っているフェイトちゃんを捕まえて、ちょっと強引に帰り支度。フェイトちゃんは慌てながらも、何だかんだで帰り支度をしてくれた。


「フェイトちゃん、ボタン、閉めなくていいの?」
「え?あ、うん。」


それから、開いたシャツの胸元のボタンを閉めて。フェイトちゃんを連れて、フェイトちゃんのマンションへと向かったのだった。




















「もー!駄目じゃない、ちゃんと寝てなきゃ!」
「う…。」


フェイトちゃんのマンションについて、まず真っ先にフェイトちゃんの熱を測った。相変わらず生活感のない部屋の中、フェイトちゃんの熱を測って見れば、中々の高温で。フェイトちゃんは叱られる子供みたいにしゅんとして、ごめんと呟いた。


「何か食べたいもの、ある?」
「ん…」


ふるふると首を横に振って、フェイトちゃんは「大丈夫」と笑う。そんなフェイトちゃんに溜息をついて、額の上に冷たいタオルを置いた。


「フェイトちゃん、朝から調子悪かったの?」
「あんまり気付かなかったんだけど…」


そうだったのかな、なんて。フェイトちゃんを寝かせて、ベッドの端に腰掛けてそう聞くと、フェイトちゃんは「気が付かなかった」なんて苦笑した。気付かないなんてそれはそれでどうなの?なんて思いながら、それでもこの状態ではきっと叱ってもあまり効果がないと判断して、また後で元気になったらちゃんと叱ろうと考えて。


「あんまり無理しないでよね?」


やんわりと、髪を撫でる。フェイトちゃんは気持ちよさそうに目を閉じて、それから少しだけ目を開けて、視線を泳がせた。


「なのは、あの」
「なぁに?」
「…えっと、私…もう大丈夫だから…」


それから言われたそんな言葉に、小さく眉間にしわを寄せる。恐らくは私を気遣って遠慮して言ったであろうその台詞。どう考えても大丈夫には見えないんだけど。


「今日、泊まっていってもいい?」
「え?」
「うつすと大変だから…」
「平気。私風邪とかあんまりひかないし。」
「でも」
「…フェイトちゃん、いいからもう寝なよ。寝不足なんでしょう?昨日眠れなかったの?」


言いくるめて、無理やり布団に縫い付けて。観念したのかフェイトちゃんは静かに目を閉じた。

目を閉じて、しばらくして。フェイトちゃんのはちょっとだけ眠そうな顔をして、それから小さくポツポツと私の質問に口を開く。


「…夢で」
「うん。」


嫌な夢でも見たのかな?なんて思いながら、続きを促す。フェイトちゃんは熱のせいか眠気のせいか、小さい声でぼんやりと話を続けた。


「夢で、ユーノがね」


その瞬間、なんとも言い難い気持ちが胸を占める。なんとなく、嫌な気持ちになった。フェイトちゃんが、ユーノ君の話をするのが。ユーノ君の夢を見たなんて言うから、余計に。彼女の隣を狙う数多くの局員の中で、最も私が心配しているのが、ユーノ君のこと。別にユーノ君がなにをしたとかそういうわけじゃない。ただ可能性があるっていうだけ。フェイトちゃんの隣を奪われるかもって。本当に些細な嫉妬心。そんな気持ちをおくびにも出さず、私はフェイトちゃんの話の続きを待った。


「ユーノが、私にライバルだって言うから」
「え?」


けど、フェイトちゃんの言葉は脈絡が無くて。ついでに多分、半分寝てるフェイトちゃんの言葉は寝言みたいで、返事をしていいのかよく分からない。


「なのはの事。」
「うん。」
「好きだって言うから」


子供の話を聞いてるような気持ちになった。あまりにも話に脈絡がなくて。もちろん理解はできるけど。どうやら夢の話らしい。ぽつりぽつり話すフェイトちゃんは何だか拗ねた子供みたいな言い方をする。


「だから」


布団をかぶりながら。目を閉じたままで言う。


「それで眠れなかったの?」
「…。」


無言の肯定。フェイトちゃんがそんなこと言うなんて思わなかった。きっと熱が下がって、明日には覚えていないんだろうそんな言葉に胸が沸き立つ。純粋に、フェイトちゃんが私に想いを寄せてくれているかもしれないという事実が嬉しかった。


「大丈夫だよ。」
「ん…」


柔らかに髪を撫でて、耳元に唇を寄せて。


「私はフェイトちゃんにしか、頷かないから。」


とうの昔に決まってる気持ち。いつも思っていた、「誰かにフェイトちゃんを奪われるかもしれない」という不安は、どうやら杞憂だったみたいで。もちろん油断はできないけれど、静かに胸をなでおろす。と同時に、言いようのない高揚感が湧いた。


私の言葉を聞いてか、それとも聞かずか、フェイトちゃんは静かにほんの少し苦しそうに寝息を立てていて。


「早く良くなってね。」


そう言って、少しだけ汗ばんだ額に静かに口付ける。熱に浮かされたうわ言でも、なんでも良いけど。

もう少し積極的に押してみても良いのかもしれない、なんてフェイトちゃんの寝顔を見下ろして、そんな風に思ったりして。


「お粥でも作ろうかな。」



それから鼻歌交じりにキッチンへと向かったのだった。












おわり


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ジャンル : アニメ・コミック

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なのフェイ信者ですw
初心者ですが宜しくお願いしますorz
あと、一応リンクフリーです(^^);

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