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リリカル中編 パロ 1話

あとでカテゴリ分けしますね。題名もなくとりあえず書いてみました。会社で。(暇なときは暇なんです)



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「管理人さん!付き合って下さい!」


今日こそは、とアパートの入り口を箒で掃いていた彼女に、4度目の告白を試みる。少ししつこいとか思われるかも知れないけど、私は至って真剣だ。一途なんだ。


「えっと、…ごめんなさい?」


だがその結果は、僅か数秒で撃沈。今回の返事はいつもより早かった。


「早っ!もっと考えて下さいよ!」
「にゃはは、えーっと…フェイトちゃんがもう少し大人になってからね?」
「そんなぁ…orz」


大人って…私もう19歳なんだけどなぁ…。私の名前はフェイト・T・H。つい今しがた、4回目の玉砕をしたところだ。玉砕どころか軽く流されてしまって相手にもされてない。…私の住んでいるアパートの管理人さんこと、高町なのはさんに一目惚れしてからもうすぐ半年。彼女が新しい管理人として私の住むアパートにやって来た瞬間、本当に一目惚れだった。気が付くと視線で追い掛けて、一人でドキドキして。まぁ、完全な片想いなんだけどね。…管理人さんは私が4つも年下だからといって全然相手にしてくれないんだ。本気なのに!


「フェイトちゃん、そんなことより学校は?」


そんなことよりって…orz!私の決死の告白を『そんなこと』だなんて酷い!


「今日は午後の講義だけだもん。」


腕の時計はまだ11時を示している。だから全然余裕なんだ。拗ねたように呟いた私に、少しだけ苦笑した管理人さん。…あぁ、こんなところが年下で駄目な所なんだろうか。がっくりと項垂れる。


「そっか、…えっと、お昼食べていく?」
「え?」
「私が作ったもので良かったらなんだけど。…お詫びに、ね?」


お詫び、かぁ……それはそれで悲しいけれど管理人さんがご飯に誘ってくれるなんて初めてだ。しかも手作り!これは距離を縮める大チャンスだよね?何事もポジティブに行かなきゃね。


「良いんですか///?」


そう食い付いた私に尻尾が生えていたなら、多分パタパタしてたかもしれない。午後の講義なんて行かなくてもいいかな。


「うん、はやてちゃんも来るし。」
「ぁうっ…orz」


ついでですか。くそー、はやての馬鹿、ばかばかばかっ!!管理人さんの幼馴染みだからってズルいよ!

…ちなみにはやてと言うのは私の住むアパートの大家で、私の友人だ。私よりも年上なはやては管理人さんの幼馴染み。アパートの管理人として彼女を連れてきたのもはやて。二人は今年で23歳社会人。私はしがない19歳大学生。あー、説明はざっとこんなところかな。


「…フェイトちゃん?」
「は、はいっ?///」


かっ、管理人さんとの距離が近い!!もやもやと考えていた私を心配したのか、管理人さんは覗き込むようにして私へと顔を近づける。…年下の割にはすっかり私の方が身長が大きいものだから、ちょっとだけ上目遣い。むぅ…可愛すぎる。


「大丈夫?ちょっと顔赤いよ?」


それはあなたとの距離が近いからです。管理人さん。


「…えっと、気のせいですよ。」


天然なのか?わざとやってるの?後者だとしたら、私はきっと──…襲う!今晩、管理人さんの部屋に行って襲う!今決めた。


「って、フェイトちゃん鼻血!!」
「…へ?」
「ちょっと待っててっ!───…一応綺麗だからね?」
「ふ、む──…?///」


ポケットから取り出したハンカチを私の鼻へとあてる管理人さん。……余計鼻血出ます。好きです。


「おやおや、朝から何してんのよ?」


──…ちっ。もう来たのか、タヌk


「ふぎゃっ!?」
「何か今失礼なこと考えてへん?」
「気のせい!!痛いっ!(泣。」
「そっか、すまんすまん。」


聞いてからやってよ!ふいに現れた友人のはやては、エスパーなのか私の考えを瞬時に悟って私の横頬を抓りあげたのだ。聞いてからやってよ!聞かれても本当のことなんて言わないけど。


「もぉー、はやてちゃんってば。フェイトちゃん泣いてるでしょ?」
「そうだよはやてのばか!痛い!」
「だーれがばかやの?」
「ひぎゃうっ!(泣」


…また同じところ抓られた。口は災いのもと、なんてよく言ったものだ。


「こらーっ!いじめちゃダメでしょー!」
「か、管理人さ~ん(泣」
「よしよし、フェイトちゃん大丈夫?」


そう言ってハンカチを私の目頭にあてる管理人さん。…これってさっきまで鼻血拭いてたハンカチだよね?まぁいいか。それにしても好きな人に泣きつくなんて格好悪いけど……甘えられる時には甘えたいんだ。


「…ふむ。そういえば、フェイトちゃんは私には呼び捨てなのになのはちゃんは『管理人さん』なんやね。しかも敬語やし。」
「そうかな?///」


そんな中思い出したようにはやてが呟いた。いや、私だって呼べるものなら呼んでみたいよ?なのはさん、と。だけど…馴れ馴れしいかなとか色々考えちゃって、その……管理人さんには嫌われたくないんだもん!


「そう言えばそうだね~、いいなぁはやてちゃん。」


ちょ、何ですかそのうれしい発言…。ま、舞い上がっちゃうじゃないですか///


「なんや、なのはちゃんも名前で呼ばれたいん?」


どきどき。名前で呼ばれたいってことは、少なからず私のこと───…好k


「だって、『管理人さん』じゃなんかおばちゃんみたいだもん。」


だよね。別に「私も名前で呼んで!」っていうことじゃないよね。いいんだ。少しだけ涙が滲んできた。


「あぁ。それもそーやねぇ…くくっ」
「…はやて。笑い声漏れてるから。」
「くくくっ、あかん!ハラ痛い。」

「あ、でも……」


笑い転げそうな勢いのはやてを無視しつつ、ちょっとだけ恥ずかしそうに頬を染めた管理人さんが口を開いた。


「やっぱり名前では呼んで欲しいかな~っては思うよ?」


「っっっ!?///」
「だって、他人みたいじゃない?お友達なら名前で呼んで欲しいよね。」


えへへ、と微笑んだ管理人さんは何とも微妙な発言をした。いや、嬉しいんだけどこう…持ち上げて突き落とすみたいな…?orz。


「だから名前で呼んでよ、フェイトちゃん。」


ね?と、なんだか楽しそうにしている管理人さんには逆らえず、恐る恐る口にする。


「な、…なの、は…さん。///」


うわー、恥ずかしい。どうしよう、何というか…嬉し恥ずかし?みたいな。


「にゃはは、なのはでいいよ?」


なんですと!ど、どうしよう…。えっと───…


「なのは…?///」


恐る恐る。好きな人の名前を口にした。(普段部屋では呟いたりしてるけど、本人の前だとまた別。)


「にゃはは、何か変な感じだね。//」


そうはにかんだ笑顔で微笑んだ管理人さんを直視したのがいけなかった。…のちに私はそう思った。


















******
















「あれ?」


さっきまで管理人さんと、はやてと一緒に話してたよね…?腕の時計に目を向けると──…20時過ぎてる!?なんで?


「ぇえっ!?///」


思わず起き上って、あたり一面を見渡した。……私の部屋だ。まさか管理人さんを想うあまり、夢の中で名前呼びを……?


「やっと起きたか。どんだけ寝てんのよ。」
「…ぁ。」


声の先、先ほどまで話していたはやてが座っていた。右手には缶ジュース。…それ、私のじゃ…?


「まーったく、びびったわ。いきなり気絶なんてしよって。」
「き、気絶!?」
「せやよ?なのはちゃんと話してるかと思いきや、バタンキューや。」


バタンキューって…マンガじゃないんだから。


「挙句の果てに、いつまで経っても起きんし。」
「…ご、ごめん。」


それはまずいことをしてしまった。てゆーか管理人さんが可愛すぎるのがいけないんだ。あれ?そういえば彼女がいない。


「か、管理人さんは?」
「あぁ…デートやよ。」


聞き間違いだろうか。


「は?」
「だから、デーt」
「誰と!?どこに?!なんで!!!」
「…冗談や。」
「はっ!?」


パニックを起こしている私とは対照的に至って冷静。むかつくくらい冷静なはやてが苦笑しながら「冗談」という。冗談は、時と場合を───…考えてよね。私は安心と不安でちょっとだけ半泣きだった。


「…ほんまになのはちゃんが好きなんやね。」


好きだよ。…完全に片思いだけどね。


「でもフェイトちゃん学校ではモテモテやろ…なぁ、聖祥大学の王子様?」
「そんなにモテてないよ。」
「なのはちゃんといる時のフェイトちゃん見てる分には、王子には見えへんけどな。」


…放っておいて。


「まぁ、頑張るんやよ?一応、応援はしてる。」
「…邪魔じゃなくて?」
「からかい甲斐があるからなぁ…つい。」


邪魔してるんじゃないか、はやてのばか。…それより管理人さんはどこに行ったんだろ?


「…管理人さんは?」
「あー、なんや実家に用があって帰ったみたいやよ。」
「そっか…」
「ぎりぎりまでフェイトちゃんの側におったよ。心配しとるやろーから、私から連絡しておくわ。」
「ありがとう、はやて。」
「フェイトちゃんはえぇ子やねぇ。」
「な、なに?いきなり。」
「うんにゃ、まぁー一途に頑張るんやよ?」
「はは…。叶う可能性は?幼馴染さん。」
「すまん、こればっかりは予測不能や。…ほな、な。」
「うぅ。またね、はやて。」


ひらひらを手を振って部屋を出て行くはやてに別れを告げて、私も出掛ける準備をする。管理人さん、今頃何してるんだろう…?結局、大学の講義をサボった私はそのまま友人の家にノートを借りに出歩く事にしてアパートを後にしたのだった。結局、管理人さんを名前で呼ぶとか呼ばないとか…うやむやになっちゃったなぁ。


「……なのは。」


誰もいない部屋で、ぽそりと名前を呼んでみた。…こそばゆいような、温かいような。彼女が、…管理人さんが私を好きになってくれる確率って何パーセントなのかな?とかそんなことを悶々と考えながら、私は外出用のジャケットを羽織り、アパートの玄関をくぐったのだった。






















◇◇◇












『───、ちゅう事やから心配はいらんよー。』


電話口から彼女の容態を伝える幼馴染の声にほっと胸を撫で下ろす。彼女──、フェイトちゃんが急に倒れたからびっくりしたけど、先ほど目を覚ましたとの連絡だった。


「よかった。」
『本人は至って元気やし、これから遊びに行くみたいやったよ。』
「えっ?…こんな時間に?」
『こんな時間って、フェイトちゃんももう大学生やし…平気やろ。』


腕の時計を見ると20時過ぎ。まぁ、確かに平気だろうけどフェイトちゃんは美人だし(たまに変な所あるけど)心配だよね。


『なのはちゃん、妹みたいに思っとんのはわかるけど、過保護すぎやよ?』
「そ、そうかな?」


受話器の向こう側で苦笑しているであろうはやてちゃんに慌てて弁明する。


フェイトちゃんに会って、もうすぐ半年。長くて綺麗な金髪に澄んだ紅い瞳だと思った。噂によると大学では王子様って言われてるらしいけど…とにかく綺麗な子なの。それからいきなり「好きです!」とか言われてきょとんとした事もある。今日も言われたっけ、フェイトちゃんからの告白。…これで何度目だっけ?見た目よりも子供っぽい性格で、私にとっては妹みたいな存在。だから過保護になっちゃうのかな。


『なー、なのはちゃん。』
「うん?なぁに?」
『フェイトちゃんの告白、あれどー思ってんの?』


はやてちゃんのお話に、目が点になった。だって、どう思ってるって……


「どうって、可愛い事言うなー、とは思うけど…。」
『へ?…それだけなん?』
「……?えと、……ぅん。」


なんだか、受話器の向こう側で「あちゃー」とか言っている。何か変なこと言っちゃったかな?


『いや、まぁ……何でもない。』
「……?」
『とにかく、実家の用事終わったら適当に頼むな?』
「うん。もうこれから帰るところだよ。」
『ほな。』


そう言って、電話を切ったはやてちゃん。私はそのまま家族に挨拶して、自分の住む(管理している)アパートへと帰る事にした。…そういえば、フェイトちゃん晩ご飯どうしたのかな?お昼ご馳走できなかったから何か作ってあげた方がいいのかな…?うーん…。





「あれ?まだ帰ってないのかな…?」


アパートの前に到着すると、彼女の部屋だけ明かりが点っていなかった事にちょっとだけ残念な気持ちになった。せっかく一緒にご飯にしようかと思ったのに。夜遊びとか変なことしてなきゃいいけど…。ちょっと心配…なんて、やっぱりはやてちゃんの言う通り過保護なのかな。


「フェイトちゃん、ちゃんと学校の宿題とか終わったのかな。」


ただのアパートの管理人に過ぎない私がこんな事心配するなんておかしいかも知れない。だけど、私にとっては本当に妹みたいに可愛い存在なわけで……アパートの入口で、明かりの点っていないフェイトちゃんの部屋を見つめながら苦笑を漏らした私だった。




























久々に書いてみた中編(だと思う)です。なのはちゃん(24)とフェイトちゃん(19)年の差カップル!管理人のお姉さんと一学生!萌える展開だと思った!ちょっとだけ元ネタありですw分かった人いたら凄いかも。続きもお楽しみに。


ここまでお読み下さいまして、ありがとうございました。























テーマ : 魔法少女リリカルなのはStrikerS
ジャンル : アニメ・コミック

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なのフェイ信者ですw
初心者ですが宜しくお願いしますorz
あと、一応リンクフリーです(^^);

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