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吸血鬼の続きのやつのやつ

久々に更新できた…
いやなかなか…更新速度が…:(´◦ω◦`):
申し訳ないデス(´∩ω∩`)追加からすごく前の吸血鬼の続きでしゅ

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「………はぁ」


朝目が覚めて。やってしまった、と溜息が漏れた。ほんの一瞬香った香水の香りに、頭が真っ白になった。しかもなのはの手を払ってしまったあたり、自己嫌悪で泣きたいところだ。

恥ずかしさも相待って、穴があったら入りたい。なんて、昨夜のことを思い出して思うのはそんなこと。


昨夜、吸血鬼の夜会から帰って来たなのはとアリサに残った、香水の香り。それの所為で本当に頭が真っ白になってしまった。次皆に会ったらちゃんと謝らなきゃ。

昨夜は混乱のままシグナムに連れられて、それで多分、医務室でそのまま寝ちゃったんだっけ。なんて。寝起きの頭で私は憂鬱と混乱と自己嫌悪でいっぱいだった。


「あ、フェイトちゃん起きた?」
「はやて……」


そんな中、やって来たはやての顔をみて、昨日はごめん、とちょっと苦笑して頬をひと掻き。


「えっと……」
「とりあえずシャワーでも浴びる?」
「あ、うん。…そうしようかな。」
「そうしてき。」
「あの…昨日、なのはとか…」


大丈夫だったかな、とか小さく聞くと、はやては少し笑う。


「ん。気にせんで大丈夫やよ。まぁ、だいぶ心配してたみたいやから、シャワー浴び終わったら顔だけでも見せてやった方がええかもね。」
「そうしてみる。」


そう言って、それから医務室についているシャワールームを借りた。熱いお湯で身体を流して、心を落ち着ける。久し振りに、思い出してしまった過去の事。忘れた訳じゃない。ただ、出来ればあまり思い出したくなくて、考えないようにしていたこと。


“ 大丈夫、フェイトは私が守ってあげる。”


その日の事を思い出す度に、じくじくと滲むような痛みを感じて、ぶんぶんと頭を振って記憶を追い払う。きっとまた変な顔をしてしまう。そうしたらまたみんなに心配をかけてしまう。ひょっとしたら事件の話を聞いた彼女達が気に病んでしまうかもしれない。


「……っ。」


最近はすっかり感じていなかった、吸血鬼に対する若干の嫌悪感。彼女達は悪くない。関係ない。なのに、心の何処かで彼女達にいつか矛先を向けてしまうのではないかと、それが少し怖かった。

使役者としてテスタロッサの名を持つ者として、守護者との契約をいち早く結ぶべきだと言う人がたくさんいた。けれど、私はまだそんな気になれなくて、そんな勇気が無くて。

どうしたら良いのかと。何となく泣きそうになる。いつか、契約した守護者を守ってあげたいからと、何処かで質問に答えた時があった。多分アリサの質問に対して言った言葉。果たして本当に、守ってあげたいなんて感情を吸血鬼に対して抱けるんだろうか、なんて思ったりもして。結局、シャワーを止めて、私はそれ以上考えることをやめた。



「フェイトちゃん、具合どう?」
「…すずか。」


来てたんだ、なんて。シャワーから戻ると医務室にはすずかが居た。ほんの少し気遣わしげにそう聞いたすずかに少しだけ笑って「もう大丈夫」と返す。


「心配かけてごめんね。」
「元気ならよかった。アリサちゃんもなのはちゃんも心配してたみたいだから、あとで連絡しておくね。」
「あ、うん…。」
「じゃーフェイトちゃんも落ち着いたみたいやし、二人ともそろそろ戻ろか」


そんなはやての一言で、迎えに来てくれたすずかと連れ立って一旦自分の部屋へと戻る事に。幸いにも今日は授業に出る必要がない科目だったり、はやてには休んでていいとお墨付きも貰ったし、私は部屋で休む事に。


「フェイトちゃん、紅茶飲む?」
「あ、ありがとう。」


部屋に戻るなり、すずかが良い香りの紅茶をいれてくれた。心が休まるような、とても上品な香りのそれは、多分高級なやつなんだろうなと想像できる。後から聞いたらアリサからのプレゼントだった。


「………はやて、何か言ってた?」


昨日、あの後。そう続けると少しだけすずかが悲しそうな、申し訳なさそうな顔をした。


「ちょっとだけ。」
「そっか。…格好悪いところ、見せちゃったね。」
「そんなこと。」
「アリサもなのはも、嫌な思いさせちゃったかな。」
「ううん。あ、でも心配はしてたみたいだから、後で顔見せてあげたほうがいいかも。」
「はやてもそんなこと言ってた。…午後になったら、二人のところに行ってみようかな。」
「うん。それがいいかも。」


そんな風に話をして、すずかがいれてくれた紅茶を飲む。やっぱり香りと同様に、心が休まる味がして、どうしてか分からないけど、それが少しだけ切なかった。




























「何よ、そんな顔して。」
「私変な顔してる…?」
「そうね。不機嫌そうな顔してるわ。そんなにフェイトのことが気になるなら会いに行ったらいいのに。」
「別にそう言うわけじゃ……」


昨夜のことが気になっているといえば、実はかなり気になってはいる。昨夜突然気分が悪そうになったフェイトちゃんの事とか、フェイトちゃんのお家の話だとか。色んなことが相まって。初めて抱いた「焦り」という感情の後遺症かも知れない。なぜだか、落ち着かない。


「すずかの話だともう目が覚めてすっかりいつも通りらしいから、会いに行っても問題ないと思うけど?」


それとも気にしてるわけ?なんて。


「気にしてるとかそんなことは無いけど……でも、少し、気にしてるかも知れない。」


ちょっとだけ、眉を寄せた。それは多分アリサちゃんもそうなのかも知れない。表情が少しだけ曇ったから。


「フェイトちゃんの家族を襲って、しかもわざと生かして狙ってるだなんて、野蛮で卑劣な人が…吸血鬼が、私達の中にいてしかも上流貴族の中に居るなんて。」


もしかしたら偶然同じ香水だったのかも知れないなんて、思えたらよかったけど。…きっとそんなことない。


「フェイトちゃんが、吸血鬼のことをどう思ってるか、本当のこと言うと少し怖いかも。」


嫌われたくないなと、思う。それも多分、使役者候補に初めて抱く感情。契約だとかそういうの抜きで純粋に、彼女に嫌われたくないと思った。


「そう思えるなら、少し安心したわ。」
「ふぇ?」
「手癖が悪いとか、純血種だし、女王だとか変な名前付けられて腐ってるのかと思ったから。ちゃんとそういう風に思えるなら、良かったってこと。」
「別に不貞腐れて誰彼構わず血を貰ってた訳じゃ無いよ?」


ただ本当に血を差し出されて断る理由もなかったし、なんて。そう言い終わる頃にはアリサちゃんは何故か呆れた顔をしてこっちを見ていた。



人と吸血鬼は、契約を結んで共存している。けれど吸血鬼の中には人を餌としてしか見れない輩もいて、逆に、人の中には吸血鬼を化け物と称して追いやろうとする人もいる。特に国家の軍の中にはそういう人が多いと聞いた。あまり表立って活躍しないけれど、社会には軍というものが存在して、様々な問題を処理したりしていると聞いたことがある。それは多分、人に害を及ぼす吸血鬼の処理だとか。

軍の人がこの学園に来たことは無いけれど、以前はやてちゃんがちょっとだけ愚痴をこぼしたのを聞いたことがあったっけ。なんて、そんな事を思い出した。


「……ちょっと散歩してこようかな。」
「じゃーあたしはすずかのところに行ってくるわ。」
「…あとから私も、行こうかな。」
「はいはい。」


アリサちゃんが行くなら。フェイトちゃんに会ってどんな顔をしていいか分からない。普通にしてていいと思うけど。使役者として、きっと彼女は特殊なんだろう。何となくわかる。はやてちゃんの特別扱い。すずかちゃんとの同室。……あんまり詮索はしたくないけど。


行くあてもなく歩いて、途中で何人かの使役者候補生に話し掛けられて、適当な返事をして。

いつも散歩で行き着く先。


大きな樹の下。誰も寄せ付けないお気に入りの場所で。


「……。」


苦笑をこぼす。
陽光を浴びた綺麗な金髪。白い制服。


「…ちょっと無防備過ぎない?」


木の下で。うとうとと、居眠りする彼女が居た。













続く…かどうかはわからないですが




テーマ : 魔法少女リリカルなのはStrikerS
ジャンル : アニメ・コミック

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なのフェイ信者ですw
初心者ですが宜しくお願いしますorz
あと、一応リンクフリーです(^^);

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