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すいません、久々に書いたらぐっちゃぐちゃw

追記から△

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どうして。あの時フェイト先生は何をしようとしたんだろう……?そんなはずないとは分かってるのに、どうしても思ってしまう。

もう少しで唇が触れそうな距離。キス、されるんじゃないかって思った。そんなわけないのに。だから、気にしちゃいけないと思って、普段通りを装った。こんなの気にするなんておかしいもん。普通通りでいなきゃ。だから「私も忘れるので忘れてくださいね」って苦笑気味に言った。




そして今日一日の仕事が終わって、私は帰路に付く準備をしていた。もちろん隣の席にはフェイト先生が居て、普段通り。それから携帯電話を弄っていて、なんだか私は見たくなくてフェイト先生が視界に入らないように俯く。だって、きっと相手はギンガさんだから。表情が優しくって、幸せそうな顔なんだもん。


『高町さんは恋人とか居ないの?』


そして不意に、フェイト先生のそんな言葉を思い出す。咄嗟に答えてしまった答えを悔やんで、私は溜め息を吐いた。フェイト先生は自分のことだとは思わなかったみたいで、良かったような残念なような。……良かったに決まってるのに。フェイト先生には恋人が居るんだから、こんなの迷惑以外の何でもないのに。


「フェイトちゃんになのはちゃん、今日どっかでご飯でも行かへん?」


1人俯いて考えていると、はやてちゃんが何かの券をひらひらさせながらやってきた。そしてフェイト先生は慌てて携帯を閉じた。


「うわ、びっくりした……今日ってこれから?」
「うん。友達から食事券もらってな?折角だからと思ったんやけど……」
「あー、ごめんね私今日はちょっとパス。」


「ごめん」と言って困ったように微笑む、フェイト先生。


「なんや、ギンガとアレな感じ?」
「アレって……別にご飯食べに行くだけだよ。」
「ならこの食券使ってえーよ?」
「い、いや…ギンガの部屋で食べるから別に…………。」


聞かなくちゃ良かった。ほんの少し恥ずかしそうにもごもごと呟くフェイト先生のその言葉に、胸が抉れそうな痛みを覚えた。だけどどうすることも出来なくて、私はただ笑みを貼り付けることしか出来なくて。気が付かれないように歯を食いしばる。そんな私を他所にはやてちゃんとフェイトちゃんは話を続けていて、はやてちゃんが悪態を吐いていたりして。


「おーおー、手料理か。へーへー、それはお邪魔しました。」
「べ、別に邪魔じゃ…ないよ。」
「ええわ。私はなのはちゃんと行くから。フェイトちゃんはギンガの手料理でも喉に詰まらせてればええ!」
「……僻まないでよ。」
「はいはい、ほんならなのはちゃんは今日空いてる?」


フェイト先生の方からくるりと向きを変えて、私の前に食事券を差し出すはやてちゃんに、私はちょっとだけ苦笑して「ごめん」と答えた。とてもこんな状態で、食事なんて行けるわけがない。はやてちゃんに隠しきれる自信がない。こんな気持ち、持ってちゃいけないのに。


「にゃはは、ごめん…私もちょっと…今日は用事があって……。」


精一杯笑う振りをしたけれど、どうしたった苦笑いになってしまう。はやてちゃんの後ろでフェイト先生が心配そうな表情をしたことに気付いて、慌てて顔を背けた。


「なんやー、なのはちゃんもデートなん?」
「ふぇ?……いや、違う…けど。」
「ええよ、ほんならみんなが空いてる日に改めて誘うわ。」
「うん、ごめんねはやてちゃん…この次はちゃんと行けるから。」
「私も……この次は行くから。」


そういうとはやてちゃんは「ええよー」と笑って、それから自分の席に戻って行った。それから私に何か言いたそうなフェイト先生に気付かない振りをして急いで荷物をまとめて立ち上がる。


「それじゃあ、お先に失礼します。お疲れ様でしたっ」


そう言って背を向けた拍子に、


「ぁ、高町さん………」


ちょっとだけ弱々しく呼んだフェイト先生の声が耳に入って、振り向きたくなかったけどだけど無視するわけにはいかなくて、振り向く。すると、少し困ったような表情のフェイト先生がいて。だから、私は精一杯明るく振舞った。


「なんですか?フェイト先生。」
「………いや、気を…つけてね。」
「先生こそ。楽しんできて下さいね。」


無理して笑えば笑うほど、心が痛かった。望めば望むほど、自分が汚く見える。たった数日で誰かをこんなにも好きになるなんて思ってもなくて、初めて好きになった人には恋人が居て。好きになんてならなくちゃ良かったと、今更思う。「楽しんできて下さい」と言うと、フェイト先生はちょっとだけはにかんだように微笑んで、「ありがとう」と言ってくれた。


「それじゃあ。」
「うん、また明日ね。高町さん。」


ごめんなさいフェイト先生。本当の本当は「楽しんで」なんて心から思ってないんです。フェイト先生が好きなんです、って言えれば良かったのにな。そんな風に小さく心で呟いて、私はフェイト先生に再び背を向けた。




















学園を出てから、真っ直ぐ家に帰る気にもなれなくて私は用もなく適当に道を進んでいた。家に居てもきっと落ち着かないだろうし、嫌な事を考えちゃうかも知れないからと。でも結果的に外を歩いてても考えちゃう事は一緒で、こんなことならはやてちゃんに一緒に居て貰えばよかったと思ったりもした。




「あれ?なのは?」


とぼとぼと、歩いている後ろから。


「ぁ、ユーノ…君。」


振り向くとそこには友達であるユーノ君が、仕事帰りなのかスーツ姿で立っていて何となくほっとして息を吐く。そんな私に、ユーノ君はちょっとだけ眉を潜めてそれから困ったように「やれやれ」と溜息。


「なのは、何かあったの?」
「………何も、ないよ?」


ユーノ君は割と鋭い。だからかな、私の状況を悟ったようにそう聞くのは。


「そう?……なのは、暇ならこれから少し飲みにでも行かないかい?」
「ぇ。でもユーノ君の婚約者に悪いし。」
「あの子はそういうの気にしないから大丈夫。……っていうか、今更気にしないと思うけど?」


そう言って、クスクス笑ったユーノ君は、「良い店を知ってるんだ」と言って私をそこに案内してくれた。店に着くと、なんというかお客さんのあまり居ないお店、隠れ家って言うのかな?そんな感じの店で、ユーノくんは「先に言っておくけど飲みすぎないでね」と私に釘を刺した。………私そんなに飲まないのに。




「──で?」
「ふぇ?」


お酒を飲みながら。急に切り出したユーノ君に思わず肩が震えた。


「僕、本当はこの前あった時に気付いたことがあって、だけどあえて口出ししなかったんだけどさ。」
「…………………。」


ユーノ君はグラスの中に浮いた氷を見つめるようにして続ける。


「君、フェイトの事……好きなんじゃない?」


やっぱりユーノ君は鋭い。私はなんて言えば良いのか分からなくて、ただ一点を見つめるだけ。誰かに言ったら、その内フェイト先生に伝わってしまうかも知れない。それだけは避けたくて。だけど、これ以上どうしたら良いのか分からなくて。


「良いよ、なのは。僕は誰にも言わないから。」
「…………っ、」


そう言われた拍子に、ぽろぽろと目から落ちた涙がグラスの中のお酒に波紋を作る。


「それにしても、まさかなのはがフェイトを好きになっちゃうなんてね……。」
「……ぅ。だって……」



そうして私はこの気持ちを初めて吐き出した。初めは黙って聞いていてくれたユーノ君だけど、私が落ち着いてくると徐々に茶々を入れる始末。


「良いと思うよ、僕は。誰が誰を好きになるかなんてそんなのは人の自由だし。なのはがそんなに気に病む事じゃない。………まぁ、見ていて辛いとは思うけど…。」
「ん。そう言われるとちょっと気が楽になったけど……。ひっく…」
「ってちょっと!なのは飲みすぎじゃない?……ってもうこんな時間か。」


時計を見ると、だいぶ時間が経っていて。ユーノ君が変える準備をし始めて、私も上着を羽織る。お酒の所為かだいぶ頭がフラフラするような……。


「うー……。だって、フェイト先生って、鈍感…なんだもん……」
「あぁ、それは分かるかも───って、大丈夫?立てる?」
「ん。大丈夫……。あれ、会計………」
「あぁ、良いよ。ここは僕持ちで。あとで何かご馳走して貰うから。ほら、ちゃんと立って。」
「うん。……何だかごめんね、今日は。」


店を出ると外の空気がひんやりして、ちょっとだけ酔いが冷めたような気がしてユーノ君に頭を下げた。


「良いよ。僕だって色々なのはには助けて貰ったし。ただ、無理はしないようにね。」
「うん……。あのね、ユーノ君。」
「ん?」


まだ少しふらふらする頭で、ぐるぐると考える。思ったよりも飲みすぎちゃったのかな?


「……この事、誰にも言わないで欲しいの。」


自分の手を強く握って言葉を搾り出す。


「言わないよ。でも……なのはは辛くない?」


ユーノ君は静かに聞いてくれて、それからそうとだけ言ってくれた。私はその言葉にただ首を横に振る。


「辛いよ。……辛いけど、…どうしたってフェイト先生が好きなの。恋人が居るって分かってるけど、それでも好きなの。好きで好きで仕方ないの!……まだ会って間もないのに、変だよね。」


ぽたぽたと涙が溢れてきて、お酒の所為なのか頭も痛いしクラクラする。私がそこまで言うとユーノ君はまた口を開きかけて、だけど何かに気が付いたように閉じた。




「…………何、してるの?」


その瞬間に。少し低い、けれども聞きなれた声が聞こえて。顔を向けるとそこにはフェイト先生が立っていて、私の顔を見た瞬間にフェイト先生は険しく眉を寄せた。


「……ユーノ。高町さんに、何したの?」


普段のフェイト先生にしてはとても低く、冷たい声で。怒っているという事が容易に分る声。フェイト先生はユーノ君が私を泣かせたと勘違いしてるみたいで、「違うんです」と言おうとして。


「別に何もしてないよ。」


だけど先に口を開いたのはユーノ君だった。















to be continue...?



ユーノ君なんて良い友達。友達!ね!


テーマ : 魔法少女リリカルなのはStrikerS
ジャンル : アニメ・コミック

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なのフェイ信者ですw
初心者ですが宜しくお願いしますorz
あと、一応リンクフリーです(^^);

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