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この出逢いに感謝を込めて

あれー…?短編…のはずが。
続き物になってしまいました。
パロSSです。
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長い長い講義が終わって、
皆が一斉に動き始める光景は
いつも見慣れた日常過ぎて少しつまらない。

「なのは?」
「ぁ、アリサちゃん…。」
「何ボーっとしてんのよ。
今日は夜雨らしいから
早く帰ったほうがいいわよ?」

ふ、っとボーっとしていた私に溜息を
漏らしながら気遣ってくれるこの人は
アリサ・バニングスちゃん。
私の、所謂親友なの。
小学校から大学まで一緒なんて、
ある種、もう家族感覚だよね。にゃはは…

「え?今日雨なの?」

そう言って、窓の外を見れば、
雨の気配なんて
これっぽっちも無い蒼い空。
雨なんて困るよ…私、傘持って来てないのに。

「鮫島が言ってたから、間違いないと思うけど…。」
「…あうー、傘持って来れば良かった。」
「だから、雨が降る前に帰りなさいよ。」

鮫島さんと言うのは、
アリサちゃんのお家の運転手さん。
アリサちゃんはこう見えても、
お金持ちさんなんだよね…。
その鮫島さんの天気予報は百発百中。
だから、今日も外れないと思う。

「無理だよぉ~…
今日中に、このレポート提出しなきゃ
いけないんだもん…。」
「あー…そりゃ厳しいわね。」

あちゃー、と額に手を当てながら
苦笑しているアリサちゃん。
ちょっとアリサちゃん…
私にとっては笑い事じゃないんだけど…。

「アリサちゃん、なのはちゃん。」

その声に振り向くと、
お友達のはやてちゃんと
すずかちゃんがやって来た。
この2人も実は小学校からのお友達。
とっている授業とかは違うから
大学の中では中々会えないけど
こうしてたまに様子を見に来てくれる。

「あぁ、2人とももう終わったの?」

その声に応えるように
言うアリサちゃん。

「うん、今日はもう終わりなの。」
「せっかくやし今日は皆でパーッと…なんやその顔。」

今日はパーッと…?
いいなぁ、提出物の無い人は…。
そんな感情が顔に出てたのかな?
はやてちゃんがぱちくりしながら
私の方を覗き込む。

「あう…レポート手伝って…。お願い。」

絶対1人じゃ終わらないもん。
こうなったら、絶対に皆に手伝って貰う!
私は両手を合わせて、お願いのポーズ。
いつもは私が手伝っているし…

「はぁーもう…仕方ないわね。」
「この礼はしてもらうで?」
「皆でやればすぐ終わるよ。」

良い友達を持ったなぁ…。
私は飛び跳ねそうな勢いで
お礼を言って、すぐレポートに
取り掛かったのでした。




「すっごーい♪」

時計を見れば、
2時間と少ししか経ってない。
まさかこんなに早く終わるなんて…。

「ありがとう皆、すっごく助かったよ~!」
「ま、私らに掛かればこんなもんや。」
「あんたは何もしてないでしょ。」

確かに、ほとんどすずかちゃんと
アリサちゃんが手伝ってくれたよね。

「でも、なのはちゃんが一番頑張ってたよね。」

ね、と言いながら微笑むすずかちゃん。
一応私の課題だし、
一番頑張らなかったら良くないよね?

「にゃはは…。」

その言葉に
思わず苦笑しちゃった。

「さて、っと…結構暗くなっちゃったわね。」
「なんや天気も悪くなってきたなぁ。」

窓の外を見れば、
確かに雨でも降りそうな天気。
さすが、鮫島さんの天気予報…。


『今日は雨だって』

そう、言おうとした矢先。


さーーーーー

と、雨の音が聞こえ出す。

あーぁ…。
どうやら降り始めちゃったみたい。
もう、傘無いから完璧に濡れ鼠だよぉ。


「あっちゃぁー何やこの天気ぃー!」

どうやらはやてちゃんも
傘を持ってなかったみたい。
両手で頭を抱えるような仕草をして、
ガックリと項垂れてしまった。


渋々、濡れ鼠の覚悟をして
校舎を出ると雨は小雨程度になっていて、
これなら帰れると、
私は密かにガッツポーズをしてしまった。







「本当にいいの?」

小雨程度になっていた雨だけど、
アリサちゃんが車で送っていくと言い出して、
それから暫く押し問答。

「平気平気♪」
「でもこれからまだ降るわよ?」
「大丈夫っ!コンビニに寄りたいし、本当に平気だよ♪」

はやてちゃんはお言葉に甘えたみたいだけど、
私は寄りたい所もあったし、なにより
はやてちゃんの家とは違って私の家は反対方向。
このくらいの雨なら、と歩いて帰ることを選んだの。


「それじゃ、また明日ね~!」

そう言って手を振れば
皆も手を振り替えしてくれた。

「気をつけて帰りなさいよ?」
「またね、なのはちゃん。」
「ほなね~。」




学校の敷地を出て、
お気に入りの本屋さんへ。
雨はまだ小雨だし、
この分なら、もう少しは大丈夫だよね?
家に帰っても1人でする事ないし…。
小雨降りに油断した私は
この時、少しだけ本屋さんで
ちょっとだけ時間を潰すことにした。
後に、本屋から出た時後悔したんだけどね。


さーーーーーーー

さっきまでの小雨はどうしたの?
なんて空に向かって言ってやりたい気分だった。
本屋に居たのはせいぜい10分弱。


「はぁ~…。」

ここの本屋から家までは10分くらい。
傘を買うか、散々迷った挙句
折角買った本を濡らしたくなくて
向かいのコンビニでビニール傘を買った。

バサッ、と傘を広げて、
水溜りを避けて歩く道の途中
あと2、3分で家に着くというところで
地べたに座って、眠っている人を見つけた。
こんな所で、何やってるんだろう…?
黒いコートを着て、フードまで被っている。
フードで雨を避けたいなら、
屋根のあるところへ行けばいいのに。

通り際に、そっと覗き込むと
その人は、女性だった。
大抵道端に寝ているのなんて酔っ払いとか、
そういうのだと思っていたから
驚いて傘を落としそうになった。
よくよく見れば、怪我してるみたいで…。
雨に混じって、血に濡れていた。


「たっ、大変!救急車呼ばなきゃ!」

わたわたと携帯をポケットから取り出す。
だけど、私はこういう時こそ冷静に!
なんてタイプじゃなくて大慌て。
それから、お約束みたいに携帯を
水溜りにダイブさせてしまった。

「ぁあーっ、買ったばっかりなのに…!」

大声で叫んだからか、
ピクリと反応するその女の人。

「だ、大丈夫ですか!?」

呼びかければ、薄っすらと瞳を開く。
それから、口を少しだけ開いて

「寒い…」

そう一言だけ呟いた。
確かに寒いよね…
雨の中、ずっとここに座ってたのかな?
雷も鳴り始めて、考えに考えた挙句
私はひとまずその人を家へ連れて行くことにした。
お、女の人だし…怪我してるし…。


ほんの、人助けのつもりで。
それがフェイトちゃんと、私の出会い。
物語はここから始まったの。






続。

テーマ : 魔法少女リリカルなのはStrikerS
ジャンル : アニメ・コミック

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なのフェイ信者ですw
初心者ですが宜しくお願いしますorz
あと、一応リンクフリーです(^^);

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