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満員電車のひとコマ

ごめんなさい。
今日は携帯更新。
なので短編で。

ChaNgE がしょっぱいので甘め…だと思う。
オチヤマ無しの日常です(^p^)
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「電車で移動なんて久しぶりだね、フェイトちゃんっ。」
「そうだね、普段では車だから…。」
「なんだかデートみたいじゃない?」

そんな会話を交え、
くすくすと微笑みながら進む2人の女性。
彼女達は駅のホームで電車を待っている所だった。
普段は車での移動が主である為、
電車に乗るのは学生時代以来か
そのくらい久しぶりなのである。

時空管理局武装隊に所属するなのは。
彼女は亜麻色の髪をサイドに纏め、
蒼い瞳を愛しい彼女へと向ける。
時空管理局執務官として勤めるフェイト。
金色の髪を腰の辺りで髪を1つに纏め、
深紅の瞳を優しく細め
これまた愛しい彼女へと向けている。
2人は今現在、試用期間中の
機動六課で一緒に勤務している。


そして通勤ラッシュで
くたくたに疲れた人々が行きかう中、
2人だけは凛とした輝きを放ち
周りとはどこか違った空気を纏っていた。


そう。所謂ピンク色の…



一応彼女達は彼女らの上官、
親友でもある部隊長に、
おつかいを頼まれている所である。

『明日は2人ともオフでええよ~。
その代わりこの書類をとある人に届けて欲しいんよ。』

なので、行動の主体はそのおつかいなのだが。
しかし、この2人が並んで歩くだけで
なんと言うか、ピンク色になるのだ。
つまるところバカップル…といった奴だ。


「でも、なのは…車じゃなくて良かったの?」

おずおずと口を開くフェイト。

「いいよ~、だって車は検査中でしょう?」

そう、普段なら
車での移動が中心な2人だが
今回は何故電車なのが、というと
フェイトの車が現在使えない状態なのだ。

「う、うん…でも―…」
「いいのっ。たまにはこんなデートもいいじゃないっ」
「ふふ…そうだね。」

なのはの笑顔につられて
フェイトも目を細めて微笑む。
…と、急にフェイトがなのはの腕を
掴んで場所を移動し始めた。

「ふぇ、フェイトちゃん?もうすぐ電車来ちゃうよっ?」

何も言わずに急に歩き出したフェイトに
驚いたなのはは、声を上げる。

「ん…でも、乗るのはこっちにしよう?」
「…?」

何で急に?と考えたものの、
なのははただ首を縦に振る。

そして、電車がやって来る。
電車の中は満員でスシ詰め状態。
息苦しそうな車内の様子に
なのはは思わず『うぁ…』と声を漏らしてしまった。
だけど、目の前で停まった扉の
車両内には女性しか乗っておらず。

「あれ…?」

首を傾げて、ふと足元に目を向ける。
そこには『女性専用』の文字。

「なのは?どうしたの…?」

なのはが足元を見つめていると
今度はそれを不思議に思った
フェイトが首を傾げる。

「…フェイトちゃん、女性専用のトコに乗りたかったの?」
「へ?…あ、うん。」

その答えを聞いて、
クスッ、となのはに
悪戯な笑みが浮かんだ。

「…ね。なんで?フェイトちゃん。」

少しだけ頬を染めて。
だけど子供っぽく悪戯に微笑む。

「男の人に、触らせたくなかったからだよ。」

ちょっとだけ気恥ずかしそうに、
だけど優しく綺麗な微笑みを向けるフェイト。

「フェイトちゃんてば心配性過ぎっ。」

つん、と人差し指をフェイトの頬に当てて
なのはは満足そうに微笑んだ。

そんな甘い雰囲気を纏いつつ
2人は車内へと足を運ぶ。
フェイトは、流石と言うべきだろうか
なのはをドア脇の角に立たせると
自分は他の乗客(女性だけだが)と
なのはの間に庇うように立つ。

その事に、なのはは嬉しさを覚え
また頬を朱に染める。
車内は女性しか居ないが、
それでも庇うように、
包むように立つ彼女が
愛おしく恋しくて―…
混雑のお陰で密着する温もりと
彼女の香りに包まれて頬が緩む。

ふと、自分より少し背が高い彼女を
見上げて、それからなのはは
周囲に視線を向けた。

(フェイトちゃん、やっぱり背高いな…。)

女性専用車の中で一際目立つ身長。
金色の髪、長い睫。
流れるように観察して次に、
白くて細い首筋に目がいった。
凛々しくて、それでいて色っぽい首筋。
いやいや何を考えてるの、と
首を左右にフルフルと振っていると
それに気が付いたフェイトが

「どうしたの?なのは。」

と心配そうに、というか
不思議そうに見つめた。

と、その刹那…
電車が多きく揺れて乗客が動く。

「きゃっ」

フェイトの後ろの女性が、
揺れの所為で身体を支えきれず
転倒しそうになって、
気が付いたフェイトがその女性を支えた。
その動きは、とにかく格好良かった。

「大丈夫ですか?」
「は、はいっ。」

助けられたその女性は
フェイトに顔を覗きこまれると
顔を真っ赤にして、慌てて距離をとった。

「気をつけて…。」
「あ、ありがとうございますっ」

ぺこりと一礼する女性。
やっぱり格好良い…けど……

「………。」

そんなフェイトに少しだけ
不満そうな顔を向けるなのは。

(むー。)

面白くない、というか
やはり好きな人には
自分だけを見ていて欲しいもので…
上目遣いで自分の恋人を見つめる。

「な、なのは…?」

その視線に気が付いたフェイトは
彼女の上目遣いが可愛すぎて
ドギマギと少し頬を染めた。

「…フェイトちゃんってさ―…」

なのはが周りの人には
聞こえないような大きさの声で
ポソリと呟くとフェイトは
少しだけ俯くような格好で
なのはの頬に自分の頬を近づける。

「ん?なに?」

聞き返した優しい声が
鼓膜に直接響いてなのはは
こそばゆい気持ちに見舞われる。

「なのは?…なにニヤニヤしてるの?」

なのはが何気なく
回りに視線を向けると、
他の乗客の女性がチラチラと
フェイトを覗き見していた。

(むぅ。)

なのはとしては、
自慢したい恋人なのだが
だけどそんなに見られるのも
やっぱり面白くないワケで―…


「フェイトちゃんって格好良いよね。」
「ぇッ、どうしたの?いきなり…」

愛しい恋人に、
満面の笑みで急にそんな事を
言われたフェイトは、
恥ずかしそうに頬を染めた。

「見つめてたら再認識しちゃった。」

悪戯な微笑で
フェイトを見つめるなのは。
それからそっと手を伸ばして
フェイトの首筋を撫でた。

「…なのは。」
「ん?」
「次の駅で降ろされて
個室に連れ込まれたくなかったら
大人しくしてようね?」

フェイトは少しだけ
頬を染めて、だけど
嬉しそうになのはの耳元で囁く。

『だって、フェイトちゃんが格好良すぎるから―…』

今度は念話で話しかけるなのは。
一瞬驚いて、目を瞬かせたフェイトだが
すぐに自分も念話で返事をする。

『なのは?』
『誰にも見せたくないのっ』

ちょっとだけ拗ねたように呟く
なのはにフェイトは微笑む。

『私だって、見せたくないよ。なのはの事。』
『じゃあ、今ここでキスして?』
『―ぇ?』

恋人の、悪戯で可愛いおねだり。

『してくれないの?』
『な、なのは?』

ここは公共の場だよ?
なんて言っても、なんのその。
なのはの口が拗ねたように尖る。

『むー。』
『キスしてるところ、見えちゃうよっ』
『はぁーやぁーくぅー!』

甘ったるい、可愛い声。
フェイトは観念してクスリと微笑み
『知らないよ?』とだけ囁いて―…

角に立つ恋人が見えないように
包み込むように腕を広げて
その唇に、自身のそれを触れ合わせる。


チュ、

と微かにリップ音が
車内に響いたような気がしたけれど
もはやこの2人にはどうでも良かった。

「フェイトちゃんって、やっぱり格好良い。」
「なのはも、可愛い。」
「フェイトちゃん。キスだけじゃ足りない。」
「…公共の場だよ?なのは。」
「でーも、足りないのっ」
「誘ってるの?悪い子だ。」
「なぁに?私の誘いには乗ってくれないの?」

悪戯に、だけど妖しい微笑み。
妖艶な小悪魔の笑み。

「なのは。次の駅で降りて。」

それに応えるのもまた、
炎を燃やした深紅の瞳。

「降りるの忘れなかったらね?」


クスクスとそんな言葉を交わして
それからすぐに到着した駅で
その2人は電車を降りて去っていく。




残された乗客(女性達)は
全員が顔を真っ赤にして
俯いていたとか。








END

締まりきらなかった!
こいつら何処いった(笑

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なのフェイ信者ですw
初心者ですが宜しくお願いしますorz
あと、一応リンクフリーです(^^);

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