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ChaNgE THe wORLd #9


久々の更新なんで話の流れが
不明になっちゃってたらごめんなさい。
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『 ChaNgE THe wORLd 』#9




「はぁ…。」


記憶の反芻を終えた私は
無機質なベッドの上で、
深く溜息を吐いた。


ここに…スカリエッティの所に
来たのは私の意志だ。
管理局の襲撃には間違いなく
スカリエッティが関わっているから。

私は、単独で調査する事を決めた。
その事で、…此処にいる事で
六課の皆には私を『裏切り者』だと
思わせておきたかったんだ。


私が管理局崩壊の首謀者だと、
そう思わせて置いた方が探りやすいから。


それに未来の『私』は言っていた。

その日、局にいた自分は
自由に動けなかったって。
なのはを救えなかった。

だから…

きっと今回もなのはは
上層部の指示に従って、
自分の身を危険に晒してしまうだろう。
自分を囮に、と。
なら…私はその瞬間になのはを救うために動こう。
その瞬間の為に、全てを捨てる。そう決めた。


「なのは…。」


今何してる?
会いたい。触れたい。


だけど、君を失いたくない。


君を失わない為なら、耐えてみせる。
ヴィヴィオの為にも、君が在る未来を。



そして目を閉じる。

でも、いつまで経っても
眠気は襲ってこなかった。





◇◇◇




それから、なのはたちと決別してから
あっさりと数日が経った。
そしてジュエルシード回収の為に、空を翔る私。

きっと、同じ場所に皆が来るだろう。
本当はジュエルシードなんて
なのはたちに回収させてしまった方が
良いんだろうな。

ジュエルシードは渡しても、
私は捕まる訳にはいかない。
私は負けられない理由がある。

手には、スカリエッティから渡された錠剤。
バリアジャケットに身を包んで
髪は1つに纏めている。
何となく、…今までとは違うようにした。

そして、彼女の魔力を近くに感じて
錠剤を2粒くらい飲み込んで。

―…体に異変は無いけれど、
確かに魔力の増幅が分かる。


≪Sir―,…≫


「大丈夫だよ…、バルディッシュ。
だから力を貸して。」


負けない、力を。


≪ Get,set. ≫


そうして、その存在が
目視できるほどに近くへ。
声が聞こえるほど近くへ。





「フェイト、ちゃん…。」


そして、目の前に立つのは

大好きな、人。
愛しているから、私は嘘をつく。

「…なのは。邪魔しないで欲しいな。」

出来る限り冷たい声で。

「どうして、こんな…。
理由があるんでしょ?話して!」

なのはは真っ直ぐに私を見据えて…
初めて会った時と同じように
呼びかける。
だから、私も始めてあった時のように。

「答えても、多分…意味が無い、よ…なのは。」

そう答える。わざと。
なのはに、攻撃なんてしたくない。
なのはの後ろには、
ティアナと…スバルが居る。

きっと他の皆も見ているんだろうね。
だったら私は騙しとおさなければならない。
私は、敵だと教えてあげなきゃね…。

「ふぇいと、ちゃん…。」
「私、一つなのはのお願い叶えられたね。」

クス、と微笑んで見せて。

「…?」
「ほら、模擬戦。したがってたでしょう?」
「これは、模擬戦なんかじゃ、ない…よ?」
「もちろん。始めようか。本気の闘い…。」

なのはの瞳は揺れている。

「もう止めようよ!」
「私を止めるつもりなら、無駄、だよ。」
「でもっ!」


「さぁ、始めよう―…」

本気の戦いを。
最期まで、君を騙し通してみせる。


バサ、とマントを翻して魔法陣を展開する。
でも、正直驚いた。
魔力が増大したのは感じたけど、
これほどまでとは―…
きっと副作用、酷いんだろうなぁ。

私の魔方陣は、通常の倍以上の大きさ。
なのはも、スターズの2人も
その事に怪訝な顔をしていた。

「フェイトちゃん、嫌だよッ…!」

私も、嫌だよ。
でも…なのはが居ない未来は
もっと嫌だ。

「私の前に立つなら、
容赦はしない。例え、なのはでも。」

バルディッシュを構える私を
悲しそうに見つめる蒼。

「フェイトさんッ!こんなの間違ってます!」

私の補佐官だった、ティアナも
悲しそうな顔をしている。
そしてスバルもティアナと
同じような言葉を叫んでいる。

けど、もう私の耳には届かないんだ。
ごめんね…皆。


「フォトンランサー…電撃。」


≪ Photon Lancer. ≫


私は、返事の代わりに呟く。
言葉を交わせばボロがでるから。
魔力が増幅しているから、
コントロールには気をつけないとね。
…出来れば当てたくは無いから。


「いくよ、なのは…。」


そして、構えたバルディッシュを向ける。
そうすれば、なのはは
迷いながらも決心したみたいだった。

「スバルとティアナは…下がってて。」

「イヤです、私も闘います!」
「一緒に止めるって言ったじゃないですか!」

私を止める…?
この期に及んでそんな事を…?
言ってくれるなんて嬉しいけど。

「ごめんね2人とも…。
フェイトちゃんとの闘い…
少しだけ任せてくれないかな…?」

優しい微笑で言うなのはに
2人は黙って下がる。

「フェイトちゃん、私が勝ったら…」
「お話聞かせて、でしょ?なのは。」

決意したなのはの瞳は強く煌めいていて
それが少しだけ辛かった。


「…フェイトちゃん。」
「いいよ。勝てたらね。」


そうして本気の闘いが始まった。
大切な人に刃を向ける。









「はぁぁぁッ!」

キィン、とお互いのデバイスが当たる金属音。
無数の砲撃が飛び交い

身を翻しては避けて
また、砲撃を仕掛ける。
お互い様子を見るような攻撃。
なのはも私も全然本気じゃない。

これじゃ、駄目だよ。


「ディバイン―…」

なのはの周りには無数の桜色。
きっと、本気じゃないんだろうな…。

「バスターッ!」


大好きな人の魔力光に包まれて
だけど私は防御魔法を使わない。
そのまま甘んじてなのはの砲撃を受けることにした。
だって、このくらいじゃ私は倒れないから。


「―ッ、フェイトちゃんッ!?」

砲撃が直撃すれば、
慌てるように、心配そうに叫ぶなのはの声。
やっぱり当てる気なんて無かったんだね…


「…なのは。これくらいじゃ私は倒れないよ。」

少しだけ体がズキズキしたけど
溜息混じりになのはに言う。

「フェイトちゃ―…」
「なのは。本気で私を止めたいなら
全力全開で来なよ…。
私は、私の全力で管理局を潰すから。」


もちろんそんなつもりは無いし、ただの嘘。
私が敵だと、思って欲しいから。

そして、バルディッシュを
ザンバーフォームへと切り替える。
私は本気だと思わせる為に。

その時だった―…


『フェイトお嬢様。』

自分の後ろに急遽開かれた通信画面。
見なくたって誰だかわかる。
相変わらず嫌な話方をする。…クアットロ。

「…何?」

少し間をおいてから問えば

『ジュエルシードはもう不要だそうです。』
「…は?」
『お嬢様の身を案じてらっしゃるんですよ。
なので、どうぞご帰還下さい。』
「…了解…。」


そういうと、満足そうに薄ら笑いを浮かべて
クアットロは通信を遮断した。

まぁ、なのはとこれ以上
闘わなくて済むのはありがたい。


「…という事だからジュエルシードは預けるよ。」

ふぅ、と一息ついて、
私はバルディッシュを下ろした。

「待って!フェイトちゃん!」
「―…なのは。まだ分からない?
私は、もう…なのはの側にいたフェイトじゃないんだ。」


最もなのはを傷つける台詞かもしれない。
そんなに悲しそうな顔しないで欲しいんだ。
私の事で傷ついてなんて欲しくないから
どうか、私の事なんて嫌いになって。
こんなの矛盾してるけど―…


そうして、私は転移魔法を展開する。
その場から消え去るように。


「待ってよ、フェイトちゃ―…」


叫んでいるなのはの言葉は
途中で切れた。






これでいいんだ。
今は、そう信じるしかない。





テーマ : 魔法少女リリカルなのはStrikerS
ジャンル : アニメ・コミック

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なのフェイ信者ですw
初心者ですが宜しくお願いしますorz
あと、一応リンクフリーです(^^);

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