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ChaNgE THe wORLd #10

10話です。


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『 ChaNgE THe wORLd 』#10




「お帰り、皆。」

ジュエルシードは難なく回収できた。
途中でフェイトちゃんが去ってしまったから。


「ごめんね…はやてちゃん。」

力なく、親友である上官に
親友を止められなかった事を謝罪する私は
力なく、ただ手をギュッと握った。

フェイトちゃんは、本気で―…?
嫌。…そんなの嫌だよッ…


「なのはちゃん、今回の
ジュエルシードの回収作戦、
無理に参加せんでも―…」

私が、手を握ったのを見て
はやてちゃんが悲しそうな顔をした。

「大丈夫だよ…。前線に
出れないほうが辛いもん。」

蚊帳の外になってしまうのが一番嫌。
ありがとう、…ごめんね、はやてちゃん。
そう微笑むと、
はやてちゃんはもっと悲しそうな顔。


「なのはちゃん…」
「ん、なぁに?」
「…いや。何でもあらへんよ。
早くフェイトちゃんを…止めてあげよ。」

「うん…。そうだね。」


そう、返事をして部屋に戻る。
はやてちゃんが休んでていいよ、と
言ってくれたからお言葉に甘えて
少しだけ休む事にした。

私は、何をするべきなのかな…?

部屋に行く途中の通路で、
深い溜息を吐く。
こんなの、私らしくないよね―…?
そんなの分かってるんだけど…


『私は、もう…なのはの側にいたフェイトじゃないんだ。』


その言葉が酷く突き刺さる。

どういう意味?
もう、私の事は―…?

ダメだよ。こんなこと考えてちゃ…
だけど…帰ってきてからずっと―
あの言葉を思い出してる。

気が付けば頬は涙で濡れていて。
私はなんて弱い人間なんだろう。


「なのは。」



びく、とその声に反応して
涙を隠して振り向く先。

「ユーノ…君。」
「なのは、あんまり元気じゃ…なさそうだね。」
「にゃは、そうかな?」

振り向いた先に居たのはユーノ君。

「フェイトの事、聞いたよ。」
「…そっか…。」

「なのは?…そんな顔しないで。」
「ふぇ?」
「凄く悲しそうだ。」

ユーノ君も、はやてちゃんみたいに
少しだけ悲しそうに微笑んだ。


「私…どうすれば良いんだろう。」

そんな事、聞かれても困っちゃうよね。
分かってるけど聞かずには居られなくて
俯きがちに口走る。
だけど、ユーノ君は答えをくれた。


「なのは。君らしくないね…。」
「え?」
「ずっと昔、フェイトと出逢った時の君は
いつだって、手を伸ばし続けたじゃないか。」

そうだったっけ。
何度も、何度も名前を呼んで―…


「全力全開の君は、何処に行ったの?」

その言葉に
フェイトちゃんの言葉が重なる。


『なのは。本気で私を止めたいなら
全力全開で来なよ…。』


―…全力全開。

「僕も出来る限りにサポートするよ。
皆でフェイトを止めるんだろう?」

「―うん。止めてみせる…。」


フェイトちゃんが何を考えてるか分からない。
何をしたいのかも。
だけど、私だって譲れない。
フェイトちゃんを、取り戻したい。
たとえ、フェイトちゃんの
気持ちが変わっていても…

全力で、止めてみせるよ。


「それでこそ、なのはだよ。」

ぽん、と頭を撫でたユーノ君は
僕も少し調べてみるよ、と言って去って行った。
昔からいつも背中を押してくれる親友。

一度は、はやてちゃんと誓ったのに
フェイトちゃんに会った途端に
こんなにも揺れてしまったなんて情け無い…。
ごめんね、皆。

今度は、揺るがないよね。
絶対にフェイトちゃんを止める。
言葉で伝わらないなら―…
捕まえてでも、止めてみせる。

愛しているから。



こうして、もう一度
自分の意志を確認して…
来た道を戻る。


上官でもある親友に
今度は迷わないから大丈夫だよ、と
伝えるためにね。




フェイトちゃん。
今度こそ、止めてみせるよ。






◇◇◇








「う、ぁ…ッああぁぁ!かッ…は―…」


頭痛。
吐き気と眩暈。
体の神経をズタズタに切断されるような
痺れるような鋭い痛み。


それらの全てが私を襲う。



転移して、スカリエッティのアジトに
戻ってきた私を襲ったのは
薬の副作用だった。
この薬、あまり使用しない方が良いかも。
こんなの使用し続けて私の体…もつのかな?
とか、そんな疑問も吹き飛ぶほどの
苦しみに実を投じて、
その日の夜は意識を手放したけど、

目を覚ますとあの痛みが
嘘のように感じる程、何とも無かった。
どのくらい寝てたんだろう?
外は明るくなってたから、
一晩くらい寝てたみたいだ。


残り2つのジュエルシードは不要だと
スカリエッティは言った。
奴らは、私の事を信用しているのかな…?
いや、そんなはず無いよね。
…どうして私を此処に置くんだろう。
逮捕されるとは思わないの?
絶対に逃がしはしないけど。
6月の式典で首謀者の…あの人の
尻尾を掴んだら必ず捕まえる。

そして、その為の事を考える事にした。
2ヵ月後の『私の』に聞いた話を
少しずつ纏めて。





◇◇◇





事件は6月に起こるけど―…
奴らの作戦自体はもう始まってる。

そう言ったのは『私』。


「どういう事―…?」

そして、未来の『私』は話を続ける。

「うん、ミゼット様が襲撃されてね…。」
「え?」

冗談でしょう?
本局統幕議長でもある
『伝説の三提督』のあの方が?

「どうして…?」
「ミゼット様が亡くなって、権力を握る奴が出てくる。」

ミゼット様が亡くなるだなんて―…

「そいつが、今回の…首謀者。」

話を要約すると、こうだ。


ミゼット様が襲撃されてその人が
権力を握る事。
そして自分の部隊を反乱へと導く事。
式典の時に、謀反を決行する事。
なのはを、傷つけて―…
そして、囮作戦になのはを指名したのもその人。
なのはの力が、邪魔だったから。

未来の時点でその人を
捕らえる事は出来たけど、
管理局は崩壊。ミゼット様の死。
そして…なのはの怪我…。
それらの被害は大きかった。
だから―…


「ミゼット様を助けなきゃ。」

私は何も、失いたくない。

「ごめんね、こんな事ばかりさせて…」
「貴女は私だよ。私がしたくてやってる事だ。」

そう言うと、その未来の『私』は
それもそうだね…と苦笑した。



「ところで、首謀者は誰なの?」


最も重要な事。

確実に証拠を持って、
捕らえなければいけないから
今はその人になにか仕掛ける事は出来ないけど。
名前だけでも知っておきたい。

「その人は―…」




そうして、再び私は耳を傾ける。






テーマ : 魔法少女リリカルなのはStrikerS
ジャンル : アニメ・コミック

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なのフェイ信者ですw
初心者ですが宜しくお願いしますorz
あと、一応リンクフリーです(^^);

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