なのふぇ。

こねた。

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──さらさらと静かに音を立てて、雨が降る放課後。

本業は学生と言えど、仕事が実は、なかなか忙しくて。そんなわけで溜まりに溜まった学校の課題を終えて、私は誰もいない教室を出た。


「んん…」


鞄を持って、腕を伸ばして伸びをして。それからポケットに入れてある端末に手を伸ばす。メッセージは1件。送り主は見なくても分かる。

開けば「校門前で待ってるね」というメッセージ。


恋人のなのはから来ていたメッセージはそんな内容だった。雨が降ってるんだから、校門前じゃなくてどこかお店に入っていて良いのに。なんて少し苦笑して、それから靴に履き替えて。そこで、雨に困っているらしい人を見かけた。見たことがある。多分、隣のクラスの女子生徒。

傘を忘れてしまったのか、大方そんな感じの様子で、そんな隣を素通りするのは、私には少し難しい。


「えっと…傘、入る?」


よかったら、と付け足して聞く。その女子生徒は突然話しかけられたことに驚いた顔をして、それから少し遠慮する様子を見せた。


「え、でも」
「私は校門で待ち合わせしてるから、そこまで。」


ちょっとだけ苦笑して続ける。なのはに会ったら私がなのはの傘に入れて貰えば、私の傘を貸してあげられるから。少し強引だったか分からないけど、そう言うと、その女子生徒はちょっとだけ遠慮がちにお礼を言って傘に入った。

校門はすぐそこで、本当にちょっとの間、その子と相合傘なるものをして、それからなのはのところに向かう。


「お待たせ、なの…は?」


なんだけど、待っていたなのははなんだか不機嫌そうに唇を尖らせていて、唇を尖らせながら、傘を持ちあげて私を中に入れてくれた。


「えと、なんか怒ってる?」
「べつにー?」
「え、絶対怒ってる。」


ムスッとしながら、相合傘でそのまま歩き出すなのはと、つられて歩き出す私。まぁ、怒ってるとすれば原因はひとつで。


「もしかして、嫌だった?…他の子と相合傘するの。」
「……べつに。」
「ごめ」
「嘘。怒ってないよ。」


ごめん、と言う前に。隣を歩くなのはが笑う。


「困ってる子が居て、フェイトちゃんは素通りはしないでしょ?…そういうフェイトちゃんだから好きなんだし。」
「えっ、えーと」


そうは言っても、やっぱり少しは怒ってるというか、面白くないんだろうなって。なんとなく思うわけで。


辺りを見渡して、人気がない事を確認して。


「ふ、ぇっ」


傘の中でちょっとだけ唇が触れるようなキスをした。


「ほら、その…こういう事するのは…なのはだけだから。」


だから許して欲しいし、なにより安心して欲しいと、そういうつもりで言ったんだけど。


「当たり前でしょ!っていうか誰か見てたらどうするの!」
「傘差してるから大丈夫だよ。」
「そういう問題じゃないの!」
「痛っ」


なぜか顔を赤くしたなのはに膝蹴りされた。







「なんか今の…」
「え?」
「タラシっていうか…」
「えぇ?」


何言ってるの?という私を無視してなのはは溜息をつく。


「はぁ。」
「な、なのは?」
「あんな風にされたら何でも誤魔化されそうで困る。」


それから、ぽつりと。隣でなのはがそんな風に呆れたように言ったのが聞こえたりした。













( ◔ д ◔ )今日は久々に晴れましたね。


テーマ : 魔法少女リリカルなのはStrikerS
ジャンル : アニメ・コミック

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なのフェイ信者ですw
初心者ですが宜しくお願いしますorz
あと、一応リンクフリーです(^^);

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