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この出逢いに感謝を込めて 4

これはもはや中編になるかもしれない。
こんなに続ける予定は本当に無かったorz
そう言い訳をさせて頂きたい。
今回はフェイトたん目線^^

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私の名前は『フェイト』。
それ以外は知らない、というか
覚えてないんだけどね。
それでも、今は凄く幸せだ。

愛する人でもあり、
命の恩人でもあるなのはに
出会って、一緒に暮らしているから。
なのはに出会ったのは3ヶ月前。
そして、恋をして…2ヶ月前から
恋人として暮らしている。

「それにしても、凄い雨だなぁ。」

なのは、傘持って行かなかったよね?
どうしよう…迎えに行くべきだろか。
っていうか当然行くけど。
今日はバイトが休みだったので
雨が小降りのうちに買い物を
先に済ませておこうと外へ出た。
まぁ、結局本降りになってしまったけど。

片手で買い物袋を抱えて、
片手で傘を持つ。
と、視界の端に女性の姿が入る。
雨宿りかなぁ…?
傘、持ってないのかな…?
私はそのままその人へと近寄る。


「この傘、使いますか?
私の家すぐそこなので…」

良かったらどうぞ、と差し出す傘。
家まではほんの少しの距離だし
雨は止みそうになかったから。

その人を見れば、優しそうな表情。
翡翠色の髪は雨に濡れていた。
だけど、その人は
傘を受け取るわけではなく…
ただ、私の手を優しく包んだ。

「あの…?何か…?」

具合でも悪いのかな…?
そんな心配をする私だけど、
その人は、一言だけ呟いて去って行った。


「幸せそうで良かったわ、フェイト…。」

と。

ただそれだけを呟いて。
ドクン、と心臓が跳ねた。
私の名前を知っている人なんて、
私の友人くらいだ。
それ以外で知っている人なんて…
そんなの、今の私よりも
前の私を知っている人物。
つまり、記憶を失くす以前の私の。


誰だろう…?

暫く立ち尽くして、
それから視線だけでその人を探しても、
その人は何処にも居なかった。
仕方なく、そのまま買い物の荷物を置いて、
なのはの大学までなのはを迎えに行く事に。



「フェイトちゃーん♪」

駆け寄ってくるなのはの姿を見て、
私はようやく安心を取り戻す。
さっき会った女の人…
たぶんあの人が原因だと思う。
昔の私を知るのが、恐い。
ただ、それだけ。


その事は、なのはには何も言わない事にした。
だって、余計な心配なんてさせたくないし。
それに…昔の私がどうであれ、
『今の私』は、『なのはの事が大好きな私』だから。






◇◇◇






それは数日後のある日の事だった。
大学のバイトが終わって、待ち合わせの
場所で、なのはを待っている途中。


視線の先には、
なのはと、アリサ、
それからすずかとはやて。
まぁ、仲良し4人組って所かな?
…なんか若干違う人が紛れてるけど。

男子…?
何だか、なのはに詰め寄ってる。
嫉妬じゃないけど、何か嫌な気分だ。
だって、なのはは明らかに嫌がってるし…
アリサも怒って何か言ってる。

放っておけない私は、
気が付くと、地面を蹴って走り出していた。
近寄れば会話が聞こえてくる。


「だから、俺が用があるのは高町なワケ。」
「うるっさいのよ。断られてんでしょうが。」
「ちょ、ちょっと2人ともっ。」
「なぁー、お前が黙って付いてくれば―…」

そう言ってなのはに伸ばしかけた
男子の腕を、私は瞬間的に掴んだ。

否、掴んでしまった。
良く考えたら男に敵うような力なんて無い…
けど、なのはは私の恋人だから
守ってあげなくちゃね…。


「何だ、あんた。」
「…えーっと、なのはに
乱暴しないでくれるかな?」

とりあえず冷静に。
うん、確かこういう時は相手を
怒らせちゃいけないんだよね?

「誰だよお前。」
「…誰だろう?バイト…?」

別におちょくっている訳ではない。
だけど、誰って言われても、
私自身もよく分かってないし…。
でも、難しいね…案の定怒らせたみたいだ。


「んだぁ、ッこの!」

その男の振りかぶる拳が、
私にはやけに遅く感じた。

「フェイトちゃんっ!」

なのはの叫び声が聞こえて、
あぁ、なのはに当たったら大変だ。
そう思って、その拳を弾いて
なのはとその男の間に立つ。

今のは本気じゃなかったみたい。
通りで遅いと思ったんだ。

「…えっと、暴力はちょっと。」

止めてもらえませんか?と、これまた
怒らせないように丁寧に言った言葉も
かえって神経を逆撫でしただけだった。

「うるっせぇッ!」

今度は、多少本気の拳…?
あ、でもやっぱり遅かった。
でも避けたらなのはに当たると思って
ガシッと拳を押さえて捻りあげる。
多分、一瞬の事だったかもしれない。

こんな事出来るなんて私自身も
ビックリしたし、なのはも、
みんな驚いていた。
体が勝手に反応したんだ、これは。

「痛ぇッ、イテテテ…!」
「あ、すすすすいませんッ!」

慌ててパッと手を離すと、その男は
何か一言、悪態をついて去っていた。


「…大丈夫?皆。」

ちょっとしてから、慌てて振り向くと
まだ皆目を瞬いていた。
私以上に驚きすぎじゃない…?

「ふぇ、フェイトちゃんが大丈夫!?」

最初に反応したのはなのは。
思い出したようにオロオロしはじめる。

「私は全然…むしろ、自分でも何かビックリ…」

両手を見ても、
何処も怪我なんてしてない。

「いや~、ほんま。凄かったなぁフェイトちゃん。」
「一瞬で空手の全国選手を伸すなんてね…。」

「ぇえッ!?全国選手の人なの?あれで…。」

思わず言ってしまった。
あれで、なんて。

「あれで…って。私らには目にも留まらぬ早業やったよ。」
「…あ、そう…だよね。」

私だって、意識してやったわけじゃない。
体が勝手に、動き出したんだから。

「でも怪我が無くてよかったね。」
「ありがとう、すずか。」

私の手を確認しながら呟くすずかに
お礼を言って、自分でも
手を確認する為に、
手を目の高さに持ってきた時だった。



ズキン、


「…ッぁ、…!」

一瞬、頭の中に閃光が走るような
そんな頭痛を感じた。
割と神経痛に近かったかな…?

「フェイトちゃんッ!?」
「ごめ…、大丈夫。ちょっと…頭痛がしただけ。」

本当に一瞬の痛みだったので、
すぐに手を振って笑顔を見せる。

「…医者に行った方がええんちゃう?」
「身元不明だから、あんまり行きたくないかな…。」

保険証も無いし。そう言って
私は、はやての提案を一蹴する。
何か色々と面倒なことになりそうだ。

でも、なのはを見ると、心配そうな顔をしていた。
ちょっと頭痛がしただけなのに、
皆心配しすぎだよ…もう…。

「だ、大丈夫だよ!本当に!」
「でも、…」

なのはは、やっぱり不安そうな顔。
そんな顔しないで。
って言えればいいんだけど…。

「フェイト!」
「はい?」
「私のパパの経営する病院なら、
身元不明でも平気よ。」
「え?」
「私達も心配だから、診て貰いなさい。」
「えっと…でも、しばらくは
バイトが入ってるから、もしまた
痛くなったらその時にお願いするよ。」
「今すぐ行くわよ。」
「ありがとうッ!アリサちゃんっ!」

今すぐって、ちょっと待ってよ…。
それでなのはが
安心してくれるなら良いけど。
まぁ、いいか…。


アリサも、皆も…本当に優しいね。
皆に知り合えて本当に良かった。
それにしても、病院って嫌いだなぁ…。

はぁ…。


溜息を吐いて、皆に同行して
アリサの車に乗り込んだのでした。
私、別に何とも無いのに…。
それよりも早く家に帰って
なのはと2人っきりになりたかったな…。
私はトホホ、と密かに肩を落とした。








テーマ : 魔法少女リリカルなのはStrikerS
ジャンル : アニメ・コミック

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なのフェイ信者ですw
初心者ですが宜しくお願いしますorz
あと、一応リンクフリーです(^^);

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