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この出逢いに感謝を込めて 5

計画性は大事です。
あと3話くらいで完結させたいorz
これから六本木の美術館へ行って来ます(`・ω・´)しゃきん
夜更新できたら頑張ります。

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アリサちゃんの家の病院で、
フェイトちゃんを診てもらった。
フェイトちゃんが検査の機械に
掛かっている間、私達は先生の話を聞くことに。

というか最近の
フェイトちゃんの生活の事を
聞かれたんだけどね…。

「最近、頭をぶつけたりとかは無かったかな…?」
「私が知る限りでは…」

無かったと思う。
でも、フェイトちゃんは何処か
怪我をしても自分からは
言わない人だから…
それが心配なんだよね。

「ふむ…」
「何処か、悪いんですか…?」
「いやいや、至って健康だよ?ただ…」

ただ、そう言ってちょっとだけ
眉に皺を寄せた先生。

「ただ…?」
「あの子は記憶喪失患者なんだよね?
もしかしたら、自分の過去を知る
きっかけに出会った事で、少しずつ記憶が甦って
いるのかもしれないね。…あくまでも推測だが。」

そう言って、フェイトちゃんのカルテを
机の上にパサッと置く先生。
…フェイトちゃんの記憶が?
フェイトちゃんの過去。
私も、いつかは知りたいと思っていたけど、
でも…いざそう言われると怖いな。
だって、フェイトちゃんに…

もし好きな人がいたら?
恋人が存在してたら?

なんて、嫌な事ばかり考えてる。
フェイトちゃんは記憶が無い事に
凄く苦しんでいるのに。
はぁ…私って嫌な子だな…。

「なのは?」

検査を終えたフェイトちゃんが戻って来た。
他の皆は、多分気を遣って
別のところで待ってるんだと思うけど。

「フェイトちゃん、お疲れ様。」

暗い顔してたら心配しちゃうよね?
なるべく笑顔で、フェイトちゃんに向き合う私。

「…浮かない顔してるね?どうしたの?」
「そんな事無いよ?検査も異常無しだったし!」

慌てて、首を振る私にフェイトちゃんが微笑む。
たぶんフェイトちゃんも先生から
話を聞いてきたんだよね?

「…なのは。」
「ふぇ?」
「約束するよ…記憶が戻っても、
何をしても、私はきっとなのはの所に戻ってくるから。」

そう言うフェイトちゃんは、輝いて見えた。
フェイトちゃんだって不安なはずなのに、
私の方が元気付けられてどうするの…?
私の馬鹿…。

「…約束だよ?何があっても
私のところに、戻ってきてね…?」

そのまま、フェイトちゃんが広げた
腕の中に吸い込まれるように
抱きしめられた私。
フェイトちゃんの香りを肺一杯に吸い込んで、
安心する温かさに包まれて―…


「ここでイチャつくのはやめてくれるかしら?」


その始終を皆に目撃されたことに
赤面して、慌てて
フェイトちゃんの腕の中から逃げる。
フェイトちゃんは、その事に「ぁ。」と
残念そうに声を上げたけど…。
フェイトちゃんってそういう事にはあんまり
恥ずかしさとか感じないみたいなんだよね…。
人前で平気でキスとかするし。///


こうして検査を終えて、
家へと帰る途中、フェイトちゃんが
静かに口を開き始めたの。

「なのは…。」
「んー?なぁに?フェイトちゃん。」
「この間、…その…。」
「どうしたの?」

何か言い淀むフェイトちゃんに
その先の言葉を促して、
覗き込むようにフェイトちゃんを見る。

「ふふ、やっぱり何でもない。」

なのに、フェイトちゃんってば
優しく微笑んで、そんな風に言うんだもん。
言いかけて止めるのって良くないと思う。

「ふぇー?何?」
「ふふ…なんでも無いよ」

からかってるのかな…?
フェイトちゃんは少しだけ、
おかしそうに微笑んだ。

「もう、変なのっ!」

結局、何が言いたかったのか
良く分からなかったけど、
つられて私も笑っちゃったんだけどね。

それから、家に帰って。
フェイトちゃんがご飯を作ってくれた。
今日は、2人でお鍋にしたの。
フェイトちゃんに出会ってから3ヶ月。
季節は冬になっていて、
今では本当にあの時フェイトちゃんに
出会えて良かったって思う。
だって、こんな寒い時期に1人なんて寂しいよね?
それに、家で誰かとご飯を食べることも嬉しいし…
それが好きな人なら、尚更なの。

「もう12月かぁ~…。」
「そうだね。寒くなってきたから風邪ひかないようにね?」

布団に入った後で、電気を消しながら
クスクス笑うフェイトちゃん。
なんだか子ども扱いされてる気がするの。
フェイトちゃんは大人っぽいから仕方ないけど…。
フェイトちゃんのほうを盗み見ると、
私の隣で、なにやら考え込んでいる。

「フェイトちゃーん?」

何を考えてるのかはよく分からないけど…
真剣な表情の彼女。

「ん?なに?」

呼ぶと、さっきまでの表情とは一変して
優しく微笑むフェイトちゃんが居た。

「なに、考えてるの?」

難しい顔してたよ?と
眉間を指でつつくと、苦笑して
布団から起き上がるフェイトちゃん。
同時に布団が捲れて、少し寒くなった。

「私が持っていたカード、覚えてる?」

フェイトちゃんが、
唯一持っていたカードキー。
何処の鍵かは分からないし、
ただ真っ黒なカードには、
『Fate』の白い文字しか書いていなかった。

「うん。覚えてるよ。」

あの日の記憶は私には鮮明に残っている。
だってそうでしょ?
いきなり記憶喪失のけが人を拾って
持ち物がそれだけだったら、
寧ろ忘れることの方が難しいと思うの。

「この間、図書館でのバイトの休憩中にね?」

一言一言、ゆっくりと
話し出すフェイトちゃん。

「何気なくカードを眺めてたんだけど…」

そう言って、布団から出て
フェイトちゃんの財布から、
そのカードを持ってくる。
私は、フェイトちゃんの温もりが
消えた事に少しだけ寂しく感じたけど
今は大事な話をしているし、と
じっと布団に横になって
フェイトちゃんを待った。

「これ。」

差し出されたカード。
私はもう一度、
部屋の明かりをつけて、
そのカードを良く見てみた。

「んー…?」

『Fate』の、白い文字の後ろに
良く見ないと分からないくらいの色で
黒いカードに、黒い文字。
『project』の文字が書かれていた。

「ぷろじぇくと…?」

その文字をそう読む私に、
フェイトちゃんが頷く。

「うん、…研究してたのかな?何か。」
「うーん。でも聞いたこと無いよ?」

第一、この辺にそんな施設なんて無いし。
フェイトちゃんってばそんな真剣に考えちゃって…。
いや、気持ちは分かるけど。
私としては少し寂しいような…?

「私、犯罪者だったのかも。」
「…はい?」

やがて突拍子も無いことを言い出した。
しかも至って真剣な顔で。
笑っちゃいけない事だけど、フェイトちゃんが?
そんなのあり得ないって…!

「その後にね、バイトの途中、
インターネットで調べてみたんだ。」

いつの間にそんなに調べてるの?
もう、調べるなら一緒に調べようよ…。
その感情が少し顔に出てたみたいで
フェイトちゃんは慌てて謝る。

「ご、ごめんね?どうしても気になって…
そ、それでつい調べてみたんだっ…」

もう、そんなに必死に
言い訳しなくても…。
そんなフェイトちゃんがおかしくて
思わず噴出してしまった。

「ぷっ、あは…フェイトちゃん子供みたい。」
「へ?わ…笑い事じゃないんだよ?」
「あははッ、ごめんね?…それで
調べてみてどうだったの?」

笑いすぎた所為で
目尻に涙が滲んだ私は
涙を指で払いながら、続きを促した。
その瞬間に、ちょっと恥ずかしそうに
しながら答えるフェイトちゃん。

「…もう、真剣な話なのに、
この流れで言ったら、また笑いそうな気がする。」

ちょっと拗ねたような
フェイトちゃんを諌めながら

「ごめんごめん、それでネットで何が出たの?」
「…笑わないでね?」

うん、と頷く私は既に笑っていてけど。

「リンクをひたすら飛んでたら
テロリストの記事が出てきたんだ。」
「…そ、それで?」
「私、もしかしたらテロ―…」

「ッ、…!」

我慢できなくて、もう一度噴出す私。
真剣に話してるのに
本当ごめんね、フェイトちゃん。
でも、貴女がテロリストなんて全く想像できません。

「あはッ…あははっ、ごめ…可笑しくて…」
「な、なのはっ?私真剣なのに!」

顔が真っ赤なフェイトちゃん。
本当は自分でもあり得無い話だと
思ってたんでしょ?
だって凄く恥ずかしそうだもん。

「だって、フェイトちゃんが…
あり得ないッ…あははっ!」
「ふふ、やっぱり変だよね…」

ついにはフェイトちゃんさえも笑い出す。
さっきまで凄く深刻そうな話だったのに
今ではすっかり笑いの場と化していた。

「あー…もう、フェイトちゃんってば
可愛すぎだよぉ…」

クスクスとまだ笑う私。
フェイトちゃんも恥ずかしそうに
けれど、笑っている。

「だって、最初は凄く悩んだのに…。」
「ふふ、大丈夫っ!
どんなフェイトちゃんも大好きだよ♪」
「なのは…」
「例えテロリストでも♪」

可笑しすぎて再びそのネタを持ち出すと
フェイトちゃんは恥ずかしそうに拗ねた顔。

「も、もう!その話は終わりっ!///」
「暫くは話題にさせてもらうね♪」
「忘れてよっ!///」

暫くそんな風に笑いあって、
フェイトちゃんに腕枕を求めると
そっと包むように
腕枕で抱きしめてくれる。

それにしても、フェイトちゃんの
妄想力には本当に笑っちゃった。
確かに最初会った時は傷だらけだったけど、
ふふ…思い出してまた笑ってしまう。

フェイトちゃんのほうを見ると
いつの間にかフェイトちゃんは
穏やかな寝息を立てて眠っていた。
私も眠ろうっと…


そうして、フェイトちゃんの
温もりを感じながら、
ゆっくりと目を閉じたのでした。






テーマ : 魔法少女リリカルなのはStrikerS
ジャンル : アニメ・コミック

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なのフェイ信者ですw
初心者ですが宜しくお願いしますorz
あと、一応リンクフリーです(^^);

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