スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
web拍手 by FC2

淡恋 後編

何が言いたいか分からないもにょもにょ感!言い訳はしないけど、思ってたのの斜め上に進んだ後編でした。

追記より。
前編の雰囲気を見事にぶち壊してるので注意←

web拍手 by FC2













「昨日は、本当にすいませんでした!」



転校初日に問題に巻き込まれた翌日。私が教室に行くと、昨日の男子生徒たちがお詫びの言葉と同時に盛大に頭を下げてきた。思わずびっくりして引いちゃったんだけど、その男子生徒の後ろにはやてちゃんが笑顔で立っていた辺り、たぶんはやてちゃんが何かしたんだろうな…。



「もぉ!はやてちゃん何したの?」


それからその男子生徒たちを適当に席に追い返してからはやてちゃんを問い詰める。


「んぉ?───ちょぉ脅しただけやって。」
「あんまり変なことしないでよ?」


はやてちゃんにそう注意して自分の席へ。途中、窓際のフェイトちゃんと視線がかち合う。紅い瞳と視線があった事にドキンとして、だけどすぐ視線を逸らされたことにしょんぼり。それから暫くフェイトちゃんを観察していて気付いたことは、フェイトちゃんはあんまり人と話さないって事。いつも1人で何処かに行っちゃうし誰かと話してるところも見たことが無い。はやてちゃん曰く「根暗」らしいけど…………。いつも休み時間の度に何処に行ってるんだろう?どうしてか知らないけど気になった私は次の休み時間にフェイトちゃんの後を追う事に。


授業終了の鐘が鳴ると同時に、フェイトちゃんはフラフラと教室を出て外へとやってきた。丁度私がフェイトちゃんに助けられた裏庭で。フェイトちゃんはただ1人腰掛けて本を読んでいた。どうやら休み時間の度に外に来て本を読んでるみたい。………教室で読めば良いのに。─────って私何してるんだろう。これじゃあちょっと変態さんみたいだよ…。どうしてか分からないけど彼女の事が知りたい。そう思うのは変なのかな……?


「───おいで…」


ぶつぶつ1人で言ってると、ふとフェイトちゃんが誰かとお話しているのが聞こえた。その声はとても穏やかで優しい声で、聞き間違いかとも思ったんだけど視線を向ける。───その先に、犬を撫でるフェイトちゃんが居た。とても優しそうに笑ってて……別人みたいに、子供みたいに無邪気に…………何だろう、凄く胸がドキドキする。会って何日も経ってないのに、恋に落ちたんだって自覚した。王子様に恋をした人魚姫のような、淡い恋。


彼女の事がもっと知りたくて、彼女にもっと触れたくて、微笑んで欲しくて。どうしよう、どうしようどうすればいいの?気がついたらどうしようもなく彼女ばっかりを視線で追っててしかも相手は王子様なんて。…………叶わない事だらけすぎて泣きそう。もちろん私には婚約者が居るし。それよりもフェイトちゃんって何だか私の事嫌いそうだし。


「────君、いつまでそうしてるつもり?」


そうだよね、そもそも嫌われてたんじゃ話にならないよね。


「聞いてるの?───高町さん?」
「ふぇっ!?なんですか!?///」


名前を呼ばれてようやくフェイトちゃんに呼ばれたことに気がついた。てゆーか隠れてたのにバレちゃった。また怒られる……?うぅ。


「隠れて覗くなんて悪趣味だよ。………さっきから。」
「にゃ…ご、ごめんなさい。」
「授業始まるよ?」
「───フェイトちゃ、…さんは行かないの?」
「いいよ、「ちゃん」で。………私は行かない。次の授業は出なくても良いから。」


「ちゃん」でいいと軽く溜め息を吐きながら適当な場所に座るフェイトちゃんは授業に戻るつもりはないみたいで、足元に寄って来ていた犬を撫でている。折角仲良くなれるチャンスかもしれないし、私もフェイトちゃんの隣に腰掛ける。………ちょっと大胆だったかな。


「…何してるの?」
「ふぇ?座ってるんだけど?」
「見たら分かるよ。それより君、授業は?」
「────私もここに居ちゃ、だめ…かなぁ?」


やっぱり嫌われてるのかな…。


「…………君、一国のお姫様の自覚あるの?留学まで来ておいて何サボろうとしてるのさ。」
「なっ!そ、それを言うならフェイトちゃんだって王族なんでしょ?私の事言えないじゃない///!」


苦笑気味に嫌味を言うフェイトちゃんに反論すると些か驚いた表情で数回瞬いて、それからクククと声を押し殺して笑う。………って何が可笑しいんだろう。


「何が可笑しいの?」
「……いや、別に。何かもっと反論とかしなそうなタイプだと思ってたんだけど…。」


ちょっと意外だな、と笑いながら苦しげに言うフェイトちゃんは相変わらず犬には優しい表情で(私にも少し物腰柔らかくはなったけど)犬の頭を撫でている。


「君、国に好きな人とか居ないの?」
「ふぇっ!?///」
「─────何?」
「べ、別に………。///好きな人なんて…だって私、許婚居るもん。」


急に変な質問するからビックリして変な声出しちゃったよ。特に何も考えずにそういうと、一瞬フェイトちゃんの顔は潜められた。それからやや不機嫌そうな、ちょっとだけ悲しそうな瞳。


「許婚とか勝手に決められて、反論もしないの?」
「へ?」
「人魚には海の方が住み易いに決まってるのに、それでもわざわざ陸の上で顔も知らない相手と結婚するの?」
「───ぇと、?ちょ、ちょっと何でそんなに怒ってるの?」
「怒ってない!!!!」


嘘だ。明らかに怒ってる。………私何かした?ぇえ?何?さっきまで笑ってたよね?


「と、とにかく!その人は私の命の恩人なの!だから良いのっ!」


確かに恋をしたいとか、そういうのも思ったし。フェイトちゃんの事が好き。だけどこればっかりは…どうしようもない。だってフェイトちゃんは私の事なんて好きじゃ無いから。あーもう、なんでこんなにイライラさせるにフェイトちゃんのばかっ!


「~~~~ッ君は!底なしのバカだ!」
「なっ!///」


結局よく分からないまま勝手に怒ったフェイトちゃんはそう言い捨てて私を置いて何処かへ行ってしまって、結局大喧嘩、という結果を残してしまったのでした。…………前言撤回なの。フェイトちゃんなんて全然好きじゃなかった。錯覚なの。これだったら、許婚の人の方が全然、…優しいもん。




「なーのーはーちゃーん?」
「……………ごめんなさい。」
「謝ったって済まんわこのアホ!…お姫様が授業サボるとか!?」
「………フェイトちゃんだってサボってたもん。」
「それとこれが関係あるかッ!────ん?てことはフェイトちゃんと一緒にいたんか?」
「途中までね。」


その後教室に戻ると、はやてちゃんにこってり絞られた。……てゆーか護衛つけるとか言ってなかったっけ…?その割に周りに誰も居なかったけど…。


「ほぉ、そんならフェイトちゃんと仲良くなったっちゅーことか?」
「…逆なの。何でかしら無いけどいきなり怒ってどっか行っちゃったもん。」
「ほぉ?」


本当、なんなんだろう。…私何かしちゃったのかな?折角仲良くなれたと思ったのになぁ。──それから数日間、私とフェイトちゃんは何の接点も持たないままろくに会話もせずに過ごしたのでした。



























「なのはちゃんに何言うたんー?」
「…………何って、何も?私これからちょっと用事あるんだけど。」


彼女に一方的に怒ってしまった秘から数日後のある時間、私は何故かはやてに廊下で尋問めいた事をされていた。…………一体なんだって言うんだろう。はやてはというと、顔がやや緩んでいるのでどうせろくな事を考えてはいなそうだ。


「何もって事はあらへんやろ。……なのはちゃんしょんぼりしとったよ?」
「……………別にはやてには関係ないじゃないか。」


これは私と彼女の……、いや、ほぼ私の問題なんだから。


「せめて怒った理由くらいは聞かせぇ。」
「別に、大した理由なんて無いよ。……ただ、あの子があまりにも馬鹿だから。」
「それで勝手に怒ったん?自分の理由で。───それこそ、横暴すぎとちゃう?」
「───ッ、」
「大方、婚約者の話でもしたんやろ?なのはちゃんの……。それに対して否定的なこと言わんかった事に勝手に腹立ててんとちゃうの?」


私を真っ直ぐ指差して言うはやてに、何も言い返せなかった。何もかもその通り過ぎて声も出ない。…私はあの時「本当は嫌だ」とか少しでも否定的なことを言ってくれる事に期待したんだ。彼女に、「我侭」を言って欲しかった。そしたら自分の汚さが少し薄れるような気がして。───なんて、最低だけれど。なのに、彼女は否定しなかった。ただ優しく微笑んだだけで。


馬鹿だと思った。…………命の恩人は、彼女の方なのに。救われたのは私なのに。


「馬鹿は、私だったの…かな?」
「私はそう思うけどな?」
「──────そ、っかな…。」


彼女に酷い事をしてしまった。本当なら、自分の国の誰かと結ばれたほうが絶対に幸せだと勝手に決め付けて、そうなるように…私を嫌いになるように仕向けようとした。


「……正直に、謝ろうかな。」
「えー心がけやな。」
「それで、婚約も解消して貰って。」
「はぁ?」
「それからちゃんと、フェイトとして…告白しようかな。嫌われちゃってるかもしれないけど。」


幼い頃の約束も何もない、私として「好き」と。それから「あの時は助けてくれてありがとう」と。


「くくく、そっちの方が格好えぇよフェイトちゃんは。…それになのはちゃんも………。」
「なに?はやて。」
「や、何でもない。それよりもフェイトちゃん、何か用事ある言うてなかった?」
「あぁ、そうだった。すっかり忘れてた…」
「何よ?また告白かぁ?」
「………煩いよ。」


何だかんだで楽しんでるように見えて、はやてはいつも核心を突く。こういう所は凄いと思うんだけどなぁ…。普段の犯罪ギリギリの行為がなければ。……と、そんな失礼なことを考えながら、私はとある場所に向かっていた。正確には他のクラスの女子生徒に呼び出された裏庭に。









「好きです。」


まぁ、呼び出しの内容ははやての言った通り…というか案の定告白だったのだけど。割と少なくないこの呼び出しをいつもは適当にあしらっていた。けれど、今日は素直になろうと決めた日の第一歩だから。


「ごめん。」


だから、自分に正直に言って頭を下げる。はやてに言わせると王族が頭を下げるなんてとか色々言われるけど。………そもそも王族とかそういうのはあんまり好きじゃ無いんだ、私は。だから、王族だから告白なんてできない、って言う輩よりはちゃんとこうやって想いを伝えてくるほうが凄いと思う。余談だけど。


「やっぱり、ダメですよね…フェイトさんは王族ですし…」
「うぅん。そんなのは関係ないんだけど……私、大切な人が居るんだ。」
「ぇ?」
「ずっと昔から、私の心にはその子しか居なくて、これからもずっと好きだと思うんだけど。………だから王族とかそういうのは本当に関係ないんだ。ごめん。でも、ありがとう。」


私にしては随分饒舌だと思う。はやてが聞いてたら────これは考えたくないな。兎に角、自分なりにちゃんとした応えだったと思う。告白してきた生徒も納得して応援までしてくれたし。………別に応援はしてくれなくても良かったんだけど。というのはさておき。


「─────はぁ…」


その生徒が帰って行ったのを確認して小さく溜息を吐く。それから何気なくふと振り向いた先に、何でかしら無いけど泣きそうになってる彼女を見つけた。


私の大切な婚約者。────なのはを。

































「ちゅーことやから、フェイトちゃんと仲直りして来ぃ。」
「ふぇ?」


はやてちゃんにそんな事を言われたのはフェイトちゃんに一方的に怒られてから数日後の事。突拍子もないその言葉に、わたしは素っ頓狂な声を出す。


「なんでフェイトちゃんと仲直り?……べ、別にケンカなんて…」
「えぇから!なのはちゃん、フェイトちゃんの事好きなんやろ?」
「んにゃっ!?///す、好きなんかじゃないよぉっ!」


いきなり何言い出すのはやてちゃんってば!てゆーか何で知ってるの?!いや、好きって言うのは多分錯覚だと思うんだけど…。


「そんなら何でいつもいつもフェイトちゃんの事視線で追ってん?はやてさんはお見通しやよ?」
「ふぇっ、だ…だから好きじゃ無いってば!それに私婚約者いるし……」
「それでえぇの?確かに婚約者かてえぇ人かも知らん。けど…折角好きになったんやったら…ちょっと貫いてみたらえぇんちゃう?」
「…………ぇ?」
「とーにーかーく、フェイトちゃん裏庭におるから、謝って来い!」
「な、何で私?───やっぱり私が悪い事したの!?」
「しててもしなくても謝って来い!つか会って来い!!」
「にゃぁっ!?」


そんなわけで強引に教室を追い出されて私は渋々裏庭に行く事にしたのでした。フェイトちゃんっていつも裏庭に居るけど…気に入ってるのかな?なんて事を考えながらトコトコ進んでいると、聞こえたのは微かに人の声。


「やっぱり、ダメですよね…フェイトさんは王族ですし…」


見ると、フェイトちゃんともう1人の女の子が立っていた。………ってこれもしかして告白現場じゃ?私ここに居ちゃいけないんじゃないかな…?ど、どうしよう。………隠れよう。うん。


「うぅん。そんなのは関係ないんだけど……私、大切な人が居るんだ。」


もうこうなったら隠れてるしかないの。物凄く悪いことをしてる気分だけど。


「ずっと昔から、私の心にはその子しか居なくて、これからもずっと好きだと思うんだけど。………だから王族とかそういうのは本当に関係ないんだ。ごめん。でも、ありがとう。」


だけど、だけど私は凄く後悔した。……聞かなきゃ良かったって。告白されたフェイトちゃんは丁重お断りしていたけど、知ってしまったから。フェイトちゃんには、とても大切にしている恋人が居るって。その口調は聴いたことがないくらい穏やかなもので。その相手が、フェイトちゃんの大切な人が凄く羨ましいと、そう思った。

本当に、叶わない恋だと知った。物凄く胸が痛くて、どこかに行こうとして、出来なくてただ立ち尽くす。告白していた女の子が居なくなっても私は動けなくて、視界がほんの少し滲んでいた。……こんなにも苦しいなんて思わなかった。こんなにも彼女の事が好きだなんて。それ以前に、どうしようもないことだらけで。


「な、なんで君がここに…?ぇ?何で泣いてるの?」


私がいることにしばしばうろたえたフェイトちゃんは、とても狼狽していてそっと私の肩に手を置いた。───んだけど、私はそれを振りほどく。とても嫌だった。触って欲しくなかった。他に好きな人が居るなんてあんな風に幸せそうな顔で言って欲しくなかったのに。


「何か嫌な事あったの?」


それから脇に座り込んでめそめそ泣いている私に掛けられる優しい声。手を振り払ったのは私なのに、それでもなお優しいなんて。馬鹿はどっちかと思ったりもした。


「別に、何も………。」
「婚約者の話が、嫌にでもなった?」
「─────なって、ない。」
「そう。」


何だか可笑し気に笑うフェイトちゃんが恨めしくて、ほんの少し悪態を吐いた。


「モテて良かったね。」
「…………見てたの?」
「偶然ね。」
「でも、いくらモテても…時分の好きな人に好かれなかったら意味ないよ。」
「………………。」


もうそれ以上は何も聞きたくない。なのに知りたいなんて。傷つくのが分かっててもっと知りたいなんて、恋ってこんなに痛いんだ。はやてちゃんが行けとか言うからだよ、はやてちゃんの馬鹿。なんて親友を逆恨みしながら隣に座るフェイトちゃんの声に耳を傾ける。澄んだ声だと、思った。


「私さ、婚約者が居るんだ。」


まぁだいたい何処の王族でもそれはいるでしょう。私だって居るし。とか言ってる私の横でフェイトちゃんは徐に制服のボタンを外し始める。上から一つ、さらに一つ。そこから見える白い肌と、弾力のある……………胸元。


「な、なに脱いでるの?変態さんなの?!///」
「コレ。見てくれる?」
「にゃ」


これ、と言いながら制服の胸元を大きく開いたフェイトちゃん。胸の谷間の、少し上に古い傷痕があった。とても痛々しい、でも綺麗な傷。


「その昔、海で遊ぶのが大好きな子供が居ました。」


それから昔話、お伽噺をするみたいにお話を始めたフェイトちゃん。そのお話は子供が、攫われそうになっていた人魚の子供を助けて怪我をしてしまうというお話。


「怪我をした子供は、死にそうになっていたけれど…人魚の持つ魔法が宿る涙でその子を助けたんだって。」


確か人魚の涙には治癒の効果があったけど…。何でいきなりそんな話を?てゆーかこの話ってまるで私の…………


「そしてその人魚の子を無事に帰す時、人間の子供は大変大きな我侭を言いました。───その人魚の子供と別れたくなくて、その子をお嫁にくださいと。」


そう言って苦笑するフェイトちゃんに、目を瞬く。


「そ、それって…?」


もしかして、もしかしなくても…私の話?


「そして、この傷はそのときの物。………君が助けてくれたものだ。なのは。」
「──────ぇ?」
「分からないかな?……その、君の婚約者ってつまり私なんだ。」


あまりの衝撃に、口が開いたまま。つまりそれって、えーと…………私を助けてくれたのって、フェイトちゃんだったって事で、許婚ってフェイトちゃんの事?


「その、子供の我侭で君の人生を狂わせて…悪かったと思ってる。」
「ふぇ?」
「だから…婚約は解消でいいよ…………」
「───────ぇ?」


婚約は解消?つまり…私とは結婚できないって、事?


「そっか……フェイトちゃん、好きな人居るって言ってたもんね。」


そこでようやくさっきの鈍い痛みが再び湧き上がってくる。フェイトちゃんは婚約者の私(実感無いけど)よりも大切な人が居るんだっけ。それは今までで最も痛い真実で。


「いや、その……私の好きな人は、君だよ。」
「ほぁ?」
「えーっと………、その…別に今すぐに返事してくれなくても良いんだ。…ていうか、その………婚約って言ったって良く考えたら私の我侭だったから。君の気持ちも考えずに………。」


ごめん、と悲しそうにそう言うフェイトちゃん。


「フェイトちゃんって、私の事が好きなの…?」
「……………………私の話聞いてた?」
「ふぇ?う、うん。」
「小さい頃の婚約なんて……卑怯な我侭言った自分が凄く嫌だったんだ。それで君に辛く当たったりしたんだけど…はやてに怒られて。」


あれ?私未だに話についていけてないかも。


「えっと、フェイトちゃんが私の許婚で、フェイトちゃんの好きな人が私………?」
「…………ねぇ、本当にちゃんと聞いてた?」
「あ、うん。」


うわ、何だろ………凄く、顔が………熱い。///


「だからね、婚約は解しょ───」
「やだっ!」
「ぇえ?」
「フェイトちゃん、私の気持ちまた無視してるよ!勝手に婚約しておいて解消ってどういう事?」
「────そ、それは……」
「婚約解消なんて許さないもん。」
「でも…」
「もう一回傷、見せて。」
「ぇ?」
「だから、さっきちゃんと見てなかったから!見せて?」
「─────う、うん。」


私の言葉にしどろもどろになりながらボタンを外して胸元を晒す。と、他の肌よりも色味の薄い古傷が露になる。小さい頃、私を助ける為に負った傷。そう思うと無性に愛おしくて、そっと顔を近づけて。


「ちょ、何し───!?///」


軽くその傷痕にキスをした。後から冷静になると物凄い事したと思うんだけど。


「婚約解消は認めません。」
「でも……どうして?」
「どうしてって…分からないの?//」
「だって良く考えたら凄く横暴な話じゃないか!子供の我侭だよ、こんなの。」


私もフェイトちゃんの事が好き、だなんて毛ほども思わないのかなぁ?安易に、決められた婚約だから従ってると思ってるの?もしかして鈍いのかなぁ、フェイトちゃんって。


「私が婚約を解消したくない理由、分かったら解消してあげてもいいよ?」
「─────ぇ?」
「もう、フェイトちゃんが私の事好きって言ってくれるなら私は良いの。」
「でも、そしたら君の気持ちを無視してることになるし!///」


ちょっと鈍感にも程がある気がするけど…。


「君じゃなくて、名前で読んで欲しいんだけど。フェイトちゃん?」
「う、うん…なのは。」



婚約を解消したくない理由。答えは、私も同じくらいフェイトちゃんが好きだから。


フェイトちゃんがその答えに行き着くまで1週間掛かったのだでした。

















fin.












テーマ : 魔法少女リリカルなのはStrikerS
ジャンル : アニメ・コミック

コメント

非公開コメント

承認待ちコメント

このコメントは管理者の承認待ちです
プロフィール

92

Author:92
なのフェイ信者ですw
初心者ですが宜しくお願いしますorz
あと、一応リンクフリーです(^^);

最新記事
月別アーカイブ
カテゴリ
FC2カウンター
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

FC2拍手記事別ランキング
FC2拍手記事別ランキング
FC2拍手記事別ランキング
twitter
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。