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中編パロ 3

ごめんなさい、激動の3話になっちゃった。なんかもう、計画性とか本当にないからだめなのよね。…今回はなのはちゃんの気持ちについて綴りました。何が言いたいか、何を言ってるか分からない内容ですいませぬ。。

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「ごちそうさまでした。」
「お粗末さまでした。」


私が振舞った夕飯を食べ終わって、お箸をおいて礼儀正しく手を合わせたフェイトちゃんに笑みが零れた。…可愛いな。ここ最近はフェイトちゃんにご飯を食べさせるのが日課に加わった気がする。というのも、フェイトちゃんの私生活、あまり気にしてなかったんだけど、よくよく気にしてみると、…酷かった。特に食生活が。酷い時には何も食べない日もあるみたい。それであの体型を維持できるこの子が少し羨ましくもある。特に胸とかね……。


「管理人さん?どうかしたんですか?」
「ふぇ?…ぁ、何でもないよ。」
「…?」


首を傾げて私を見るフェイトちゃんは幼く、ちょっとだけあどけない表情。……妹が居たら、こんな感じなのかな?私は一番末っ子だから、なんとなく妹が出来たみたいで──フェイトちゃんをとても可愛がっていた。はやてちゃん曰く過保護、らしいけどね。


「管理人さん…」


あ、まただ……まったくもぉ!


「なのは、でしょー?」
「ぁう、……なのは、さん。///」
「なぁに?」


名前を呼ぶだけでそんなに真っ赤にならなくても…やっぱり可愛いなぁ。私の方をチラっと見て頬を染めるフェイトちゃんに苦笑しつつ、その先を促してみる。その顔を見て、胸がチクっと痛んだ。私に何度か「好き」と伝えてくれたけど──…私はちゃんとフェイトちゃんの気持ちに向き合ってあげてない。それでも、子犬がじゃれるように、頬を染めて何度も私に走り寄ってくるフェイトちゃんが可愛くて仕方なかった。残酷かもしれないし、フェイトちゃんの好意に甘んじてるだけなんだけど…今の関係が心地良いというか、そんな感じ。


「あの、いつも美味しいご飯…ありがとうございます。」
「にゃはは、いいのいいの。このままじゃフェイトちゃんの食生活が心配だし。」
「あのっ、管理人さ……ぁ、えっと、なのはさん!///」
「うん?」


私の茶碗と、フェイトちゃんの茶碗を重ねて片付けていると、フェイトちゃんが口を開いた。慌てて話しかけたのか、わずかに声が上ずっている。ようやく「なのは」と名前で呼んでくれた。


「もし良かったら、今度外に食事でも行きませんか?」
「そと?」


フェイトちゃんのそのお誘いにきょとんとする私。


「はいっ!…えっと、いつも作って貰ってばかりだし、お礼に──というか、その、デート…じゃないけど、あの……///」


両手の人差し指をもじもじと合わせてぼそぼそ話すフェイトちゃん。そのお誘いにまた胸が痛んだ。


「お礼なんていいのっ。私はフェイトちゃんにしっかり栄養を採らせるのが任務なんだから!」
「に、任務って──…///」
「それに───」



≪pipipi────pi……≫


「それに、そういうお誘いには応えられない」そうはっきり言えばいいのに、その方がフェイトちゃんの為なのに、言い淀んでしまった。…この、ままごとみたいな関係が心地よくて手放せない自分が居た。フェイトちゃんの告白に真剣に向き合わない癖に、フェイトちゃんをはっきりと断らないズルい自分。そんな中だった。フェイトちゃんの携帯電話がけたたましく鳴り響いたのは。

≪────pi……≫



「……「それに」…何ですか?」
「フェイトちゃん、電話鳴ってるよ?」
「…そんなの、放っておいて良い。」


俄然、けたたましく響く電子音の中、フェイトちゃんのいつもと違う少しだけ低い声が聞こえた。


「フェイトちゃん…緊急の電話かもしれないよ?」

≪─pipi───≫


いつも「管理人さん」とじゃれるように寄ってくる彼女とは違った、初めてみるフェイトちゃんの苦しそうな顔。くしゃりと眉を顰めて、だけど整った顔立ち。


≪pipi────≫

「……ねぇ、なのは。」


耳に響いたその声に、わずかに体温が上昇した気がした。子供っぽく呼ぶ声じゃない。いつも呼ぶ「管理人さん」という呼び方じゃない。ただ、「さん」付けでもなく名前を呼ばれただけ。なのに、それだけで体が硬直した気がした。


「ふぇ、と…ちゃん?」

≪pi……….≫


私の背には壁。手には二人分の茶碗。いつの間にか、フェイトちゃんに追い詰められていたことに気がついた。相変わらずけたたましく鳴る携帯が、事切れたようにしんとなる。


「私の事を、私と同じように想っていないなら──………」


ぎり、と奥歯を噛み締める音が微かに聞こえた。胸がたまらなく痛くなったけど、何を言えばいいのか分からなくて喉につかえたように呼吸さえも止まっているようだった。私は泣いていたかもしれない。目の前にいるフェイトちゃんが、私の知っているフェイトちゃんじゃないみたいで、だけど胸が痛くて、怖かった。








「………泣かせるつもりは、なかったんだけどな…。」
「ふぇ?」


しばらく俯いていたフェイトちゃんが、私の顔を見て困ったように苦笑して…──追い詰めるように迫っていた体を離した。それから前髪をくしゃりと掻きあげて……いつものように微笑んだ。


「すいません、管理人さん。なんかちょっと……困らせちゃったみたいで。」
「そん、な……こと…。」
「ない、なんて言いませんよね?……私、管理人さんに甘えてました。もしかしたら少しでも望みはあるのかな、とか。だけど、改めて実感した。管理人さんは、私を妹みたいに思ってるんでしょう?だから、ご飯とかも作ってくれて。………ごめんなさい。」


ぺこりと、礼儀正しく頭を下げたフェイトちゃんに首を横に振る。


「あ、あのね!フェイトちゃん、謝らなきゃいけないのは──」
「もう、………良いんです。」
「ぇ?」
「いえ、とにかく…すいませんでした。それじゃあ…。」
「ぁっ!フェイトちゃ──」


呼んだ後には、パタン、と扉を閉める音だけが返ってきた。……こうなる事は分かっていたはずなのにな。ズルズルとフェイトちゃんの気持ちを踏みにじって、だけど甘えて。フェイトちゃんの気持ちに真剣に向き合おうとしなかった。ただ、可愛くて仕方ない妹みたいに考えてた。


「………私の、ばか。」


フェイトちゃんを苦しめてしまった。あんな顔させちゃったなんて、最悪…。彼女は明日から、また今まで通りでいてくれるだろうか?もう口も効いてくれないかもしれない。そう考えたら、たまらなく胸が軋んだ。



「…………あれ?」


─やだ。


「なんで?」


可愛い妹。そう思っている。だからかも知れないけど…目からはらり、と滴が零れた。


「へんだなっ……あれ?……」


胸が壊れそうな感触。崩れそうな、脆い塊になったような。……それは、彼女に嫌われたかもしれない恐怖から錯覚させているのか、ただひたすらに胸が痛くて涙が溢れてきた。


「ごめ……っ、ふぇ…ちゃっ…」


私の両手に掴まれた二人分の茶碗に、滴がポタポタと跡を残す。もう、私を見ても走り寄ってはこないかも知れない。妹みたいに触れられないかも知れない。きっとご飯を作っても食べてくれないかも知れない。


『管理人さん、好きです!』

『恋人になりたいです!』

『管理人さんっ!しつこいかも知れませんが、好きなんです!』

『管理人さん!付き合って下さい!』


フェイトちゃんの、想いを思い出す。どれもこれもまっすぐな気持ちだった。…なのに私は「フェイトちゃんが大人になってからね」とか「考えておくね」とか、どれも適当に受け流すだけだった。彼女の言葉が心地よくて、彼女の気持ちが温かくて──…甘えてた。


「私が謝るべきなのに……」


私が──……、私…わたし?……あれ?そういえば、私はフェイトちゃんの事、どう思ってたんだろう?考えてみて首を捻る。可愛い妹、が妥当な気がしていた。今までも、これからも。だけど、妹では物足りない、もっと違う関係が欲しい。それが何か、私には分からないんだけどね…。


「フェイトちゃんは、……私が、………好、き。」


フェイトちゃんの気持ちを、ぼそっと呟いただけなのに…急に顔が破裂しそうなくらい熱くなった。心臓が太鼓のように鳴り響いて、両手に持ったままの茶碗をきゅっと強く持つ。


「──フェイトちゃん。」


今度は、妹と呼ぶには違った存在になり得る彼女の名前を呼ぶ。こそばゆいような、温かいような、痛いような。その痛みについ今しがたの出来事を思い出し、私は我に返った。「フェイトちゃんに嫌われたかもしれない。」と、その事実に背筋が凍るみたいに、怖くなったのだった。


「フェイトちゃんのこと……好」

≪pipipi───≫

「ひゃっ!?」


好きなのかな、と言葉にしようとした矢先に今度は私の携帯が鳴りだした。もう、びっくりさせないでよ!自分の部屋なのに、誰かに見られていないかときょろきょろあたりを見渡す。


「も、もしもし?///」
『あぁーなのはちゃん?』
「もー、はやてちゃん!びっくりさせないでよ。」
『なんや忙しかった?』
「……いや、別に。」
『同窓会なんやけど、予定早まるみたいなんよ。』
「いつ?」
『明日♪──なのはちゃんは参加にしといたからなー』
「ちょっと、なんで勝手に?」
『いい加減、なのはちゃんも結婚しとる旧友をみたら焦るかと思ってな♪恋に目覚めよ!ってな。』
「………お、おおお、大きなお世話なの!///」
『なんや今の「おおお」って雄たけび…。」


恋。その言葉に猛烈に胸が跳る。過剰反応だよね、これ。そして、その言葉で彼女を連想してしまった。──…連想して同時に、また胸が痛んだけれど。


「とにかく、えっと……今忙しいの!!」
『ほえっ、なの──』


一方的に電話を切った私。挙動不審も極まりなかったかもしれない。だけど、妹みたいな存在であったはずのフェイトちゃんに、今までとは違った感情が生まれつつあるなんて──…冷静に考えたかった。もしかしたら錯覚かもしれない。フェイトちゃんに嫌われたくないから、フェイトちゃんが私を想っているように、私も──…?
















結構適当にまとめてしまった。当初の予定と大幅に変更した(最初の設定まる無視です)3話でした。なんか、ごめんなさい(笑)なのはちゃんの気持ちの変化、もう少し続きますかね……。

お読みいただき、ありがとうです!拍手内も更新しなきゃなぁ…w







テーマ : 魔法少女リリカルなのはStrikerS
ジャンル : アニメ・コミック

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なのフェイ信者ですw
初心者ですが宜しくお願いしますorz
あと、一応リンクフリーです(^^);

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