に。

(´∩ω∩`)



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「フェイトちゃん、好きな人が居るって本当?」


そう聞いた質問に、ほんの一瞬彼女の瞳が揺れたのを、私は見逃さなかった。同時にその一瞬の彼女の動作で、その質問の答えが分かってしまった。

もとより人伝に聞いた彼女の様子で、何となく分かってしまってはいたけれど。


「断わりきれなくてそう言っただけだよ。」


私の質問に、苦笑してそう言うフェイトちゃんは、嘘が下手。「好きな人が居る」と言ったフェイトちゃんが切なそうだったと、彼女に想いを告げた子がそう言っていた。だから何となく、その話は本当で、今言ったフェイトちゃんの話が嘘なのだと思う。

久しぶりに帰ってきた彼女。
ずっと、多分出会った時から私はフェイトちゃんのことが好きで。今でも恋い焦がれていて。だから、その話を聞いて、居ても立っても居られなかった。


誰が好きなの?

なんて、気軽に聞ければいいのに。
フェイトちゃんが想い描く相手が、私だったら良いのに、なんて。抱くのはそんな妄想に似た切望。

濁すように笑って、コーヒーを口にするフェイトちゃんは、どこか落ち着かない様子で私の様子を伺っていた。それから、立ち上がってコーヒーのおかわりをカップに注ぎながら、何気なく。


「なのはこそ、居ないの? そういう人。」


さらりとそう言う。


「私も結構なのはのこと、聞くよ? 振られたっていう人多いって。」


冗談っぽくはぐらかすように聞かれたそんな質問に、目を伏せる。フェイトちゃんへのこの想いは多分、…きっと、言葉にしなきゃ伝わらない。だけど私にはそれが難しくて。苦しくて身悶えそうになる。


他の誰に嫌われても良い。

だけどもし、フェイトちゃんに。彼女に万が一嫌われるようなことがあれば、私の心は多分崩れてしまう。
きっと優しい彼女のことだから、私が想いを告げても、拒絶なんてことはしないと思う。けどきっと、困ってしまうだろうから。


彼女に想われる「誰か」が嫉ましくて、羨ましくて。
そんな汚い気持ちでいっぱいになる自分が嫌い。


きっと今、酷い顔をしてる。

そんな顔を見られたくなくて、コーヒーを飲むふりをして顔を隠す。


彼女の入れてくれたそのコーヒーは、甘くて優しくて。
ほんの少し、泣きそうになった。













続く。(かな?)






テーマ : 魔法少女リリカルなのはStrikerS
ジャンル : アニメ・コミック

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なのフェイ信者ですw
初心者ですが宜しくお願いしますorz
あと、一応リンクフリーです(^^);

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