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この出逢いに感謝を込めて 3

意外とあっさりくっつきます。
そして今後の展開に注意です。
ありえない展開と、若干のシリアス予感に。
てか何でこんなに長くなった/(^^;)\

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「わぁ~…広い大学だね…。」

大学の敷地内で、
フェイトちゃんが声を漏らした。
フェイトちゃんをアルバイトとして
雇ってくれるかを聞きにやって来た私の大学。
フェイトちゃんってば興味が深々みたい。

「にゃはは、先に図書館行ってみようか。」
「う、うん…。」

そうして、まずはフェイトちゃんを
図書館へと連れて行く。
途中、キョロキョロしていたフェイトちゃんは
通路で生徒にぶつかってしまったんだけど、
その時の仕草がなんていうか、嫌だった。

転びそうになった女の子を
慌てて抱きとめて『大丈夫?』なんて
優しく話すから、
その女の子、顔を赤くしてたし…。
む…。なんだろ、この気持ち。

「な、なのは…?」
「なぁに?」
「ち、ちょっと待ってよ!」

待ってよ、と言いながら
私の手を掴むフェイトちゃんに
少しだけ驚いてしまった。

「あ。ごめん…つい。」

なのはがどっか行っちゃいそうで…。
なんて、少し気恥ずかしそうに言う
王子様…訂正、フェイトちゃん。

「にゃはは、ごめんね?フェイトちゃん。」

その言葉に、嬉しくなって
さっきまでのムカムカは
何処かへ行っちゃったみたい。

「失礼します。」
「はい?」

部屋に入ると、眼鏡の男性講師…
というか図書館で働く
従兄弟のユーノ君が居た。

「ユーノ君。」
「やぁ、なのは。君が図書館に
来るなんて珍しいね。」
「にゃは、ちょっとお願いがあってね…」

そうして、フェイトちゃんを紹介して
事情を説明してみた。

「ははー…成程。そういう事か。」
「ふぇ?」
「いや、なのはが図書館に来るなんて
おかしいと思ったんだ。」
「む、失礼なの…。」
「あはは。えーっとフェイトだっけ?」
「あ、はい。」
「早速だけど働いて貰って良いかな?」
「ふぇー?今からぁ?」

フェイトちゃんを働かせてくれるのは
嬉しいけど、…何も今からなんて…。
もっと学校を案内しながら
おしゃべりしたかったのに…。
そう思ってフェイトちゃんよりも先に
口を開く私。

「何か不都合でもあるのかな?なのは。」
「いや、無いです!宜しくお願いします。」

「ふぇー?」

今度は私が答える前に
フェイトちゃんが頷いてしまった。
フェイトちゃんってばやる気満々なの…。

「さて、そうと決まったらなのは。」
「なに?」
「君はそろそろ自分の方に戻りなさい。」
「やだっ!フェイトちゃんが心配だから私も残るっ!」

良く考えたら、フェイトちゃんって
知り合いは私しかいないのに。
まぁ、買い物とかに行ってて、ある程度
人付き合いはするようになったんだよね。
といってもスーパーの店員さん位だけど。
だから、ちょっと心配だよ…。

「大丈夫だよ。なのはは戻って?」

なのに私の気持ちなんて露知らず、
フェイトちゃんは笑顔で私を送り出す。
もう、人の気も知らないでっ!

そんな風に送り出されながら、
私は大人しく自分の授業を受けに
そのまま戻るのでした。




「やっほー。なのはちゃん。」
「はやてちゃん、おはよう。」
「おはよ、なのは。」
「アリサちゃんもすずかちゃんもおはよう。」
「なのはちゃん、おはよう。」

それから皆に会って挨拶を交わす。
本当ならフェイトちゃんを
皆に紹介したかったんだけどなぁ…。

「なぁ、なのはちゃん。」
「なぁに?はやてちゃん…」

ぼーっと、
外を見ながら返事をする私。

「さっき一緒に歩いてたのは誰や?」
「ふぇっ?見てたの?」

ニヤニヤ顔のはやてちゃん。
まさか見られてたなんて…
いや、紹介するつもりだったから
別に良いんだけど…。

「私達も見てたわよ。なのは。」

そう言ってニヤリと笑うアリサちゃんと
頷いているすずかちゃん。
どうして皆嬉しそうな顔なの…?

「も、もしかして一緒に見てたの?皆…。」

恐る恐る、皆の顔を見れば
こくりと頷く。

「はぁ~…声掛けてくれれば良かったのに…。」
「いやぁ、なんやなのはちゃんが
嫉妬しとるシーンやったんでな♪」

嫉妬。
やきもちの事、だよね?

「ふぇ?そんなのしてないよっ!」
「…してたわよ。分かりやすく。」
「なのはちゃん、可愛かったよ?」

「アリサちゃんにすずかちゃんまで!?」

振り向けば、うんうんと頷く2人。
私がいつ、嫉妬なんて…?
そう思って、思い返してみると…
確かに心当たりがあるような…?……

「…あ!もう講義始まるよっ!」

無理矢理その場を濁して、
退屈な講義の時間に振り返ってみた。
…あれ?私、嫉妬したのかな?
フェイトちゃんが他の子に優しくしたから?
何で…?…

も、もしかして…?
いやありえない。
いくら一緒に暮らしているとは言っても、
彼女とは出会ってまだ1ヶ月だし…
ていうか出会って1ヶ月の人と
ここまで親密になれたのは驚きだけど。
良く考えたら、彼女の事を良く知らない。
いや、まぁそれは記憶喪失が故に
仕方ない事だけど。

こんなに簡単に恋をするものなの?
でも、冷静に考えるとそうなのかも知れない。
例えば、家に帰ってフェイトちゃんの
姿が無いと、たまらなく胸が切ない。
例えば、夜眠る時に、
一緒に眠らないと落ち着かない。
…流石に、最初は別々に寝ていたけどね。
例えば、…フェイトちゃんが
私に微笑んでくれると胸がドキドキ…する。
ふとした時に、触れたく…なる…。

もう、確定してるじゃない…私。
うにゃぁ…と
思わず声に出して唸ってしまった。
私は、どうやらフェイトちゃんに恋しているらしい。
どうしよう。…今頃、フェイトちゃん何してるかな?
考えれば考えるほど、胸が熱くなるよ…


フェイトちゃん…。





◇◇◇





講義の間、ずっと
フェイトちゃんのことを考えてた私。
結局、いてもたっても居られなくて、
フェイトちゃんを探しに図書館へ向かうことにした。
何故か、皆が一緒について来たけれど。
まぁ、もうお昼の時間だし…
皆に紹介するいい機会だよね。


そっと、図書館に入ると
いつもより人の入りが多かった。
…特に女子。
む、…何故か知らないけど、
嫌な予感がする。
女子がチラチラと視線を向ける先に
私も視線を向けてみた。
…あぁ、うん。これは確かに
みんな…視線を向けるのも頷ける。

窓辺に片手をついて寄りかかって、
反対側の手で本を開いて
真剣に読んでいるフェイトちゃん。
片手で本のページが捲れるのって羨ましい…
じゃなくて、早く話しかけなきゃ。
そう思って近づくと、
フェイトちゃんがこっちを向いた。


「なのは。」

すっごく優しい顔で名前を呼ぶから
さっきの講義中の事を思い出してしまった。

『フェイトちゃんが好き』

どうしよう、急に恥ずかしくなってきた。
今まで平気だったことが、出来なくなりそう。

「ふぇ、フェイトちゃん…。」
「どうしたの?なのは…?」

あ、どうしよう…
周りの人が見ている中
フェイトちゃんが嬉しそうに
私を呼ぶから
一瞬だけ優越感に浸って、
すぐに、思考が戻る。
…恥ずかしい。
何でだろう?フェイトちゃんに
名前を呼ばれるだけで、
体が熱いなんて…

「へぇー…流石、なのはを落しただけあるわねぇ。」
「ふぇっ?」

突然、アリサちゃんが前に出て
フェイトちゃんを見つめる。

「あ、あの…?」

当然、フェイトちゃんは困惑気味なの。
もう…アリサちゃんってば…

「初めまして。アリサよ。」
「あ、えっと…フェイトです。初めまして。」

そうしながら、皆と
自己紹介をかわすフェイトちゃん。
私が照会しようと思ってたのに
紹介の手間が省けちゃった…。

それから、少しの間
お茶をしながら話すことに。
なんだかんだ言って、
皆はフェイトちゃんにとても良くしてくれた。
もちろん記憶喪失の話も、
一緒に暮らしていることも話したけど、
その時は皆少し溜息を吐いてたっけ…。


「…ところでアリサ。」
「何よ?」

すっかり皆と
仲良しになったフェイトちゃん。
アリサちゃんに向かって
聞き始めた一言。

「さっきの、なのはを落したって、何?」

唐突に何を言い出すの、
フェイトちゃん!
思わず叫びそうになったけど
はやてちゃんに邪魔されてモゴモゴと唸る。
変な事吹き込まないでよ皆!

「あぁ、難攻不落の
高町なのはを射止めたって事よ。」
「…難攻不落?」

『射止めた』ではなく、
『難攻不落』に
食いついてくれたのは助かったけど…
お願いだからこれ以上
変な事言わないで~~~!

「そや。なのはちゃんはモテるからなぁ~。」

こんどは横から
はやてちゃんが口出す。
そんなにモテてないよ!
と言おうとして、モゴモゴする私。

「…でも、私もなのはが好きだよ。」

フェイトちゃんは何食わぬ顔で
さらりとそんな事を言ってのけた。

「…モテるっていうのは、
友人の好きじゃないのよ?」

あまりにもあっさり、
恥ずかしげもなく言うから
勘違いしてるのかと思ったらしい
アリサちゃんは何故か再確認した。
それはそれで傷つくんですけど…。

「知ってるよ。
なのはの事、愛してるんだよ。」


『ぶはッ!』

多分、結構勢いで
噴出した私。
…はやてちゃん、ごめん。

「のわっ、汚ッ!!」

元はと言えば、口塞ぐ
はやてちゃんが悪いよね。

「…あんた恥ずかしくないの?」
「恥ずかしいけど?」


「あー…お邪魔虫は退散しましょ。」
「そやね…それじゃ、またな2人とも♪」
「2人とも頑張ってね?」

三者それぞれに
言葉を残して去っていく親友達。
もう、この後どうすればいいのッ!
荒らすだけ荒らして去って行った
親友達の後姿を睨んでいると
フェイトちゃんが口を開いた。

「…なのは。」
「ッ、ふぁい!」
「ふふ、そんな顔しないでよ。」

フェイトちゃんは
ちょっと困ったように微笑んで
ゆっくりとコーヒーを口へ運ぶ。

「別に、なのはにどうして欲しい
って訳じゃないんだ。」
「へ?」
「ただ、好きって事だけ
知っていてくれればいい。」

私は、自分の事も
何一つ分かってなくて
なのはに釣り合うような人間か
どうかも分からないから…

そう呟いた。
こんな事ってあるんだろうか?
フェイトちゃんが私を…?
でも、…私だって、返事くらいは
聞いて欲しいんですけど。

「フェイトちゃん!」
「うん?もうそろそろ、帰る?
私ももう、今日は仕事無いし…。」
「私もフェイトちゃんが好き。」
「うん、私も―…って、え?」

さっきまでの
涼しげなフェイトちゃんの顔は
どこにもなくて、
わたわたとしているフェイトちゃん。
可愛いな…。

「だから、記憶が無くても、
昔がどうでも、
今のフェイトちゃんが好き!」

まくし立てるように、一気に言うと
顔が一気に熱を持ったのが分かった。

「…でも、私謎の人だよ?」
「ぷっ、何?謎の人って。」
「笑わないでよ。だから…
今まで何してたかも分からないのに…
いいの?本当に…。」

こういうときのフェイトちゃんは
やけに臆病なんだよね。
さっきは皆の前で堂々と告白したくせに…。

「だから、何回も同じこと言わせないで。
昔がどうでも、
今のフェイトちゃんが好きだよ。」
「なの…」
「ちょっと、!///…場所変えよう!?」
「へ?」

フェイトちゃんの言葉を遮って、
自分達のいる場所を認識した私。
ここを何処だと思ってるの!?

今更気が付いたけど
私達は食堂の、ど真ん中で
愛の告白を交わしていた。
あぁー!噂になっちゃうよぉ。
兎に角、恥ずかしさでいっぱいな私は
フェイトちゃんを引きずるように食堂を出る。
…もう、暫く食堂には近づけないよぉ…。



「…それで、なのは…その、…」

食堂を出て、歩いている途中
さっきの続き、と恐る恐る呟くフェイトちゃん。

あんなにはっきり言ったのに、
まだ不安なんだろうか?
確かに、自分が何者なのか
分からないうちに
人を好きになるのは怖いかもね。
だったら…

「ねぇ、フェイトちゃん。」
「なに?」
「今までの自分が分からなくて不安なら、
これから新しいフェイトちゃんを
一緒に見つけていこうよ。」

ね?とそう微笑むと、
フェイトちゃんはまた嬉しそうに
『ありがとう』を呟いて…
私に不意打ちのキスを1つ落す。

「とりあえず、分かったことがあるよ。」
「………なに?///」

見上げたフェイトちゃんは
優しく微笑むんでそして、
優しく囁く。


「なのはが大好きだ。」
「にゃぅ…。///」



こうして、今までの
奇妙な共同生活は、
一緒に新しいフェイトちゃんを
一緒に見つける生活に変わったのでした。














だけど、私達の気持ちとは裏腹に、
フェイトちゃんは少しずつ、
ほんの少しずつ、普通とは違った、
異様な過去を思い出していく。












テーマ : 魔法少女リリカルなのはStrikerS
ジャンル : アニメ・コミック

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なのフェイ信者ですw
初心者ですが宜しくお願いしますorz
あと、一応リンクフリーです(^^);

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